泣いて、レッツデトックス!
あなたは今、泣ける感動映画をお探しですね?
今回は、泣ける映画をご紹介します。
映画を年間120本以上見る映画ファンが厳選したので参考にしてみてください。
それでは、どうぞっ!
目次
- 1 絶対に泣けるおすすめの映画60選
- 1.1 ショーシャンクの空に
- 1.2 ニュー・シネマ・パラダイス
- 1.3 ダンサー・イン・ザ・ダーク
- 1.4 きっとうまくいく
- 1.5 沈まぬ太陽
- 1.6 グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
- 1.7 アイアムサム
- 1.8 レオン
- 1.9 アルマゲドン
- 1.10 世界一キライなあなたに
- 1.11 僕のワンダフルライフ
- 1.12 ウエストサイドストーリー
- 1.13 きみに読む物語
- 1.14 火垂るの墓
- 1.15 くちづけ
- 1.16 劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ
- 1.17 シェイプ・オブ・ウォーター
- 1.18 横道世之介
- 1.19 ソウル・サーファー
- 1.20 八日目の蝉
- 1.21 ごっこ
- 1.22 エレファント・マン
- 1.23 おくりびと
- 1.24 さとうきび畑の唄
- 1.25 新感染
- 1.26 歓びを歌にのせて
- 1.27 バジュランギおじさんと小さな迷子
- 1.28 閉鎖病棟
- 1.29 カーゴ
- 1.30 リメンバー・ミー
- 1.31 永遠の0
- 1.32 ライフ・イズ・ビューティフル
- 1.33 ワンダー 君は太陽
- 1.34 そして父になる
- 1.35 クロッシング
- 1.36 世界の中心で愛を叫ぶ
- 1.37 タイタニック
- 1.38 ボヘミアン・ラプソディ
- 1.39 永遠の0
- 1.40 思い出のマーニー
- 1.41 マダム・イン・ニューヨーク
- 1.42 映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
- 1.43 母と暮せば
- 1.44 ぐるりのこと
- 1.45 ラストクリスマス
- 1.46 カーズ
- 1.47 私の頭の中の消しゴム
- 1.48 アバウト・タイム
- 1.49 君の名は。
- 1.50 クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲
- 1.51 ゴースト ニューヨークの幻
- 1.52 実写版 「シンデレラ」
- 1.53 初恋のきた道
- 1.54 チョコレートドーナツ
- 1.55 orange
- 1.56 誤殺
- 1.57 佐賀のがばいばあちゃん
- 1.58 容疑者Xの献身
- 1.59 ソラニン
- 1.60 この世界の片隅に
絶対に泣けるおすすめの映画60選
ショーシャンクの空に
私はこの映画を見たときに、途中なんとも言えない悲しさ・やるせなさに包まれました。
ですが、主人公は自分の特技を存分に活かし、前向きに、そして脱獄することを諦めませんでした。
絶対に不可能だ、そんな思いに何度もなりました。
それでも主人公は「自由になること」を諦めなかったのです。
私はこの生き方にとても感動しました。
大雨の中、ドブからついに外の世界に脱獄した彼の姿は、今でも心に強く刻まれています。
どんな環境であっても諦めない心、そして自分の特技がいつか自分の命すらも救ってくれるかもしれないということを学びました。
少し大人向けの内容もありますが、教えてくれる内容を考えれば、ぜひ高校生くらいの年代に観せい作品です。
ニュー・シネマ・パラダイス
トトと呼ばれる少年の成長を軸に人間関係や故郷について描かれた1988年のイタリアの映画です。
いくらか古い映画ではありますが、今観ても決してその素晴らしさは損なわれていません。
人はいったい、映画の何に涙するのでしょう。
それは人によって、また、その映画を観た時の自身の環境によって変わる物です。
この映画には、気づけば涙してしまってるという要素が、様々な視点から描かれています。
ある人は年のはなれた親友との関係に、他のある人はすれ違う恋人との関係に、また別の人は故郷の哀愁に涙するかもしれません。
全ての要素に、ここだ、というわかりやすい『泣きのポイント』があるわけではありません。
どのシーンで涙するかは人それぞれですが、きっと誰でもこの映画を観終わった後には、気がつけば自身の頬には涙の流れた跡が付いているでしょう。
出会いと別れ、平和と戦争、既存にあるものと新しく開拓するもの、歴史と未来、そして喜怒哀楽。
人生には本当に様々なことがあるものなのだ、ということがわかります。
そしてどんな人に出会うかによって、自分の人生は大きく変わると思います。
主人公トトことサルヴァトーレとアルフレードの素敵な出会いは、とても羨ましいです。
老人が若者に『ノスタルジーに浸るな』というようなことを伝えるシーンは愛しかないですし、アルフレードの粋な遺産…トトがコマ切れの映画を観る最後のシーンは号泣するばかりです。
人間たった2人の関係性だけで、こんなに感動を生むことはあるのでしょうか?
思い出すだけで泣けてきます。
この映画を観たあと、人はひとりでは絶対に生きていけない。
そう強く思います。
ダンサー・イン・ザ・ダーク
ダンサー・イン・ザ・ダークを見て泣けない人はきっと人間じゃないと思います。
目が溶けるかと思うくらい泣いた。
歌手のビョークが、目が悪く、ダンスと歌の好きな主人公を演じています。
主人公には息子がいて、一人でこの息子を育てるために一生懸命働いています。
もうこの設定だけで涙が出てくるんですが、この朗らかで美しい歌声の女性にありとあらゆる災難が降りかかるので、とにかく、脚本家をぶん殴ってやりたい。
けれども美しい愛の物語です。
本当の無償の愛とはこういうことを言うのだと、強く思う。
ミュージカル調のシーンが多くあるので、先入観から苦手な人もいるかもしれないんですが、先入観を捨てて、ともかく見てもらいたいです。
見終わったときには、目玉が溶けてなくなっていると思う。
でも、ものすごく美しい。
絶対に泣けるというか、絶対に見てほしい映画です。
女手ひとつで息子を育てる主人公セルマは、工場で働いています。
しかし徐々に目の病気が進行し、視力がおちてしまいます。
工場での仕事もままならないなか、隣人とのいざこざに巻き込まれ、息子を育てるために貯金していたお金が盗まれてします。
さらに覚えのない罪や面倒ごと責任転嫁などなどが、主人公を追い詰めます。
母子家庭、さらに目の障害を負っているという社会的弱者である主人公は、それらに抵抗することができません。
この映画を観る観客は、映画の中で展開していく残酷な物語を目の当たりにしながらも、その物語に歯止めをかけることはできません。
最悪の結末を予期しながらも、ただ時の流れに身をまかせるしかないのです。
人間の残酷さとともに無力さ、どうしようもない社会の仕組みを切り取ったこの映画をみると、何もできない自分に腹が立ち、変わらない社会に悔しさを覚え、主人公のやりきれない気持ちに共感し、ただただ涙を流すことしかできなくなってしまいます。
きっとうまくいく
私がお薦めする絶対に泣ける映画は「きっとうまくいく」という
インドの映画です。
この映画を見て、普段の仕事の情景が思い浮かびました。
例えば職場で誰かが重大なミスをしたしたときに、周囲が自分の仕事を一旦止めて
一丸となって助けるような場面があるかと思います。
