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【厳選】邦画おすすめ200選!ガチで面白い死ぬまでに見たい日本映画ベストランキング

[記事更新日] 2020年8月26日 By researcher

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おすすめの邦画をお探しですね?

日本の映画は優れた名作がたくさんあります。

今回は、死ぬまでに一度は見たいおすすめ邦画を厳選しました!

映画を年間150本以上見ている私がランキング形式でベスト作品を紹介していきます。

ガチで面白い作品ばかりなのでぜひ参考にしてくださいね。

それでは、レッツ・ムービー!

目次

  • 1 邦画おすすめ200選(日本の映画)
    • 1.1 復活の日
    • 1.2 犬と私の10の約束
    • 1.3 宇宙戦艦ヤマト
    • 1.4 壬生義士伝
    • 1.5 風が強く吹いている
    • 1.6 異人たちとの夏
    • 1.7 のぼうの城
    • 1.8 ジェネラル・ルージュの凱旋
    • 1.9 学校の怪談
    • 1.10 ホノカアボーイ
    • 1.11 仄暗い水の底から
    • 1.12 億男
    • 1.13 12人のやさしい日本人
    • 1.14 彼のオートバイ彼女の島
    • 1.15 我が母の記
    • 1.16 アフロ田中
    • 1.17 帝一の國
    • 1.18 「HOUSE ハウス」(1977年)
    • 1.19 「怪談」(65年)
    • 1.20 ホテルビーナス
    • 1.21 スマホを落としただけなのに
    • 1.22 息子
    • 1.23 残穢-住んではいけない部屋-
    • 1.24 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?
    • 1.25 あぶない刑事シリーズ
    • 1.26 キサラギ
    • 1.27 劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ救急救命
    • 1.28 野獣死すべし
    • 1.29 カイジ
    • 1.30 トリック劇場版
    • 1.31 トリック劇場版 ラストステージ
    • 1.32 横道世之介
    • 1.33 ボクの妻と結婚してください。
    • 1.34 ピンポン
    • 1.35 南瓜とマヨネーズ
    • 1.36 狂い咲きサンダーロード
    • 1.37 シコふんじゃった。
    • 1.38 タンポポ
    • 1.39 下妻物語
    • 1.40 引越し大名!
    • 1.41 スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ
    • 1.42 用心棒
    • 1.43 北の桜守
    • 1.44 ラジオの時間
    • 1.45 零戦燃ゆ
    • 1.46 「64(ロクヨン)」前後編
    • 1.47 愛がなんだ
    • 1.48 日本沈没(1973年公開)
    • 1.49 ゆれる
    • 1.50 GOEMON
    • 1.51 カメラを止めるな!
    • 1.52 黒い家
    • 1.53 ザ・マジックアワー
    • 1.54 菊次郎の夏
    • 1.55 マリと子犬の物語
    • 1.56 舞妓はレディ
    • 1.57 ゴジラVSビオランテ
    • 1.58 帝一の國
    • 1.59 仮面病棟
    • 1.60 遙かなる山の呼び声
    • 1.61 早春
    • 1.62 検察側の罪人
    • 1.63 八甲田山
    • 1.64 コンフィデンスマンJP ロマンス編
    • 1.65 エイプリルフールズ
    • 1.66 トリガール
    • 1.67 ふきげんな過去
    • 1.68 菊とギロチン
    • 1.69 来る
    • 1.70 こどもつかい
    • 1.71 キングダム
    • 1.72 人間失格(2009)
    • 1.73 居眠り磐音
    • 1.74 アンダー・ユア・ベッド
    • 1.75 僕たちは世界を変えることができない。
    • 1.76 アフタースクール
    • 1.77 着信アリ
    • 1.78 東京物語
    • 1.79 男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花
    • 1.80 男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎
    • 1.81 男はつらいよ 寅次郎相合い傘
    • 1.82 男はつらいよ 奮闘編
    • 1.83 男はつらいよ 寅次郎春の夢
    • 1.84 男はつらいよ 噂の寅次郎
    • 1.85 ミュージアム
    • 1.86 愛がなんだ
    • 1.87 永い言い訳
    • 1.88 紙の月
    • 1.89 しゃぼん玉
    • 1.90 青天の霹靂
    • 1.91 モテキ
    • 1.92 キタキツネ物語
    • 1.93 ラヂオの時間
    • 1.94 キツツキと雨
    • 1.95 サバイバルファミリー
    • 1.96 復讐するは我にあり
    • 1.97 幸福の黄色いハンカチ
    • 1.98 蚤とり侍
    • 1.99 みんなのいえ
    • 1.100 リング
    • 1.101 僕たちと駐在さんの700日間戦争
    • 1.102 ステキな金縛り
    • 1.103 ヘルタースケルター
    • 1.104 スワロウテイル
    • 1.105 アウトレイジビヨンド
    • 1.106 ジョゼと虎と魚たち
    • 1.107 阪急電車 片道15分の奇跡
    • 1.108 おと な り
    • 1.109 太陽を盗んだ男
    • 1.110 舞妓Haaaan!!!
    • 1.111 ただ、君を愛してる
    • 1.112 ハナミズキ
    • 1.113 男はつらいよ
    • 1.114 カノジョは嘘を愛しすぎてる
    • 1.115 時をかける少女
    • 1.116 マンハント
    • 1.117 釣りバカ日誌
    • 1.118 恋空
    • 1.119 深夜食堂
    • 1.120 パコと魔法の絵本
    • 1.121 インスタント沼
    • 1.122 リング(1998年)
    • 1.123 しゃぼん玉
    • 1.124 ビーバップハイスクール
    • 1.125 フィッシュストーリー
    • 1.126 BRAVE HEARTS 海猿
    • 1.127 世界から猫が消えたなら
    • 1.128 余命1ヶ月の花嫁
    • 1.129 愛のむきだし
    • 1.130 リベンジgirl
    • 1.131 ゴジラVS デストロイヤー
    • 1.132 鍵泥棒のメソッド
    • 1.133 ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE
    • 1.134 祈りの幕が下りる時
    • 1.135 真夏の方程式
    • 1.136 DEATH NOTE
    • 1.137 大誘拐
    • 1.138 THE 有頂天ホテル
    • 1.139 蛇にピアス
    • 1.140 何者
    • 1.141 デトロイト・メタル・シティ
    • 1.142 ハッピーフライト
    • 1.143 39 刑法第三十九条
    • 1.144 くちづけ
    • 1.145 星守る犬
    • 1.146 ミックス。
    • 1.147 海街diary
    • 1.148 DEATH NOTE
    • 1.149 サマータイムマシンブルース
    • 1.150 図書館戦争
    • 1.151 翔んで埼玉
    • 1.152 青い春
    • 1.153 地下鉄に乗って
    • 1.154 陽気なギャングが地球を回す
    • 1.155 ちはやふる(下の句)
    • 1.156 笑の大学
    • 1.157 パッチギ!
    • 1.158 学校
    • 1.159 学校Ⅱ
    • 1.160 学校Ⅲ
    • 1.161 十五才 学校IV
    • 1.162 サマータイム・マシーン・ブルース
    • 1.163 海賊と呼ばれた男
    • 1.164 麒麟の翼 ~劇場版・新参者~
    • 1.165 亡国のイージス
    • 1.166 マスカレード・ホテル
    • 1.167 八日目の蝉
    • 1.168 踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ
    • 1.169 マチネの終わりに
    • 1.170 いま、会いにゆきます
    • 1.171 南極料理人
    • 1.172 そして父になる
    • 1.173 GO
    • 1.174 万引き家族
    • 1.175 あん
    • 1.176 そして父になる
    • 1.177 人魚の眠る家
    • 1.178 日本のいちばん長い日
    • 1.179 おくりびと
    • 1.180 8年越しの花嫁
    • 1.181 ALWAYS 三丁目の夕日
    • 1.182 世界の中心で愛を叫ぶ
    • 1.183 永遠の0
    • 1.184 しあわせのパン
    • 1.185 アルキメデスの大戦
    • 1.186 容疑者Xの献身
    • 1.187 テルマエ・ロマエ
    • 1.188 かもめ食堂
    • 1.189 50回目のファーストキス
    • 1.190 シン・ゴジラ
    • 1.191 舟を編む
    • 1.192 るろうに剣心
    • 1.193 湯を沸かすほどの熱い愛
    • 1.194 七人の侍
    • 1.195 記憶にございません!
    • 1.196 この世界の片隅に
    • 1.197 告白
    • 1.198 君の膵臓をたべたい
    • 1.199 男たちの大和
    • 1.200 コーヒーが冷めないうちに

邦画おすすめ200選(日本の映画)

復活の日


小松左京原作のSF映画で、今からちょうど40年前の1980年に放映された映画ですが、今まさに世界中に蔓延しつつあるコロナウイルスと重なる部分が多くあってリアルに怖いと感じています。

復活の日の映画では、ウイルスには特効薬が全く存在せずに、ウイルスに罹患すると最初は風邪のような症状だったのに、徐々に重症化していく様子はまさに今の新型コロナウイルスに通じるところが多くあります。

40年前の映画とは思えないようなクオリティの高さを感じるでしょう。

映画の主題歌(You are love)がすごく秀逸で、聴いていると壮大ではあるが悲しみも感じる曲であります。

出演者も草刈正雄、多岐川裕美、千葉真一、緒形拳、その他海外俳優が多数出演し豪華なキャストだったことも忘れられません。

オススメ理由は、古い作品にも関わらず、設定がいまでも通用する面白さがあることです。(特にコロナウィルスの今見るとさらに面白い!)

当時だからこそ実現できた映像だと思います。

かなり迫力があるので圧巻です。(南極撮影や原子力潜水艦を実際に使った映像)

出演陣が豪華であり、しかも1980年代の作品なので今、大御所レベルのキャスト陣が若く、その若い時の芝居も見れてグッドでした。

総評として、映像自体は古いですが、かなり内容は壮大で見応え十分の映画です。

しかも映画のテーマが『ウィルス(細菌兵器)』なのでいろいろと映画の内容が勉強にもなりますよ。

ぜひ、多くの人に観てみてほしいと思います。

犬と私の10の約束


この作品は、「犬の十戒」をモチーフにした作品で、犬を飼いたいと思っている人に必ずみてもらいたいと思う作品です。

この映画が絶対におすすめなのは、犬を飼うときに必ず守らなければいけない10個の約束をとてもわかりやすく、見やすくした内容だからです。

子供の時にこの映画をみて犬を飼いたいと思っても、本当に最後まで責任をもって飼わないといけないと思わせてくれる話でした。

犬を飼っても「思った感じと違う」といって簡単に捨ててしまう人たちにこの映画を縛り付けてでも見てもらい、「これをみてあなた達はどう思う?」と問いかけたくなります。

それくらい絶対におすすめの作品です。

宇宙戦艦ヤマト

この作品は連続ドラマを映画化した一本です。

ガミラス帝国からの攻撃を受け危機に瀕した地球。

この危機的状況の地球に対して救いのメッセージを送ってきたイスカンダル星にコスモクリーナーDという放射能除去装置を受け取るため戦艦大和を改良した、宇宙戦艦ヤマトが人類の最後の希望を担って宇宙に旅立つ物語。