リーダーの指示のもとに様々なところに交渉する人もいれば
何か対応策がないか確認をしたり関係者から情報を収集するスタッフもいます。
皆で手分けしてリスク軽減に全力を注ぎます。
結果がどうなろうと誰が悪いのか、なんてことは誰も追及しません。
そんなことは後で二度と起きないよう対策を協議すればいいことです。
ストーリーはそんな胸のすくような展開にちょっと似ているかなと思います。
普通に周りにいそうなオタクのような男子学生3人組が学歴や貧困などの様々な
社会問題に直面し立ち向かいながら成長していきます。
約3時間の長編ですが、映画の中の彼らとともに突っ走ってきた私たちは
感動のラストでやっぱり涙が止まらなくなってしまうのです。
今頑張っている若い人たちが、このラストシーンにたくさんの勇気と希望を
もらうのではないでしょうか。
そして自分もこの場面を目指そう!と思うことでしょう。
沈まぬ太陽
国民航空というナショナルフラッグが、組織的にも壊死を起こして自らの暴走を止められなくなってしまっているうちに、御巣鷹山事故を起こしてしまうという悲劇を描いたものです。
その組織の中で組合の委員長をつとめ、真に世の中のためになる国民航空になるべく奔走した主人公を渡辺謙さんが好演しています。
ライバルとして一緒に組合活動をつとめながら自らの野心に負けて会社の手先として暗躍する行天氏を三浦友和さんが好演しています。
組合の委員長としての活動から会社に疎んじられて、左遷や屈辱的な配置転換を受けながらも、自らの信念を貫き通す主人公の姿に涙します。
グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち
マット・デイモンが主演と脚本を担当し、アカデミー賞脚本賞を受賞したヒューマンドラマです。
天才でありながら過去のトラウマを持ち心を閉ざす孤児の青年と、心理学者との心の交流が描かれており、じっくりと入り込んで感動させられる作品になっています。
特に、主人公ウィルを演じるマット・デイモンと心理学者を演じるロビン・ウィリアムズのすばらしい演技が光っていました。
最初、ウィルは心理学者に反発してまったく心を開いてくれませんが、心理学者が自らの心の奥深くをウィルに出すようになり本音同士でぶつかることでだんだん二人の距離が縮んでいくのです。
その過程がすばらしく、何度も泣きました。
本音をぶつけ合うことで人と人が認め合うようになるんだな、と感じられました。
アイアムサム
可愛い娘が生まれて、シングルファーザーとして育てていました。
しかし娘が次第に成長していく中で知能は娘の方が発達していきます。
ソーシャルワーカーに、サムだけでは娘を育てられないと判断され娘を取り上げられてしまいます。
サムは娘との幸せな日々を取り戻すために奮闘します。
たとえ障害があっても一途に娘を愛し、娘の為に生きてきた父親の姿や娘との絆に心が打たれる作品です。
随所にビートルズの曲が使われており、上手く映画のシーンとマッチしている為、感情移入しやすい為、何度見ても同じシーンでついつい泣いてしまう作品です。
レオン
25年も前の作品ですが、いま観ても古臭さを感じない作品だと思います。
なんどもなんどもTVなどで放送されているので、つい観てしまうのですが、何度見ても同じ場面で泣いてしまいます。
それはレオンがマチルダを逃す場面です。
せっかく心が通じ合って、今まで孤独だった二人がやった安らげる相手を見つけたのに、、と、そこまでの展開を思い起こし、その後に確実に起こるであろう別れを想像して泣いてしまいます。
今の時代、誰でも孤独で心が許せるような信頼できる相手を1人でも見つけられれば心が穏やかになると思っている人も多いと思うので、その作品はすべての人の心に響くのではないかと思っています。
アルマゲドン
この作品は、地球を破壊するほどの隕石が接近し、その隕石を破壊するには隕石内部に核爆弾を埋め込むしかなく、その作業が石油掘削のプロに任され、地球を救うために、作業員たちが宇宙へ向かうというストーリーです。
まず、ブルースウィリスやベンアフレックが出ていたりと豪華俳優陣で構成されています。
その時点で、私のおすすめなのですが、他にもおすすめする点があります。
掘削作業員たち、一人ひとりにストーリーがあります。
その1つ1つのストーリーがうるっと来るものがあり、映画を見終わった時には号泣しています。
今では主題歌を聞くだけで、その場面が想像できてしまうくらいなので、おすすめです。
この映画を始めて見たのは今から10年程前でした。
主人公が巨大な隕石から地球を守るために自分を犠牲にして家族を含めて全人類を救うと言う内容の映画です。
当時は、ハリウッドありきたりの内容の映画だと思って見ていましたが、自分自身に娘が生まれ改めて見てみると自分の娘の幸せを願う父親が印象に残ってしまい泣きながら見ていました。
一緒に見ていた妻には何故泣いているのと笑われましたが。
自分がもし同じ立場であったら、自分自身を犠牲に出来るのかなって思いました。
娘がきっと結婚するとなったら嬉しいんだけど素直に喜べないと思うので、その時にはまたアルマゲドンを見ると思います。
世界一キライなあなたに
交通事故で車イスの生活になってしまつた大富豪の青年ウィルと、失業をきっかけに彼の介護をする仕事に就いたルーの交流と恋を描いた物語です。
ウィルは事故に遭う前は仕事も順調で美人のガールフレンドと婚約し、すべてが順風満帆。
事故をきっかけに彼の人生はどん底に突き落とされます。
自分の意志で体を動かすことができなくなり、
かつてのような生活は二度とできなくなってしまつたのです。
そんな彼の元にやってきたのは家族のために自分を犠牲にし、裕福ではないルー。
ルーが雇われた理由は半年後に安楽死をすることに決めてしまったウィルを変えて欲しいということでした。
そこからルーはウィルに生きる喜びを取り戻してもらうために奮闘します。
心を通わせていくふたりですがやがて別れの時がくるというストーリーです。
自分がウィルの立場だったら、ルーの立場だったらと考えてると涙が止まらなくなりました。
ぜひ一度ご覧いただきたいです。
僕のワンダフルライフ
「僕のワンダフルライフ」は、犬を主役にした映画で、飼い主の成長と愛犬との固い絆を感じられずにはいられない、様々な人生のストーリーにも繋がりながら、心うたれる物語でした。
この映画は、犬が大切に育ててくれたご主人様にもう一度会うために何度も生まれ変わるという内容で、ペットを飼っている方はもちろんのこと、飼ってない人でも号泣すること間違いありません。
愛犬ベイリーの名演技には脱帽で、そこからひしひしと伝わってくるものがあり、犬好きにはたまらないものでした。
クライマックスも感動的な、ハッピーアニマル、ハートウォーミングムービーでおすすめです。
続編の「僕のワンダフルジャーニー」もあるようで、そちらの方はまだみていませんが、同じように泣ける作品ではないかと思います。
動物映画は自然ドキュメンタリーもので、感動することはありましたが、飼い主と愛犬とのオムニバスな物語で、泣けるというものは、数少なかったと思うため、とても良かったと思います。
(実際、私もペットを飼っていませんが何回見ても号泣します。)
この作品は、人間と犬の両方の目線で物語が進んでいるため、まるで自分が犬になったかのような気持ちにもなれます。
何回も違う犬に生まれ変わり様々なストーリーが展開されていくのですが、1つ1つの話に家族の絆やそこに深くかかわっているペットの存在があり、ペットが人間にいかに関わっているかが再認識されます。
また、この映画は続編も公開されたのでそちらも是非合わせてご覧ください。
ウエストサイドストーリー
音楽性とダンスの素晴らしい映画なのですが、敵対する不良グループに居るトニーとマリアの悲恋物語でもあります。
話はシンプル、結末もわかっているのです。
それでも毎回切ないラストに涙してしまいます。
それはやはり、役者の素晴らしく生き生きした演技、音楽、ダンス、歌の複合した感動があるからだと思います。
オープニングで痺れ、「アメリカ」のシーンでくすりとし、「トゥナイト・アンサンブル」のメンバー各自の歌唱力に震え、トニーとマリアが物語の終盤で歌う「サムウェア」で必ず泣けます。
是非観て頂きたい名作です。
きみに読む物語
老婦人にお爺さんがお話を語り継いでいく映画なのですが、実は老婦人とお爺さんはずっと愛し合っていて、お爺さんは記憶をなくしてしまった老婦人のために自分たちの出会いからいままでを毎日語るのです。
2人は身分違いで、恋愛関係にあってもなかなかうまくいきませんでした。
そんな昔話といまの話が交互に続く映画なのですが、2人がどれだけ愛し合っているのかがわかり、絶対に何度見ても泣いてしまいます。
切ない話なのですが、恋をしている人もしていない人も幸せな気持ちになれる映画です。
火垂るの墓
戦時中、兄妹二人で必死に生きていこうとする姿が描かれたアニメ映画です。
戦争が激化している中、親が空襲で死んでしまった兄妹が、空腹を我慢して一生懸命になんとか生きていこうとする姿に心が打たれます。
兄は14歳、妹は4歳の小さな二人が、親戚の家で邪険に扱われるところは、食糧難の時代だからとわかっていても胸が苦しくなります。
妹の節子が空腹に耐えきれず、ドロップ缶の中に水を入れて飲む姿は涙がわいてきます。
一生懸命に頑張って来たのも虚しく、最後、栄養失調で節子が死んでしまうシーンは、あまりにも切なく、また悲しくて涙が止まりません。
くちづけ
知的障害のある娘と、その子を男手ひとつで育ててきた父親の人生を描いたドラマなのですが、社会問題もしっかりとストーリーに含まれていてすごく深い映画です。
父親が病を患い、もう先が長くないと知り、これから娘がどう生きていくのかと悩んだ結果が娘の首に手をかけてしまうという結末でした。
娘は障害がありながらも明るく、人を愛することも学べました。
その愛おしい娘を殺してしまった父親の気持ちを思うと、どんな思いで娘の首に手をかけたのでしょう。
胸が痛くなりました。
衝撃の展開でしたが、見終わった後に思い浮かぶのは娘の温かい笑顔で、とてもいい映画でした。
劇場版 夏目友人帳 うつせみに結ぶ
原作は大人気の少女漫画で、妖怪が視える主人公と妖怪との儚い交流が描かれています。
この映画も妖怪との関わりが肝となっています。
主人公が妖怪が視えるのは亡き祖母からの遺伝なのですが、その祖母の昔の知り合いだという女性と知り合い、その家族と交流を育みます。
その家族、息子が、本人と成り代わった妖怪だったのです。
その本人は故人で、妖怪の能力ゆえに、ふたりは親子として暮らしていくことになります。
妖怪にとってその場所は居心地よく、つい長居をしてしまったのですが、次第に影響が出始め、やがて別れがやってくるのです。
ひとりになってしまう母を案じながらも、妖怪はその土地を離れていきます。
その別れのシーンが、私にとっては号泣ポイントとなりました。
離れたいわけじゃない。
この温かな世界にいたい。
けどそうすると悪いことが起こる。
もう実際に起こっている。
だから、さようなら。
切なくて儚くて、ぼろぼろと泣いてしまいました。
シェイプ・オブ・ウォーター
この愛の物語が胸に響き、泣けます。
主人公イライザの「半魚人の彼」への愛情が、真っすぐで、純粋で心打たれ、いつの間にか泣いていました。
愛する人を守る女性の姿が強く、健気でもあるからです。
イライザは発話障害で言葉を話せず、半魚人の彼も、もちろん話すことが出来ません。
けれど、お互いに言葉が無くても、お互いを本当に大切にし合っていることがひしひしと伝わってくるのです。
言葉がないのに。
その二人のやり取りに胸が熱くなります。
最後のシーンでイライザは殺されてしまいますが、半魚人の彼がイライザを蘇らせます。
その瞬間、イライザが実は人間ではなく、人魚であったことがわかります。
二人が運命の相手だったというその衝撃と二人の美しさに号泣しました。
美しく泣ける映画ですので本当におすすめです。
横道世之介
そんな風に思い出す人が誰にも1人や2人はいるのではないでしょうか?
学生時代同じサークルだったあの子、同じバイトをしていたあの人私の周りにもそんな人がいたなと思い出させてくれる映画です。
ごくごく普通の青年の短い学生時代を通り過ぎるように共に過ごした人たちの思い出と人柄とが160分に凝縮されています。
どこか温かくも悲しく、気づけば涙が頬を伝い、私も世之介さんと出会いたかった。
一緒に海に行きたかった。
喫茶店で待ち合わせをしたかった。
たくさん一緒に笑いたかった。
そう思わせてくれる映画です。
ソウル・サーファー
この映画はハワイで実際に起こったベサニーハミルトンという一人の女の子サーファーの話をもとに製作されました。
その子はサーフィンがとてもうまく将来有望でした。
しかし、ある日友達とサーフィンに出かけその時にサメに片腕を食べられてしまいました。
その後回復した彼女はサーフィンを再びやり始めますが思うようにいかなく、ついにサーフィンをやめてしまいます。
私自身スポーツをしていて怪我をして何もできなくなり辛い経験をしてきたのでそのシーンが自分に重なり泣けてしまいました。
あんなに好きだったサーフィンを一瞬の出来事で失う気持ちは量り切れないと思いました。
しかし、彼女はファンに後押しされ再びサーフィンをはじめ現在ではプロとして活躍しています。
おすすめ理由としてはどんな辛いことでも自分のやりたいことは決してあきらめてはいけないことをこの映画から学ぶことが出来ます。
八日目の蝉
不倫していた独身女が、不倫相手の男性の家庭に生まれた赤ちゃんを誘拐して育てるお話です。
女性であれば、多くの方がいけないとわかっていても共感してしまう、ストーリーだと思います。
誘拐はもちろん犯罪と言う認識はあるし、自分ではしないなとわかっているのに、どうしても応援せざるを得ない何かがあります。
そこには映画とは思えない愛情を感じましたし、切なさ、寂しさも感じました。
どうにか逃げ切って欲しいとつよく願ってしまいましたし、息詰まる思いで観ました。
何度観ても泣けてしまう、そして、私もこんな風に親に愛されてきたのかと、愛情の深さを感じました。
永作さんの演技が非常にうまく、最後には憎しみでない光を見たような気がしました。
どんな気持ちで誘拐したかはさておき、愛情をもって誘拐した赤ちゃんを育てていきます。
バレたら捕まりその子供と離れなければならず必死で誰にもばれないよう転々としますが、子供はもちろんその女をお母さんだと思っているので、幸せに暮らしているのです。
逃亡しながら、盗んだ子供を育てて本当の親子の様にひっそりと暮らしていましたが、ある日、お祭りの時の写真が新聞に載ってしまいます。
盗まれた親が見つけて警察に連絡します。
親子はその島から抜け出そうとフェリー乗り場に付き、売店のパンをを買って、食べさせようとした時、警察に見つかってしまうのです。
盗まれた両親も来ていて、子供の名前を呼びますが、知らないおじさんと叔母さんでしか在りませんでした。
そのまま盗んで育てていた主人公が警察に捕まってしまいます。