地球はあと1年しか持たない状況で、必ず1年以内にイスカンダル星から除去装置を持ち帰れるかどうか、はらはらしながら見れる感動物語です。

宇宙にはガミラス星の様々な妨害がありヤマトはそれを次々に乗り越えていきます。

ドラマに見どころはガミラス星の将軍ドメルとの決戦。

ドメルは正々堂々とヤマトと戦い最後は破れますが、潔い最後を遂げます。

敵ながらか将としてふさわしい生き方だと感じました。

ヤマトは最後ぶじ地球に戻りますが艦長の沖田の死もあるなど様々な困難を乗り越え、地球に帰ってくる物語は邦画としてとても感動する物語です。

壬生義士伝


元は浅田次郎原作の小説で新撰組の隊士、吉村貫一郎の物語です。

生活の困窮により、幕末当時は亡命に等しい行為と言われた脱藩を犯した吉村が新選組に入隊し「人斬り貫一」と揶揄されます。

それでも生きる為に、家族の為にと懸命に仕送りを送り常に飄々としてる様を中井貴一さんが繊細に演じています。

一方、破天荒でどこか達観してる性格の3番隊組長の斎藤一を演じる佐藤浩一さんの目力の強さにも圧倒されるでしょう。

雪の中での家族との別れ(「みつ・・」、「とと・・」のシーン)、吉村に対しての斎藤の激高(「たかがクソ袋が!!何故他人の腹を気遣う!!」のくだり)するも言う「吉村、お前は逃げろ。お前には帰りを待つ者がいる」など名シーンは数知れません。

この映画、見た後に原作小説を読んでまた涙したのもいい思い出です。

歴史小説を映画化した作品になります。

テレビのドラマ版もありますが私は映画の方が好きですね。

幕末の京都を舞台にその名を知らしめた新選組、その中の隊士の一人「吉村貫一郎」を同じ隊士の斎藤一から見た観点で描かれています。

盛岡藩に家族を残し、一人で脱藩し残した家族を養うため、新選組の中でも他人が躊躇するような危険な仕事を好んで引き受けます。

それは、高い給金を手に入れ家族の元に送る手段としているからなのですが、どんな危険にさらされようが、他人から暴言を言われようが、家族のため、その信念は変わる事なく時代は変わりつつありました。

ラストは本当に涙無くしては見れない結末ですが、家族を守る大切さを教えられるとても良い映画の一つだと思います。

風が強く吹いている


弱小陸上部の寛政大学の10人が、箱根駅伝の出場を目指す物語です。

駅伝への熱い情熱を持ったハイジこと清瀬灰二のもと、陸上部の巣窟の竹青荘(通称:アオタケ)に集うほぼ素人の面々が力を付けていき、大学最高峰の駅伝大会へ出場します。

ハイジが見込んだのは、野宿をして大学に社会学部1年生のカケルこと蔵原走。

その素晴らしい走りの姿に惚れ込みアオタケに誘うのです。

他の8人も、個性的な面々。

ニコチャン(平田彰宏)は理工学部3年生。

ユキ(岩倉雪彦)は大学3年の時に司法試験を一発合格した法学部4年生。

キング(坂口洋平)は社会学部4年生でクイズ番組オタク。

神童(杉山高志)商学部3年生。

地方出身で毎日往復10kmの山道を徒歩で通学していた。

ムサ(ムサ・カマラ)は理工学部2年生。

アフリカ出身の黒人留学生。

王子(柏崎茜)は文学部2年生。漫画オタク。

ジョータ(城太郎)とジョージ(城次郎)は双子の大学1年。

この面々が衝突を繰り返しながらもチームワークを育み「箱根駅伝」に挑みます…。

カケルを演じた林遣都の走りはとても美しいです。

ハイジを演じた小出恵介の陸上にかける情熱はとても熱いモノを感じます。

箱根駅伝を見る前、そして見た後に見たくなる映画です。

異人たちとの夏


さびしく一人暮らしをする主人公が、ふと昔住んでいた町へ足を運ぶことから話は始まります。

そこで若くして亡くなったはずの両親と出会い、不思議な事に大人になってしまっている自分に対し、まったく昔のまま「父として」「母として」自然に息子として接してくれる両親に安らぎを覚え通い出します。

それと同時進行して、幽霊と知らずにある女性と知り合ってしまいます。

そんなストーリーの中で主人公はどんどん生気がなくなっていくあたりは、よくあるパターンだなぁとは思いましたが、主人公の気持ちをうまく表現していて感情移入して見入ってしまいました。