子供はママ、ママと泣き叫ぶのですが、そのままパトカーに乗せられてしまいます、この、別れのシーンは何度見ても涙が出て来ます。
実のお母さんだと思っているのに、突然引き離される女の子。
そして、いつか終わるとわかっていながら、大切に愛情をもって育ててきた女の、最後の悲しみの表情に、私も一時の母親として感情移入して泣いてしまいました。
親と子の突然の別れを泣かずには見られませんでした。
ごっこ
一人のニートの男性が、全身傷だらけの女児を思わず保護(誘拐?)してしまうところから始まる物語。
その子の為に男性自身が人として成長していく姿、「本当にこの男性は自分を愛してくれるのか」と試しながらも徐々に心を開いていく女の子の姿、やがて二人が強い絆で結ばれていく様に胸を打たれます。
核家族が当たり前の現代で、必死に一人で子育てをしなければならない母親、子どものためにと年金の不正受給を図る父親、親の役に立ちたいがために自分自身を傷つけ続ける子ども・・・。
決して他人ごとではない、今の日本の闇に焦点を当てた作品ながら、最後はどこか救われた気持ちになれる映画です。
エレファント・マン
この映画は泣けるというより嗚咽するといった方が正解、あまりにも悲しく救いようのない実話の映画、名前はジョン・メリツク、見た目が像のように生まれ両親に嫌われ、育児放棄、のちに見世物小屋に売られて悲惨な人生を送る。
若き医者が研究の為彼を引き取る、自由を手にしたものの、医者は彼を研究目的に利用して名声を得ようとするのが目的、人間としてではなくあくまでも動物を見るように彼を扱う、医学界も彼を人間としてみてはいない、あくまで医学の進歩のため利用するばかりです。
人間には善と悪がありますがこの映画は人間の悪の面を描いている、救いのない映画です。
彼はなぜこの世に生まれてきたのでしよう、神は存在しないと私は映画を見て思いました。
おくりびと
それまで納棺師とは縁のなかった男性が、妻に反対されながらもその世界で生きていくうちに、様々な人間模様を垣間見ます。
納棺師ですから、必然的に人の死を間近にみることになり人生観そのものが変わっていきます。
人間が無意識に避けている「死」というものと直面した時、人々がどのような反応をするのかというのを繰り返し見るうち、視聴者である自分も様々なことを考えさせられました。
最後の方で、納棺師の師匠的存在だった人が亡くなり、主人公が納棺するシーンでは、自分の両親が亡くなった時のことを想像して号泣してしまいました。
その師匠的存在の人物に自分の父親が重なって見えてしまったようです。
また、納棺依頼を受けた人の中に母親が亡くなった女子高生もいて、母親の死に顔にいつも使っていた口紅を使ってほしいと持って来るシーンがあり、そこもかなりつらかったです。
普段は映画ではあまり泣かないほうなのですが、この映画は見終わってからもしばらく涙が止まりませんでした。
身近な人が亡くなった時のことを考えさせられる映画です。
さとうきび畑の唄
第二次世界大戦の沖縄の戦争の話なのですが、日本人がいつまでも忘れてはいけないことがわかります。
明石家さんまさんが時々ふざけたことを言いますが、戦争中にも明るい家族を描いています。
また、家族は戦争中に亡くなってしまいますが戦争中に生まれた新しい家族の大切さが温かいです。
戦争で駆り出されてしまった次男がアメリカ兵に殺されてしまいますが、自分で命をお国に捧げると日本男児の決意が戦争時代の生と死を生き抜くための教訓が染みています。
明石家さんまさんがふざけたことも、戦争中には必要だったのかなとも思いました。
新感染
ソウル発プサン行きの密室とした車内の中で突然起こった感染病。
その列車の中には、妻のもとに向かう父と娘、恋人同士の高校生などがいます。
感染すなわち死となる状況で見られる家族愛や、人間の強さ、儚さが感じ取れる作品でした。
韓国映画を普段観ない方にも一度は観て頂きたいです。
ハラハラドキドキヒヤヒヤが止まりません。
そして最後には感動。
途中、悲しみのあまり涙し、最後には家族愛に感動して涙し、と泣かずにはいられないと思います。
人間がゾンビになっていく恐ろしさもとてもリアルに描かれていて、最初から最後まで目が離せない映画でした。
歓びを歌にのせて
冬の田舎町の風景があまりにも美しく息をのみます。
それだけでも涙するほどです。
内容も素晴らしく、登場人物それぞれの人生の挫折や苦悩が一人の指揮者とゴスペルによって救われていきます。
歌うことにより人生が変わり、それぞれが自分の人生に立ち向かっていく過程は見ている人たちを応援しているかのようです。
また、指揮者自身も変わっていきます。
全員の人生が良い方向に変わった時、悲劇が襲います。
それがラストシーンですが、そのラストを悲劇ととるのか、幸せなラストだととるのかは見る人次第です。
私はある意味幸せなラストだと感じました。
バジュランギおじさんと小さな迷子
正直者すぎるインド人でヒンドゥー教徒のパジュランギおじさんは、インドで言葉を話せない迷子の少女と出逢います。
実は彼女は言葉を話せるようになるためにお母さんと一緒にインドまでお祈りにきたイスラム教徒のパキスタン人ですが、トラブルと偶然が重なって、インドに取り残されてしまったのです。
そうとは知らないパジュランギおじさんは少女の面倒を見ますが、実は彼女がパキスタン人と知り、困り果てます。
というのも、インドとパキスタンは戦争や宗教などで今も難しい関係でパキスタンに行くにも一苦労なのですが、バジュランギは少女を何とか家に帰そうと決意し、困難だらけの旅をするというのが大まかなあらすじになります。
インド映画らしい歌とダンスや、正直者すぎるパジュランギのコントのようなやりとりなど、基本は明るくて楽しい映画です。
しかしパキスタンに不法侵入にした上に、素直に自分がインド人だと言ってしまったために警察に追われることになったおじさんと少女。
途中で出逢ったパキスタン人の新聞記者の手も借りながら、少女を何としても家に帰す為に、囮となったバジュランギはパキスタンの警察に捕まってしまいます。
少女が無事にお母さんと再会できたシーンも感動です。
そして警察で拷問を受けているバジュランギを助けようと新聞記者が働きかけ、メディアを通してインド・パキスタン全土を巻き込み、バジュランギは解放され故郷のインドへ帰れることとなりました。
メディアを見てバジュランギの為に国境のフェンスに集まった多くのインド人とパキスタン人に見守られながらバジュランギはインドへ帰ろうとします。
その中で迷子だった少女もおじさんの見送りにきましたが、大勢の中でバジュランギは少女が来ていることに気付きません。
そしたらおじさんのために「バジュランギおじさん」と少女は初めて言葉を発して彼を呼びとめたのです。
少女が初めて声が出たシーンでもう涙が止まりませんでしたが、少女に気付いたおじさんと少女が国境狭間で走って駆け寄りお互いを抱きしめたシーンは号泣必須です。
最後におじさんはイスラム教の、少女はヒンドゥー教の、それぞれに対しての見送りの言葉を届けます。
お互いに深い信仰なのに、自分の宗派ではない挨拶をする姿は優しく、お互いを思い合った国境や宗教を越える愛を感じ、深く胸を打たれ、最後まで涙が止まりませんでした。
オススメです。
閉鎖病棟
精神科病棟で入院されている感謝さんたちの様子を描いた映画です。
重い過去を引きずって、様々な苦難を抱えながら明るく生きようとする姿に感動しています。
仕事、家族、身体的な病気などが原因で病院で閉じ込められていて、社会で隔離される中、奮闘する苦しさも伝わってきます。
しかし、どんな苦難でも乗り越えて人生を楽しもうと努力されている姿に勇気づけられます。
この映画を通して、苦難を抱えている方々に対して、社会全体を少しでも変えてほしいと願っています。
自分も生活する上で様々な苦労はあるが、映画を通して少しでも明るく前向きな気持ちで過ごして行こうと思います。
カーゴ
父親が赤ん坊の娘をゾンビから必死で守り抜き、安全な場所を求めて旅を続けるというストーリーというだけで既に泣けるのですが、この映画は主人公と他の登場人物との関わりにも泣ける要素がふんだんに盛り込まれています。
主人公アンディは個性派イギリス俳優マーティン・フリーマンが演じますが、彼の名優ぶりにも唸されます。
彼の父親としての演技が涙を誘います。
オーストラリアの壮大な景色が圧巻でこれと対比するかのように悲惨な出来事が展開されます。
そしてなぜこのような美しいところでこのような恐ろしい事が起こらなくてはいけないのかと切なくなります。
常に危険な状況にいながらも結婚記念日を祝うワインと手紙を妻に用意するほど妻のケイを愛しているのですが、そのケイがゾンビに襲われ感染してしまいます。
ケイはもう覚悟しているのですがアンディは最期まで諦めたくありません。
そうこうしているうちにアンディも発症したケイに噛まれ感染し、あれ程愛したケイを殺す選択をしたのは感染を広げないためとはいえ絶望的な気持になります。
ロージーは二度とママには会えないのです。
ママの匂いのする香水を持たせると落ち着くというのがまた心苦しくなります。
重要な役割を果たす少女テューミのアボリジニとしての生き方にも感動させられます。
攻撃されようとするゾンビ化した父を当たり前かのように守ろうとする少女です。
テューミはアボリジニの言い伝えでゾンビになった父は魂が抜けただけでまた元の父に戻るということ信じているのです。
ゾンビ化していた父はハンター達に殺されてしまっていてテューミは悲しみ、ハンター達に対する怒りを覚えます。
白人への怒り、つまりアンディとロージーにも嫌悪感をぶつけますが結局赤ん坊の泣き声を聞き、助けに戻るやさしい少女なのです。
ヨーロッパから持ち込まれた伝染病によってうまれたアボリジニの悲しい歴史や今でも続くオーストラリアでの人種間の問題なども心をよぎり複雑な気持ちになります。
アンディが旅の途中で出会う白人家族の夫・父親としての愛のかたちもそれぞれ違います。
妻への歪んだ愛情を持つ人種差別主義者の夫。
一家心中の道を選んだ家族。
どちらの家族も辛く悲しい最期を遂げます。
ラストシーンでは内蔵をぶら下げた枝をテューミに手前で持たせ娘のロージと一緒に背負います。
アンディがどんどん人間の心を持たないゾンビに近づいていくのですが人間として父親として残されたかすかな理性をとどめながら前へ前へと進む姿には震えます。
自分が自分でなくなる最後の瞬間まで娘を守ろうとしているアンディの気持ちが深く伝わります。
アンディがテューミの家族のところまでたどり着い時にはアンディの目の色は褪せ、ゾンビ化しているように見えます。
しかし殺される一歩手前でテューミがロージーも好きだったケイの香水の香り、つまり家族の香りをアンディに振りかけてあげます。
この時に少し首をかしげる仕草にぐっときます。
アンディはゾンビ化していますが、かすかに残っていた人間の持つ心が愛するケイとロージーをかすかに感じることができたのではないかと思います。
そしてアンディは家族の香りに包まれて死ぬことができます。
アボリジニが集まる安全な場所に保護されたロージーはアボリジニの家族に守られ育てられるのだろうと分かります。
ブロンドで真っ白な肌のロージーのお腹にはアンディがロージーの無事を信じていたかのような文字「Thank You」がアボリジニの香り消しペイントで書かれていました。
アンディーはアボリジニの言い伝えを信じてみたのです。
この映画では「家族」が主なテーマとなっています。
エキサイティングなゾンビ映画だと期待して観ると、良い意味でその期待を裏切ってくれます。
こんな嗚咽するまで泣かされるゾンビ映画にはそうそう出会えないと思います。
リメンバー・ミー
死者は死後の世界で、思い出も、家族への愛情も持って暮らしています。
死者のことを覚えている生きている人間が一人もいなくなってしまうと、死後の世界から跡形もなく消え去ってしまう為、生者に忘れられてしまうことは第二の死と呼ばれ、恐れられていました。
主人公で音楽好きのミゲルは、家族にギターを弾いて歌うことを反対され、ひょんなことから死後の世界に入り込んでしまい、ミゲルのひいおばあちゃんのお父さんであるヘクターに出会います。
ヘクターは家族を残して音楽を広める旅に出て二度と戻らなかった為、残された家族の間では、家族を捨てたひどい人間として扱われ、語り継ぐどころか写真も残っていませんでした。
唯一ヘクターの記憶を持つひいおばあちゃんは高齢のため自分のお父さんを忘れかけていて、今にもヘクターは消えてなくなりそうでした。
そこでミゲルが現世に戻り、ひいおばあちゃんとヘクターの思い出の曲をギターで弾き語ると、ひいおばあちゃんが意識をしっかり取り戻し、一緒に歌い始めました。
ヘクターを第二の死から助けられたこと、禁止されていた音楽によって、実の娘を忘れるくらい酷かったひいおばあちゃんの認知症が良くなって、家族みんなが一緒になって泣いたシーンが絶対に泣けます。
永遠の0
戦争経験のない私ですが、その当時の大変さや悲しさ、さみしさを感じる映画だと思います。
主人公の宮部久蔵が教えてくれていることがあり、どんな状況でも生きるという意志です。
家族のもとに絶対に帰るという強い思いに感動します。
また命の大切も同時に感じることができます。
戦争では国のために自分の命を犠牲にするシーンがたくさんありますが、その人たちにも家族がいます。
そういってことを思いながら見ると複雑な思いと悲しい気持ちになります。
今の時代では考えれないほど大変だったと思います。
今の私ではこのように覚悟を決め家族を守るために戦う人になれないと感じています。
いろんな意味で考えさせられる映画です。
いわゆる戦時中の特攻ものですが、戦後生まれの百田尚樹さんが制作したにもかかわらず、発表時にご存命だったゼロファイターたちに、戦闘のリアルさなどが絶賛されたそうです。
死にたくないが、自分の責任や家族を守ることを天秤にかけた時に、自分が特攻に行くしかなかったという宮部久蔵の決意が涙なしには見られません。
レビューを拝見すると厳しい声もありますが、映画ラストの主演の岡田さんの、悲しみと責任と、虚しさとがすべて入り混じった複雑な表情が何とも言えません。
また、そのあとラストに流れるサザンの曲の歌詞が、隊員の心情とあっていて、そこで涙が止まらなくなります。
ライフ・イズ・ビューティフル
第二次世界大戦下のユダヤ人収容所に収容されたイタリヤ系ユダヤ人の親子。
父は、息子に収容所の悲惨な事実を悟らせないためにあらゆる工夫をこらします。
そして、ようやくナチスドイツの敗戦が濃厚となり、収容所から解放されるというその時、父がナチスの将兵に捕らえられてしまうのですが、その時でさえ、息子に悲しい思いをさせないためにおどけて連行されていく父の姿。
死が目前に迫った絶望的な状況にあっても、人はここまで優しく強くなれるのか。
ここまで人を愛することができるのか。
途中、ユーモアを感じさせる分、最後の父の必死のふるまいに涙腺が崩壊します。
最初が明るく幸せなシーンが続くので、後半の悲しい展開とのギャップでまた泣けます。
前半の主人公とその恋人が出会うところ、その後のやりとりなどは面白く、笑い泣きできます。