親を早くに無くしている人には、きゅんとなれる作品です。

のぼうの城


天下人、豊臣秀吉に刃向かい右腕である石田光成を打ち破った「忍城」城主・成田長親のキャラクターが圧巻です。

「でくのぼう」のぼう様と周りから笑われても受け流します。

でも、いざという時は「戦いまする!」と、周囲を驚かせる姿や「のぼう様の為ならばしょうがない」と言う城下の人々や家臣たちが突き動かされる不思議な魅力があるのです。

陰陽師での安部清明のイメージと同じく、何を考えてるか分からないミステリアス感を持つ野村萬斎さんしかできないと思いました。

終盤の田楽踊りシーンで言う山田孝之演じる大谷善継の「敵も味方もあの者に魅せられている・・」、まさにあのセリフの通りでした。

歴史好きの見方の妄想が止まらなかったし、シンプルに面白い作品です。

ジェネラル・ルージュの凱旋


前作チームバチスタの栄光が好きな人はもっと好きになる作品じゃないかと思います。

メインキャストの二人の掛け合いや犯人捜しも面白いですが、それに負けないくらいのまわりのキャラクターが強く最後の最後まで飽きのこない作品です。

サブタイトルのジェネラルルージュという言葉も物語後半にわかりますが、そこからの堺雅人の株の上がり方がすごく、とにかく堺雅人のダークヒーローがかっこいいです。

今から見る方は堺雅人の若さに驚くかもしれませんが、演技力は抜群で院内で各所から問い詰められるシーンはこの映画屈指の見どころです。

また事件のトリックも前作同様予想できないものになっており、サスペンス好きの方には特におすすめです。

学校の怪談


1995年のヒット作です。

キッズ向けだと思われるでしょうが、なかなかどうして大人になっても楽しめます。

子供たちの描き方が自然でリアリティがあり、ラストはちょっと切なくなります。

ただ基本はさまざまなお化けが次々に登場して、子供たちと追っかけっこする展開でハラハラして楽しいです。

お化けたちは怖いというよりユニークな雰囲気で愛らしさすら感じます。

先生役の野村宏伸の頼りない感じがいい味出してます。

このあと4までシリーズ化されましたが、最初のこれがストーリーのまとまりと言い鑑賞後の爽やかな感じと言い一番いいと思います。

夏になると見たくなります。

ホノカアボーイ


ホノカアボーイの舞台はハワイ島のホノカアという街が舞台で、ゆるーくのほほーんした気持ちで鑑賞することができます。

でも、世界観はなんだかオシャレで、音楽も素敵だし、ハワイにも行きたくなるし、そこに出てくるロールキャベツやマラサダ(ハワイのサータアンダギー的なスイーツ)やその他もろもろの食べ物が美味しそうすぎて、同じような作り方でロールキャベツを何回か作ったことがあります。

主演は岡田将生で、ホノカアの街に住み、岡田将生の料理を毎日作ってあげるお母さんのような存在の女性は倍賞千恵子です。

彼女の声もとても綺麗で、リラックスしたいときには絶対この映画を見ます。

仄暗い水の底から


ただの怖いだけのホラーとは違います。

この映画のテーマは母の愛であると私は考えています。

新しく引っ越してきたアパートで、次々と襲い来る怪奇現象。

母親も当然ながら凄まじい恐怖を感じつつも、娘を守るために行動します。

そしてラスト、そのような母親が娘へ向ける愛は自己犠牲という形で完結するのです。

感動するホラーといえばいくつかあるとは思いますが、その中でもこの作品はより深くテーマに踏み込んでいます。

ホラーでありながらヒューマンドラマとしての側面持つ、視聴後には悲しくも、微かな温もりも残る、そんな素晴らしい一作です。

億男


お金を通じて人生とは何かを教えてくれて、考えさせられる話です。

佐藤健さんが借金の肩代わりをさせられて、奥さんと、子供と別居せざるを得ない状況になってしまった時に、宝くじで、3億円当たります。

借金を返済して、家族とも一緒に住めると思っていたが、高橋一生さん演じる友人に持ち逃げされてしまうところから話は始まります。

高橋一生さんからお金を取り返すために、探していく中で、高橋一生さんは、起業して、会社を大きくしたが、上手くいっていなかったという事を知ります。

なぜお金を持ち逃げしたのか、あんなに信じていた人に何があったのか、お金とは、家族とは、友人とは何かを考えさせられる作品です。

12人のやさしい日本人


上映された当時はまだ日本に陪審員制度がない時代でしたが、12人の怒れる男という名作アメリカ映画をモチーフに独特の視点とテンポで描く裁判コメディ。

ランダムに選出された陪審員たちは話し合いにより被告が有罪か無罪かを決めなければなりませんが、この話し合いの二転三転が見所です。

終始見所が続くのです。

今みたいに有名になる前の豊川悦司が出演しています。

その他出演者も通好みのキャストさんたちで一癖ある役所を演じています。

陪審員制度を扱うのでストーリーは真剣に進むのですが随所に散りばめられたウィットに富んだユーモア演出もオススメポイントです。

彼のオートバイ彼女の島


現在の恋愛映画と比べて、昔を感じる映画ですが、「こんな恋愛してみたい」と思わせる映画です。

原作の片岡義男さんのマジックとも言えるストーリー構成力の素晴らしさだと思います。

バイクを通して、自由に駆け回り、時には喧嘩もし、仲直りもする。

2時間弱の映画に、若者同士にしか出来ない恋愛模様。

いくつになっても同じような恋愛ができるのではないかと昭和世代の私には思えてしまうところが、何回も見てしまう魅力につながっていると思われます。

見せ場はラストシーン。

穏やかに流れる恋愛映画で終わらない結末にハラハラドキドキ、引き込まれる最後があります。

我が母の記


この話は、原作・井上靖作、主演・役所広司、樹木希林の2012年公開の映画です。

役所広司さん演じる小説家の井上洪作と、樹木希林さん演じる洪作の母八重との、親子の絆を描いています。

洪作は、幼い頃に父親の妾に育てられたため、心の奥に「母親に捨てられた」というわだかまりをずっと抱えて大人になりました。

父親の死をきっかけに久しぶりに会う八重は、痴ほう症が進んでおり、徐々におかしな言動をとるようになります。

「愛されていなかった自分」と「愛してくれなかった母」と言う目で己と母を斜めに見ていた洪作でしたが、痴呆が進んだ母の徘徊が始まり、実はその徘徊の理由は「幼い頃に別れざるを得なかった洪作を探しているため」だと言う事を知ります。