後半は主人公と妻となった恋人とその息子が、ナチスの迫害にあって強制収容所に送られてしまいます。
家族の絆、希望を失わないで工夫して生活するところなどは泣けます。
主人公の妻への愛、息子を思い明るく振舞いつづけるさま…。
ネタバレになりますが最後、主人公は殺されてしまうのです。
ここで泣かない人はいないかと思います。
妻も息子も生き残りますが、明るく面白い、優しい主人公は助からなかった…泣くしかないです。
ワンダー 君は太陽
顔の障害を持って生まれてきたオギー、オギーの友だち、オギーの姉、姉の友だち、様々な視点から描かれていて、誰にでも悩みがある、誰にでも葛藤がある、と、この映画を見るたびに泣くポイントが変わってきます。
小学生、中高生、大人、全員に見てほしい映画です。
この映画には色んなタイプの親が出てくるところも良いポイントです。
親の接し方によって子どもは大きな影響を受けます。
見た目で差別される苦しみ、いじめられる苦しみ、見ているだけでもつらいのに、体験する人は本当につらいと思います。
顔の障害についても知ることができてよかったです。
日本にも同じ障害を持っている人がいます。
日本の学校でも多い、いじめ。
それがどんなにかっこ悪いことか、それがどんなに人を傷つけるか、改めて考えさせられ、人に優しくしようと思える映画です。
子どもたちが色んなことを経験して大人になっていく、泣けます。
そして父になる
当たり前だと思っていた親子の日常が病院の出生時の取り違え発覚により突然奪われてしまいます。
我が子だと思い育てていた息子が実は血の繋がりのない他人の子供である事が分かってしまいます。
お互いの家族が話し合うも、裕福な家庭がどちらも家族に引き入れようとするが実の家族は応じる訳もなくこじれてしまいます。
2組の家族は病院を相手に裁判を起こしますが根本的な解決は得られません。
本当の家族である血の繋がりか、今まで過ごした幸せな日々やその思い出による絆とどちらを選ぶかの父親としての葛藤が観るものの心を締め付けます。
そして最後には子供の思いが伝わって来た時の父親としての自覚がより一層強くなるシーンに胸が熱くなります。
クロッシング
北朝鮮の父子が生き別れになり、あと一歩のところで再開が果たせなかったという悲劇的なストーリーです。
実際の脱北者を何人も取材してつくられた作品で、リアル感は十二分にあります。
北朝鮮で貧しいながら幸せに暮らしていた親子ですが、まず父親が出稼ぎ先の中国から帰れずに、やむなく韓国に亡命。
その間に母親が病気で死亡し。
一人になった息子は韓国で待つ父親の支援もあり脱北を試みます。
しかし、モンゴルまで逃げたところで力尽きて死んでしまいます。
こんな不幸なことがあっていいのか…と思わせられました。
最後のシーンでは多くの観客が泣いていました。
世界の中心で愛を叫ぶ
自分が過ごした青春時代と、映画の中の回想する時代がほぼ同じ時代でしたので知らず知らずに親近感を感じました。
ストーリー的には青臭い頃の、幼いのですが、そのあまりに純粋な恋愛は、忘れかけていた頃の甘酸っぱい恋愛の思い出と重ね合わせて、映画のシーンにのめり込んでいきました。
しかも彼女が難病となり、骨髄移植などない時代、絶望的な中でもお互いが、お互いを思いやる切な過ぎるストーリー展開は、涙なくしては観ることが出来ませんでした。
精神的にも未熟な青年が大切な人を失い、癒すことのできない心の傷、それを乗り越えていくストーリーは今でも強く心に響いています。
タイタニック
今まで何度も見ましたが、最後まで泣かずに見れたことは一度もありません。
ストーリーや結末がわかっている状態でも絶対に涙が出てしまいます。
あれだけ感動的なストーリーがノンフィクションで実際に起きた実話だという点も、涙が出る要因だと思います。
また、映画の中で使われる曲がとても良いという点もおすすめの理由です。
セリーヌディオンの「My Heart Will Go On」は、タイタニックの映画のイメージにピッタリで、この曲を聴くだけで涙が出るほど、映画とマッチしている点がこの映画を好きな理由です。
ボヘミアン・ラプソディ
主人公のフレディ・マーキュリーの人間味あふれるストーリーが印象的です。
天才的な音楽を次々と生み出す傍ら、人付き合いの不器用な部分や、性に関する認識、家族との関係や容姿についてなど、一般的な人も持っているような悩みやコンプレックスを抱えながら進む姿に心を打たれます。
また、バンドメンバーと最初は仲が良く、青春を楽しんでいたが、性やお金の複雑な絡みからどんどんバンドの方向性が変化し、主人公が孤立していく姿に心が痛みます。
いろんな困難を乗り越えるきっかけがエイズの発覚であり、後戻りできない状態で最後は家族やバンドメンバー、周りの人々とも良好な関係を取り戻し大きなライブを迎えるところが一番の泣けるシーンになります。
主人公が歌っている姿と母がテレビの前で笑顔で涙を浮かべる姿で絶対に泣けます。
永遠の0
この作品はなかなか司試験に受からず目標を見失っていた佐伯健太郎が、祖父から実はもう一人血のつながった祖父がいたことを知らされ、姉と一緒に実の祖父について調べるところから物語は始まります。
調べを進めていくと実の祖父の名は宮部久蔵といい、生き残った数少ない戦友に話も聞くことができた。
ところが彼のことを「海軍航空隊一の臆病者」とひどい言葉をぶつける者もいれば、感謝の言葉を述べる者もいました。
凄腕の零戦乗りだった彼は国のために命を捧げるのが当然だった時代に、戦争が終わり必ず家族に再開することを約束し戦った。
だが特攻を命じられたある日、自分の乗る戦闘機が整備不良でこの機体に乗れば生還できることを知りながら若くて優秀なパイロットと機体を交換し自分は米空母に突入し未帰還となった。
その優秀なパイロットがのちの健太郎に実の祖父がいることを語った祖父だった。
第二次世界大戦のさなか人々が国のために働き苦悩していた時代に、最後まで悩み苦しみ孤独に戦い家族への愛を貫こうとしたが最後は目の前の未来ある若者を助けた一人の男性の物語に胸が苦しくなりました。
思い出のマーニー
まず、主人公の杏奈が感情移入がとてもしやすいキャラクターだという点があります。
映画の序盤で杏奈は人の輪に入り込めず、それでいいとまで考えてしまっている状態なのですが、とあるキャラクターに言われた一言で深い自己嫌悪に陥ってしまいます。
「私は私の通り、醜くて、バカで、不機嫌で、不愉快で、、、だから、私は私のことが嫌い」といって一人で泣く杏奈の姿には誰もが共感して涙してしまうと思います。
そんな杏奈が、マーニーと出会い、本来の明るさを取り戻していった後、様々な出来事が起こり、クライマックスで相対するシーン。
ここで、もう会えなくなるという悲しい運命が待っているにもかかわらず、二人のお互いに対する愛の深さを感じ取れて、二人と一緒に泣いてしまうこと必須だと思います。
ですが、このシーンの真骨頂は二度目以降の観賞で発揮されます。
このシーンの後、マーニーに関する新事実が発覚するのですが、それを知ったうえでこのシーンを見ると、マーニーのセリフが全く別の意味を持ち始め、それを知った時には絶対に、誰でも泣いてしまうと思います。
マダム・イン・ニューヨーク
主人公はインドに住む専業主婦で、家族の中で唯一英語が話せないことが悩みでした。
そんな時親戚の結婚式の出席のためニューヨークに行くことになります。
初めての海外で全く言葉が通じず戸惑う主人公ですが、勇気を出して英会話教室に通い始め自信や生きる楽しさ、勇気を持てるようになる物語です。
すこしラブ要素も入っていますが、私が最も感動したのは、最後の結婚式でのスピーチのシーンです。
一度は専業主婦の役目を果たそうと自分を犠牲にしてしまいましたが、スピーチを頼まれたとき勇気を出して英語で話し出すシーンはとても泣きました。
彼女が英語を話せるようになっていることを知らなかった家族の驚きや感心した様子もとても心に響きます。
頑張ろうと思える映画です。
映画すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ
部屋の隅っこが大好きなすみっコ達は、絵本の世界へと迷い込みました。
絵本の世界で出会ったのは、ひよこです。
ひよこは自分が何処の誰なのか、全然わかりません。
そこですみっコ達は、ひよこが何処の誰なのかを一緒に探すことにしました。
するといつしか、ひよことすみっコの間で友情が芽生えます。
何処にも居場所がないなら、一緒に過ごそうよとも誘います。
でもひよこにとって、絶対に叶わない夢でした。
ひよことすみっコには、辛い別れの時がやって来ます。
ひよこが助けなければ、すみっコ達とずっと一緒に過ごせます。
でもひよこは、すみっコのために行動を起こしました。
なぜなら大切な友達だからです。
友達を助けたいというひよこの気持ちを考えたら、涙腺大決壊です。
もし1人でも大切な友達がいるのなら、ハンカチ必須の映画になるでしょう。
母と暮せば
お母さん役が吉永小百合さんで息子役が嵐の二宮くんです。
二宮くんの彼女役が黒木華さんです。
お母さんは戦争で息子が亡くなったことをなかなか受け入れられずにいました。
それは息子が毎日家に帰ってきているからです。
息子も自分が亡くなっていることに気づいていないようでした。
そんなお母さんを心配して黒木華さんが家に訪ねて来ていました。
後半部分ではお母さんがかなり体力を失っていました。
息子がお母さんのそばを離れませんでした。
最後に手を引いて息子と一緒に天国に旅立ちました。
天国に行っても2人は仲良く話をしているようなそんな気がします。
ぐるりのこと
生まれたばかりの子どもが亡くなってしまったことで、次第に心が壊れていく妻と、それをどう支えていいかわからないながらも、そっと見守る夫。
壊れてしまった日常を、10年かけて取り戻していく夫婦の話です。
妻役の木村多江の演技は、本当に彼女自身が体験しているかのように感じられるほど、とにかく見ていて辛く悲しい気持ちになります。
子ども連れの親子を見て一人なくシーンは、心が潰されそうになりました。
またその妻をどうしていいかわからず、うまく支えることのできない夫役をリリー・フランキーが演じます。
不器用な彼の優しさが切なく、虚しさやもどかしさがヒシヒシと伝わってきます。
そんな二人も長い時間をかけて少しずつ悲しみを乗り越えていきます。
最後に天井画を完成させたシーンは、人はどんな悲しみも乗り越えられる力を持っているんだと感じることができ、ほろりと涙が出ました。
ラストクリスマス
2019年のクリスマスあたりに公開された映画なのですが、自分含め映画館内ボロ泣きしてる人が多くいたように思います。
結末がまさかの展開で、まったくもって予想できなかったのでその驚きと共に感動で涙があふれ出てきます。
ラブストーリーなのでとてもキュンキュンできますし、クリスマスのロマンティックな雰囲気がとても身に沁みます。
音楽もとても素敵です。
幸せなのに悲しくて悲しいけど幸せで、感情が迷子になりますが、素敵なクリスマスのお話です。
見て悪い気持ちになる映画では決してないと思うので、ぜひ一度見て欲しいです。
カーズ
この映画は『トイ・ストーリー』等で有名なピクサーが制作しています。
実は私、子供の頃はピクサーが苦手でした。
目がぎょろっとしていた、おもちゃの首が飛んでいったりするのが、とても怖かったのです。
ところがこの『カーズ』でピクサーへの印象がガラリと変わりました。
主人公のマックイーンはカーレースの天才レーサーですが、生意気で周囲からの嫌われ者でした。
そんな彼がある日、アクシデントで知らない田舎町に迷い込み、そこで伝説のレーサー・ドックと出会い、心を入れ替えていくのです。
最後のレースでドックを後ろから押してゴールさせる場面では、何度も涙しました。
子供向けのアニメ映画でしょ?
と思うかもしれませんが、これは確実に大人向けの映画です。
私は子供と一緒に何度も観ましたが、子供が飽きても私のほうがはまってしまいました。
私の頭の中の消しゴム
日に日に彼女の記憶はなくなり、新しい記憶からなくなっていきます。
前半の2人の出会いから結婚して幸せいっぱいの矢先にこんなに辛いことがあるのかと、愛し合っていたのに自分を思い出してもらえないって胸が締め付けられます。
生きてるのに会えるのに記憶がないって死ぬより辛いかもしれません。
自分がもしこの立場だったらどうするだろう、もし自分のパートナーがこうなったらと考えたらかなり泣けます。
2、3回目観ると病気の前兆に気付けるシーンが何個かあります。
なおさら泣けます。
アバウト・タイム
ハリーポッターやピーターラビットに出演歴のあるイギリス俳優Domhnall Gleesonと君に読む物語で有名なあのRachel McAdams。
そしてLove Actually等数々の名作に出演している名俳優・Bill Nighy がメインキャストのイギリス映画です。
監督はNottinghill やLove Actuallyで有名なラブストーリーの名監督・Richard Curtis。
冴えない男の子・ティムが20歳になり、父親からタイムトラベル能力があることを教わり、最初はガールフレンドをゲットするためにタイムトラベルを乱用し奮闘する場面がたくさんあり笑えます。
でも、物語が進むにつれて、時間を戻してもどうにもならないこと・変えることが出来ないことがあることを学びます。
大事な選択のために妹の交通事故をなかったことに出来なかった場面や、死んだお父さんともう二度とタイムトラベルによって会わないと決意するシーンなど、見どころが盛りだくさんです。
映画の最後のメッセージには、はっとせずにはいられませんでした。
君の名は。
瀧と三葉の男と女の身体が入れ替わるシーンはコメディタッチで描かれ笑えます。
それが後半のシリアスな内容を引き立てています。
三葉の住む町が隕石で全滅してしまう事実を知りそれを次元を超えて過去に戻った瀧が三葉と身体が入れ替わった状態で協力しあい町民を避難させて全滅を免れます。
そおしてお互いに大事な人と想える中になりますが、それを告げられずに強制的な次元の力によってお互いの名前も存在も忘れてしまいます。
それがとても切なく残酷でもあります。
それぞれの時間の流れに戻され何事も無かったように生活しているそんなある日、並走する電車越しにそれぞれ相手の顔を見つけた瞬間、惹かれ合うのでした。
そしてお互いに探し求め住宅街の階段でやっと再開します。
お互い相手の事を忘れてしまっているのに大事な人だと確信しているシーンに涙しました。
クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ!オトナ帝国の逆襲
騙されたと思って絶対観てください。
子供用だけの映画ではありません。
家族の大切さ、親の偉大さが描かれていて、「親も一人の人間」だったんだと気付かせてくれる素敵な映画です。
しんちゃんのお父さんヒロシの若い頃の姿が描かれているのですが、奥さんのみさえやしんちゃんたち家族を守るため必死に働く姿や子育てに慣れない姿など、普段親に文句や不満がある人もこれを観れば親が好きになり尊敬と感謝が生まれます。