少年だった頃、母と別れる前に洪作が書いた詩を、記憶がおぼつかない人間だとは思えないくらいハッキリと暗唱する八重を見て、信じられない物を見た気持ちになる洪作。

その詩が書かれたボロボロの紙を、今も八重は大事に持ち歩いていたのです。

その暗唱は、淡々と、しかしその中に揺るがない息子への愛情を感じさせます。

親が年を取って今までとは違う行動をとる事は、困った面も勿論あります。

でも八重は痴ほう症になった事により本来の自分を息子の前で出す事が出来たんじゃないか、言えなかった事をやっと言えたんじゃないかと思いました。

オススメの一本です。

アフロ田中


アフロ頭の主人公が、彼女を作る為に奮闘する青春映画です。

原作はギャグ漫画で、主人公の田中役は松田翔太さんが演じており、コミカルな演技もしております。

田中が高校を中退し、埼玉県の実家から、東京で就職して生活していく中で、ヒロイン役の佐々木希さんとの恋愛を描いています。

ギャグ漫画という事もあり、笑いがメインですが、友人達との友情を描いていたり学生時代を思い出せる心温かな作品でもあります。

彼女を作る為に、ファッションセンスを磨いたり、メールの内容を試行錯誤する所は共感できる部分でもあります。

内容が重くない作品なので、気軽に見れる作品ですが、見終わった後には気持ちが温かくなるような作品です。

帝一の國


日本ではその数も減り、全国で約160校程となった今や希少種中の希少である男子校の日常をコミカルに描いた作品です。

全国屈指の男子進学校を卒業した自身にとっては、共感できる度合いが他の映画とは段違いでした。。

とはいうものの、男子校に通っていなかった人でも男子校とはこのように些細なことにも全神経を注いでいる熱い、面白い文化が醸成されているものだという目線で、気軽に見て頂くに最適な映画だと思います。

実際女子高出身の妻と見ましたが、妻も横でげらげら笑っていました。

子育てをされている世代にはお子さんの将来を考える上でも必見の作品です。

「HOUSE ハウス」(1977年)


先日亡くなった大林宣彦監督の商業映画デビュー作です。

女の子たちが森の中に建つ古びた家に次々と食べられていく様を、ポップ&キッチュなタッチで描いた、今見ても新鮮でファンタジックなホラー・ムービー。

女の子が食べられる映画なのに、怖さのかけらもなく、とにかくカラフルでユーモラス、大林監督の弾むような映像マジックで彩られた楽しさ満点の作品です。

池上季実子、大場久美子、松原愛、神保美喜など、出演女優たちもとても初々しくて、めっちゃキュートです。

まるでオモチャ箱をひっくり返したような、実に楽しい映画ですから、ファミリーで観るのにピッタリな気がします。

「怪談」(65年)


ラフカディオ・ハーンこと小泉夜八雲が著した短編小説集「怪談」から4編をピックアップし、破格の製作費で作り上げたゴージャスにして妖しくも美しいオムニバス映画です。

貧しい武士が、家柄の良い女に走るが、やがて前妻の情の深さに気付いて彼女の元に戻ってくる「黒髪」、

猛吹雪の山のなかで雪女に出会った木こりが、彼女とある約束を交わし生きながらえるが、その後に出会った女と所帯を持ち、ついその約束を破ってしまう「雪女」、

琵琶の達人である盲目の僧侶が、平家一門の霊に取りつかれ、それを知った住職が彼を救おうとする「耳無し芳一」、

茶碗の中に正体不明の侍が映り、それを飲み干したばかりに武士や家臣たちがその怪しい侍に翻弄され命を落としていく「茶碗の中」。

とにかく、最近の邦画と比較してもセットのスケールが半端なく広大で、贅沢感たっぷりで、見応えがある作品です。

ホテルビーナス


映画というよりは演劇をみているような気分でした。

音が少ないので、会話と映像がスムーズに頭に入ってくる映画です。

正直、この作品は明るいシーンが少ないです。

全体的に物悲しく、楽しそうに見えても誰もが抱えている心の闇をうまく表現していると思います。

現実感のある人間ドラマが独特な手法で描かれています。

途中タップダンスの音が組み込まれていたりだとか、スタイリッシュさも組み込まれていてなかなかに引き込まれる映画です。

はじめは意味がわからないかもしれないが、何回も見ているうちに理解し共感のできるようになっていくスルメみたいな良作だと思っています。

スマホを落としただけなのに


この映画の魅力は何と言っても成田凌さんです。

成田さんは人は見た目で見たときから、なんか変わった人だなと思っていましたが、本作ではその魅力が爆発しています。

気のいい知り合いから急に雰囲気の変わるところがたまらなく気持ち悪いです。

たしかに今の今までかっこよかったはずなのにと驚いてしまいます。

長い髪とワンピースを身に纏った姿はなかなか忘れられません。

そして、お話もおもしろかったです。

若干、パクリでは思われる展開なのですが、被害者の方にも謎があるというのは、なかなかスリリングでしたし、刑事も変わっていて、面白かったです。

息子


この映画が好きな理由は何といっても出演者の演技が素晴らしいところです。

特に主人公の三國連太郎さんの演じる父親は、あんなに濃い顔の人が日本人の中にいて全然不自然さが全くなく溶け込んでいること自体が凄いです。

好きなシーンはたくさんありますが、一つは、好きな人が聾唖者だと分かったときの哲夫の「いいではないか」の反応と、もう一つはやはりラストシーンです。

窮屈なマンション暮らしの長男を訪ねたついでに寄った、ダメ扱いしていた末っ子の哲夫がちゃんと定職に就いており、知らない間にきれいなお嫁さんを貰うという話まで聞いて、聾唖者のお嫁さんといつでも連絡がとれるようにファックスを買ってもらって、たった一人残された豪雪地域の家に帰ってきて、まだ賑わっていた昔の家の暖かな幻を見ながら、息子にも聞かせた歌を口づさむ親父の姿は、そのシーンだけで泣けてしまいます。

残穢-住んではいけない部屋-


主人公がホラー小説を書いている人なので、説明とかも入って、まるで本を読んでいるかのような映画です。

話ももともと読者の体験談の話ですので、どこか、本当にありそうな話で余計に怖かったです。

キャストも、橋本愛さんや、成田凌さんなんかも出ていて、なかなか豪華だったと思います。

住んではいけない部屋に住んでしまっては最後、引っ越してもダメならもうどうしようもないなと思いました。

でも、すべての人がやられているわけでもなさそうだし、それは元々の気質によるのか、それとも運なのか、ともかく怖い話でした。

大声で怖がらせるとかはないけど、精神的に来る作品でした。

最近のホラー映画はとにかくキャストの演じ方が雑、演出の仕方がひどい、ストーリーが穴だらけや単純に怖くないなどの、欠点を挙げると切りがないですが、この残穢という映画は最近のホラー邦画にしてはかなりいい出来だと思っています。

小説が原作であるだけあってストーリーはかなり練られていますし、キャストの演技や演出も真に迫るものがあります。

まさに昔の古きよきホラー映画が現代に蘇った、という感じです。

終わりもただの投げっぱなしではなく、ホラー映画らしいオチがついています。

ホラー好きな人に、この映画は本当にオススメです。

邦画というと洋画に比べて制作費用の少なさからくるチープな点が気になってしまうところ。

残穢はホラーでありながら霊そのものの映像はあまり出てこないから、CGもほんの少し出てくる程度です。

にもかかわらず、人間の恐怖を煽り立てるのが本当に上手い。

日本人が怖いと感じるあの独特の繋がりや怨念なんか巧みに使われていて、見れば見るほどゾッとする恐怖が味わえます。

お化けを見て感じる恐怖でなくて、歴史を遡っていく過程でわかるその土地の汚れと因縁に気づくいたとき、全身に鳥肌が立ちました。

恐怖の真髄がホラーシーンにあるのではなく、ホラーシーンが発生するにいたった成り立ちにあるというのが面白いところです。

打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?


002年サッカー日本代表のドキュメンタリーなども手掛けた『岩井俊二監督』の知名度を一気に押し上げた名作です。

最初は映画ではなく、フジテレビ系列で放送されていた『if もしも』というTVのオムニバスドラマの中のひとつの作品でした。

『if もしも』というのは、毎回物語が紡がれる中で「あの時こうしていれば…」という分岐点が登場し、もしその時、違う選択をしていたら結果はどうなったのか。

その両方を見届けることができるドラマ番組です。

その中で1993年のある日放送された『打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?』。

今でも活躍していらっしゃる、奥菜恵さんと山崎裕太さんが主演でした。

といっても、当時はお二人ともまだ子役。

物語の内容も、友情でもなく恋というには淡すぎるような、どこまでもノスタルジックな内容。

女の子の方が少し大人びていて、それに振り回される男の子。

映像もインパクトのある美しいシーンがたくさんありました。

映画好きの中には、当時この映画(というよりも、ドラマ)を見て衝撃を受け、人生の転機のひとつとなったという人も多いです。

もちろん私もそんな衝撃を受けた一人です。

最初に放送されてから24年が経過した2017年にアニメ化もされ、今でもファンから愛され続けている作品です。

あぶない刑事シリーズ


何といってもタカとユージがかっこいいところです。

1980年代からスタートしたTVシリーズから数多くの映画に発展し、多くの人から愛される作品です。

TVシリーズのスタートから映画の最後の作品までの2人の関係性の変化やファッション等がシリーズを見るほど面白い作品になっています。

中でも一番好きなのが、映画では必ず1度は出てくるユージが走って犯人を追いかけるシーンです。

柴田恭平さんが歌うランニングショットにあわせて走る姿は、年えお重ねても健在でとてもかっこいいです。

最終作品である「さらばあぶない刑事」で定年退職を迎えてしまいましたが、新たに探偵版でシリーズ化してほしいです。

キサラギ


マイナーアイドル「如月ミキ」。

彼女は1年前に謎の焼身自殺を遂げました。

彼女の一周忌に集まった熱狂的な5人のファン。

そのたった5人だけで繰り広げられる会話劇が「キサラギ」のすべてなのです。

そう、この映画に出てくるのはほぼこの5人しかいません。

一見地味にとらわれがちですが、このキャストがひたすらに豪華。

小栗旬をはじめ、ユースケ・サンタマリア、香川照之など、誰が主演でもおかしくない布陣。

演技派なキャストによる息もつかせぬ、まるで劇のようなライブ感あるストーリーは一度見始めると最後まで目を離すことができません。

笑いあり驚きあり、驚きあり、驚きありの展開。

とにかくどんでん返しの連続です。

緻密な構成ですべてに伏線がはられたミステリー作品であるため、ぜひ「ネタバレ厳禁」で見ていただきたいです。

舞台は小さな部屋の一室のみ。

にもかかわらず広大なストーリーが展開されていく。

映画というより演劇をみているような、そんな気分にさせてくれます。

登場人物の数だけ張り巡らされた伏線を、最後にはどかっと回収してくれる。

見終わった後のスッキリ感。

なるほどと思いながら余韻に浸れる映画です。

キャストがまた素晴らしい。

それぞれの個性がしっかり出ていて、これ以上ないと5人だと思います。

そういえば小栗旬でてたよな?って思えるほど、5人の登場人物の一人一人が際立っていて、全員が主役。

サスペンスでありながら小気味良い笑いを随所に提供してくれるので、最後まで見ていて飽きない。

自殺したアイドルの一周忌にネットを通じて集まった5人のオタク達によって繰り広げられる密室推理。

最初はアイドルのどこが好きかなどオタクらしい会話で弾んでいたが話は次第に「なぜ自殺したのか?」と言う推理になります。

室内の会話のみでストーリーが進んでいく面白さと、5人それぞれが抱えている秘密が次々に暴かれ、その5人の秘密とアイドルの自殺の原因が徐々に繋がって展開は正に見ハマる面白さでした。