観終わった頃には、涙とほっこりする映画です。
たいした理由もないのに大人になってもどこか親とギクシャクしてしまっていたりする方には特におススメで、観た時間は絶対無駄にはなりません。
ゴースト ニューヨークの幻
幸せな日々を過ごすカップルが結婚を間近に強盗に襲われて、
彼女を守ろうとした彼氏が他界してしまいます。
彼氏は何故か成仏することができず、独り残されてしまった彼女のことをある陰謀から必死に守ろうとします。
陰謀から彼女を守るためにありとあらゆる手段を使って自分の存在を知らせようとします。
彼女は徐々にゴーストとなってしまった彼氏の存在に気付き始めます。
自分は死んだという現実を受け入れ、必死に彼女を守り抜く彼氏の姿には本物の愛が感じられます。
陰謀から彼女を守り現実世界での役目を終えた彼氏は愛する彼女と別れ成仏していくのです。
深い愛と悲しい別れを描いたヒューマンラブストーリーです。
実写版 「シンデレラ」
主人公のシンデレラが病気で亡くなった母から教わった「優しさとすこしの勇気」を忘れずに、継母とその娘たちからのいじめに耐え、くじけない姿がかっこいい。
その健気な姿が実を結び、シンデレラを見守り続けていたフェアリーゴッドマザーから魔法のドレス、馬車、ガラスの靴をプレゼントされ、国の舞踏会へ行くことになる。
そこで恋に落ちたシンデレラと王子様。
だが、12時の鐘が鳴り終わるとフェアリーゴットマザーの魔法は消えてしまう。
去っていくシンデレラが落としたガラスの靴を頼りに、シンデレラを探し続ける王子様。
やっとのことでシンデレラを見つけ、結ばれたシンデレラと王子様の恋に心が打たれた。
初恋のきた道
中国の農村部を舞台にした、ある少女とその村にきた新任教師との恋愛から始まるストーリーですが、のどかさと荒涼とした雰囲気が混在した中国農村部の風景が素晴らしいです。
また、音楽も心の琴線に触れてきます。
この少女をデビューしたてのチャンツィーが演じているのですが、可憐さの中に儚さと強さが共存している役どころを見事に演じています。
この映画のラスト近くで、亡くなった先生を、たくさんの村人たち、そして昔の教え子たちが棺を担いで運ぶシーンがあるのですが、ある種神々しさも感じられる名場面となっており、涙なくしては見れません。
チョコレートドーナツ
この映画は実際にあった「育児放棄されている障害ある子供と、家族のように過ごすゲイ」がモデルとして作られたストーリーです。
物語は、ショーダンサーのゲイがある日見つけた麻薬&アルコール中毒の母に育児放棄されたダウン症の子供と友達になっていくところから始まります。
弁護士である彼氏と共に、徐々に本当の家族のように過ごし出します。
二人は子供を自分たちの養子として迎えようとしますが、時代がそれを許してくれません。
彼らは裁判を起こして奮闘するのですが、最後には無理やり引き離されてしまいます。
ダウン症児は状況が分からず、2人を探しに寒い夜に家を飛び出してしまいます。
子供は、2人を見つけられないまま死んでしまいます。
彼らの悲しみに涙が止まりませんでした。
orange
10年後から翔が自殺する、翔を救ってくれという内容の手紙が届き未来を変えて翔を救うという物語です。
翔は母を死なせてしまった、救えなかったから自分は幸せになってはいけないと自分を追い詰めます。
そんな翔にみんなが悩みがあるなら話して、もっと頼って良いんだよと翔に手を差し伸べました。
翔はそんなみんなに徐々に心を開きましたがそんな時母親からの未送信のメッセージを見た翔は謝罪しなければいけないと自殺しようとしました。
ただ、友達を失うのが怖くなった翔は直前で踏みとどまりました。
その時の、辛かったら言えばいい、頼ればいい、死ぬなんて許さないという友達の言葉に感動しました。
そして、コブクロの曲が物語に合っていてさらに感動します。
誤殺
3か月ぐらい前に放映された中国映画「誤殺」をおすすめします。
自己防衛のため人を殺してしまった娘(とその場にいた妻)を守るため、お父さんがありとあらゆる知恵と体力を駆使した末、最後には娘の罪をかぶって監獄に入るところが、父親の娘に対する愛をひしひしと感じさせて、最後には絶対泣きます。
特に、娘はティーンエイジャーで反抗期であり、またこの父親は小学校も卒業していないのに対し、娘は高校生でしかも学校代表に選ばれるほどの優秀な生徒なので、父親を馬鹿にして、普段はたいして口もきかないという背景を考えるとなおさらです。
中国映画でしかも背景はタイですが、家族の愛は世界共通です。
佐賀のがばいばあちゃん
佐賀のがばいばあちゃんは漫才ブームのパイオニアとなった島田洋七氏が少年時代の祖母との思い出を自伝にした映画です。
戦後の動乱期に女手ひとつで2人の息子を育てている母親は甘えん坊の末っ子昭広を佐賀のおばあちゃんのところへ預けるところから物語は始まります。
最初はお母さん恋しさに広島へ帰りたがる昭広でしたが、おばあちゃんと暮らしていく中で次第に佐賀で暮らす日々にも慣れて行きました。
祖母の厳しいながらも愛のこもった育て方、事情を知っている他の登場人物の優しさに見ていると今の時代ではあまり見かけなくなった人情というものを感じさせてくれました。
全てを見た後の最後のシーンは涙無くしては見られない感動のエピソードとなっています。
原作の小説と合わせて読んでみると一層深く物語にも踏み込んでいけると思います。
よろしかったら是非鑑賞して見ることをお勧めいたします。
容疑者Xの献身
天才的な数学の才能を持っていながら、冴えない高校教師として、誰からも必要とされず、生きがいも見いだせない生活を送っていた石神(堤真一)。
隣に引っ越してきた母娘との交流をとおして、日常に光を取り戻していきます。
しかし、その母はある時、殺人を犯してしまいます…。
自分のすべてを犠牲にしてふたりを助けようとする石神の不器用すぎる愛。
そして、おなじ天才としてシンパシーを感じながらも、真相をあばくため、石神を追い詰めていかなければならない物理学者・湯川(福山雅治)の苦悩…。
ストーリーもさることながら、主演ふたりの迫真の演技も最高です。
絶対に泣けます。
ソラニン
何気なく過ごす日々の尊さ、青春とは何か、大人になるとはどういうことかを教えてくれる映画です。
大学を卒業し、音楽でやっていくためにフリーターになった種田・周りに流されてOLになった芽衣子さんそんな二人の日常がどこか懐かしく、温かいそんな日々が丁寧に描かれています。
学生時代、就活中に観た時は、ちゃんとした大人になろうと思わせてくれました。
働き始めて、理不尽な上司や壁にぶち当たった時、この映画のような日常だった学生生活に戻りたいと思わせてくれました。
何気なく過ごしていたあの時代・仲間内で思い付きでやった花火・意味もなく夢を語り合ったあの日誰もが知っているあの懐かしい日々がどれだけ尊いものなのかを思い出させてくれるそんな映画です。
この世界の片隅に
第二次世界大戦を背景として、絵を描くことが得意な「すずさん」が呉の北条家に嫁ぐ。
働き者だがおっとりした性格から時折小事件を起こしてしまうすずさんだったが、徐々に北条家と呉の町に打ち解けていく。
時が経過するにつれ、戦争が激化、空襲が増える中、ある事がきっかけですずさんは自分にとってのアイデンティティーを失うことになってしまう。
それでも生きていこうとするすずさんの姿には感動させられました。
また、夫周作と遊女のりんとの三角関係等もあり、2度、3度見る事によって登場人物の思いや背景が見えてくる作品でした。
(りんについてはさらにいくつもの片隅に)