結局真実は謎のままですが、全員が納得できる推理に辿り着いた時は見ている私もスッキリ大満足でした。

また、ミステリーなのにコメディーが満載で最初から最後まで飽きない映画です。

劇場版コード・ブルー-ドクターヘリ救急救命


主人公たちが、医療者として成長するだけでなく、人として成長していく過程を見ることができる映画です。

生きるとはどういうことなのか、考える機会になりました。

また一分一秒争う医療現場での救命シーンは緊張感漂う中で、人を助けるカッコよさが描かれています。

実際に医療のシーンは、けっこうリアリティがあって医療者として働いている身からみても「すご…」となることが多いです。

「そんなこと、実際あるわけないだろ!!」って思うことが少ないので、医療者が見ても楽しむことができる作品になっていると思います。

人気俳優・女優がたくさん出ていてキャストもいいです。

野獣死すべし


「野獣死すべし」を勧める理由は、主演の松田優作さんのこの映画にかける思いが半端ではないからです。

この映画の撮影のために体重を10キロ以上も落とし、奥歯を上下四本抜いて現場に現れたという話は有名です。

映画の中での松田優作さんの目は、文字通り死んだ目をしていて見ていて恐ろしくなるくらいです。

狂気を閉じ込めようとしても溢れ出てしまうような、そんな不気味なオーラが感じられる映画です。

そんな松田優作さんの演技に触発されたかのような、真田徹夫役を演じた鹿賀丈史さんの暴力に満ちた演技も鬼気迫るものがありました。

こんな映画は二度と撮ることはできない映画だと思います。

カイジ


主演の藤原竜也さんの演技力が一番生かされている映画だと思います。

よくものまね芸人さんが大げさに真似をされていますが、それでこそ藤原竜也!

という感じを見ることができます。

物語としてはお金の大切さを他の映画とは違った形で感じることができます。

自分の人生をかけてお金をバトルで奪い合うようなシーンや、現実ではありえないような何億もの金額を扱ったゲームなど、自分では味わえないからこその世界観がすごく引き込まれます。

出演者もとても豪華で、常に見ていて飽きない話の展開がすごくオススメです。

この映画を見終えるとお金を大切に扱うようになります(笑)

トリック劇場版


人気ドラマシリーズトリックの劇場版です。

とある村で、神様のふりをした偽霊能力者といつものコンビが戦う話で、トリックらしい話展開でした。

神様役には竹中直人など面白い役者が勢揃いでした。

偽霊能力者の使うトリックも、タネを聞くと単純なものが多く、なるほどと納得できました。

神様の正体の話はいつも以上に切なく悲しいものでした。

また、山田が上田から告白されたと勘違いするという展開もあり、二人の今までの関係を知っている身からするとニヤニヤしちゃいます。

矢部刑事や、山田里美さんなどレギュラー陣も勢揃いですし、おもしろかったです。

トリック劇場版 ラストステージ


ラスト、ラストといっても続編作れるじゃんという話が多い中、ほんとのラストでした。

山田奈緒子が最後、あんなことになってしまうなんて悲しいけれど、その後の上田次郎の行動がとても感動的でよかったです。

上田さんの山田に対する思いがよく表れていました。

それにラストらしく、初期に出ていた人とかも出てきて、登場人物勢揃いという感じでした。

それ以外の部分についても、いかにもトリックらしい小ネタが満載でおもしろかったです。

サスペンスとしては、犯人が誰かわかりやすかったし、ちよっと足りないなと思うところもありましたが、それでもトリックのラストを飾る映画としてよくできていたと思います。

横道世之介


主人公の横道世之介という役を高良健吾さんが演じていて、人が良くて断れない青年の物語です。

大学生を演じていて、田舎から上京してきて、大学や、その周りで出会った人達との生活は、自身の青春時代を思い出させてくれる作品です。

友人からお金貸してと言われてもすぐ良いよと言ったりお人好しで、みんなから好かれる性格をもった主人公と周りの人達のやりとりが、温かい気持ちにさせてくれてゆったりとした時間を過ごせる作品です。

吉高由里子さん演じるヒロインとの恋愛や、母親とのやりとりなど感動する場面も多く、笑いあり涙ありの作品です。

ボクの妻と結婚してください。


自分の愛する人、大切な人達の幸せを願い行動する姿に感動する作品です。

自身の病気が見つかり、余命宣告をされている中で自分がいなくなった時の為に奥さんに再婚相手を探す物語です。

織田裕二さんと吉田羊さんが夫婦役で、原田泰造さん演じる男性と再婚してもらえるように頑張り、行動する姿は微笑ましくもありました。

2人が再婚すると決めて結婚式は感動します。

織田裕二さん演じる旦那さんの為にウソをついて、再婚するとしたのも、感動しました。

子供への手紙も感動するシーンで、大切な人たちが幸せに生きれるように想う気持ちがとても感じられる映画です。

ピンポン


原作は漫画の卓球を題材にした青春映画です。

窪塚洋介さんと井浦新さんがメインキャストで、2人の学生卓球を描いた作品で、他にも個性溢れるキャラクターが映画を彩っています。

窪塚洋介さん演じる主人公は、卓球の天才的な才能を持っていましたが、挫折を味わい卓球から離れていましたが、小さい頃から一緒にやっていた井浦新さん演じる友人と改めて卓球に打ち込み、ライバル達との戦いを通して成長していきます。

2人の男同士の友情に心うたれる作品です。

お互いをリスペクトし合う姿、友人だからこそ負けたくないと思い合うのは、共感できる部分が多い映画です。

南瓜とマヨネーズ


痛々しく、生々しい、女性の姿が表現されていて、「自分とは似ていない」と感じているのに何故か最後まで見届けてしまいました。

主人公のツチダは、同棲中の恋人せいいちの夢を応援すると生活を支えていますが、どうしても忘れられない昔の恋人ハギオと再会し、2つの恋に揺れています。

ハギオは言葉も仕草も全部ズルくて、”どうしても忘れらない”ツチダの気持ちが分かるような気がしました。

また、同棲中のせいいちもダメだなーと思わせるところがたくさんあるのに、なぜだか色気も可愛さも感じて、そばにいたいような気持ちになります。

全員ダメなのに、なぜか惹かれる。

そしていつしか皆がもっとちゃんと生きていけたらいいな。

なんて思ってしまう、甘いだけじゃない大人の映画だなと思います。

狂い咲きサンダーロード


石井岳龍監督が改名する前、大学の卒業製作でもある記念すべき作品です。

内容はかなり暴力的でありますが、そのスピード感はぜひ味わってもらいたいです。

1980年製作と少々古い映画ではありますが、当時社会問題となっていた暴走族に対する警察組織の取り組みかたや、それに取り込まれようとする流れのなかで生まれてくる反発や男のメンツが荒々しくも描かれています。

そして泉谷しげる PANTA & Hal THE MODSの音楽が相乗効果をもたらします。

決して一般的な映画ではないですが自由な表現をしているインディーズのはしりです。

シコふんじゃった。


大学の相撲部を舞台にしたコメディ映画です。

ストーリーもおもしろいのですが、私のおすすめポイントはじわじわとくる充実したキャスティングです。

竹中直人のコミカルな演技がどうしても強烈な印象になりがちですが、主演の本木雅弘がまだ若く、精悍で素敵です。

宝井誠明はまたタイプのことなる美男子。

さらに留学生という設定で欧米人も登場します。

この欧米人のまわし姿というのがまた妙な魅力です。

まわしというと大柄でふくよかな力士が着けるものというイメージですが、この映画を見ていると、細身×まわしの魅力にグイグイと引き付けられ、見終わる頃にはすっかりこのスタイルにハマってしまいます。

コメディとしてもおもしろいのですが、心温まるシーンもあり、登場人物が皆いい味を出しています。

大人だけでなく子供も楽しめる良作です。

タンポポ


主人公のトラック運転手がひょんなことから女主人のラーメン店を立て直すことに手を貸すという話で、ストーリー自体はシンプルですが、様々な形でグルメにまつわるエピソードやクセのある登場人物が出てくるので終始飽きさせません。

また監督のグルメに対する造詣の深さが映画によく現れているので、知識欲も満たされます。

ラーメンはもちろんのこと、オムレツが乗ったオムライスなど美味しそうな食べ物がいっぱい出てくるのも魅力的です。

主人公を演じた山崎努さんは渋い格好良さがあり、ラーメン店の女主人の宮本信子さんとの淡いロマンスも素敵です。

若干エロティックな描写がありますが、それ以外はどんな人でも楽しめる映画だと思うので、自分の中の「超オススメの映画」です。

下妻物語


深田恭子と土屋アンナが、ロリータファッションとヤンキー(レディース)ファッションに身を包んだ青春コメディです。

土屋アンナのヤンキーキャラがとてもハマり役であり、わざとらしさがないです。

また、とても演技の上手な女優さんですが、より評価の上がった映画でした。

それに加えて深キョンのロリータファッションがとても可愛らしく、女性が見たらロリータに少しでも興味が沸く事間違いなしです。

ただ、キャストやファッションだけではなく、ストーリーもしっかりしており、笑いあり感動ありハラハラありの内容になっています。

少し古い映画ですが、ヤンキーものの映画であることもあり、今見ても古っぽさは不思議と感じない内容や雰囲気の映画です。

ジャケットやテーマからイロモノ感が非常に強い作品ではあるが、それ以上に全体のコメディ作品としてのテンポの良さが秀逸。

ところどころに挟まれるアニメーションの匙加減も良く、特殊で極端な生き方の登場人物たちが無理なくポップに描かれています。

それでいて青春映画部分が根底にあり、しっかりと物語も地に着いた内容でした。

青春部分とコメディ部分の落差が大きいようで、温度差に疲れることのないスピード感と生き生きとしたエネルギッシュさが非常に気持ちの良い作品。

笑って、笑って、スッキリと楽しめますよ。

引越し大名!


姫路城の当主が引越しを命じられ、いつもは地味な仕事をしている部下が引越しの責任者として頑張る話です。

上の者から引越しを命じられたら引越さざるを得ない当時の当主はほんとに大変だったんだろうなと思いました。

今でも引越し前は荷物を減らしたり、なんとか金を抑えようとしますが、それは昔も変わらなかったんだなと妙に納得しました。

集めた茶器や本を捨てなきゃいけないとか、思ったより切ない部分もあってよかったと思います。

キャストも星野源や高橋一生など、女子の好きな役者だけでなく、脇を固める松重豊、西村まさ彦さんも素敵でした。

結構、豪華な日本映画でした。

スキヤキ・ウェスタン ジャンゴ


邦画なのに全編英語で、主役級の俳優さん達が一人一人演じるキャラクターが濃くてとにかく楽しい。

普段映画に出ないタランティーノや石橋貴明が出てたり香取慎吾がちょい役で出てたり見所が多過ぎて困ります。

基本のストーリーは源氏と平家の戦いなのだけれど、衣装も時代背景も違っていて新しい物語として新鮮にみれます。

とにかく伊勢谷友介がイケメンです。

イケメンだからこそ悪い役が合う。

全体的にコミカルとシリアスのバランスが良い映画です。

エンディング曲を歌うサブちゃんも良い味を出していて映画のエンディングとして最高です。

用心棒


本編が約90分なので、黒澤明監督作品を初めて観る人でもとっつきやすい。

どのシーンで一時停止をしても構図がとても美しく、三船敏郎演じる三十郎という魅力的なキャラクターが単純明快なストーリーにおかしさと深みを加えてくれる。

そしてこの映画は刀の斬撃音、斬られた瞬間少し静止してから倒れる、など今の時代劇映画やドラマではお馴染みの演出が初めて使われた映画でもある。

海外にも影響を与えていて、「用心棒」の冒頭シーンはスピルバーグ監督の「インディージョーンズ」の冒頭シーンにオマージュされているのだ。

黒澤明監督は今の映画の礎を作った人なので、是非おすすめ。

北の桜守


なんといっても大女優吉永小百合の熱演が光ります。

滝田洋二郎監督による「北の」三部作の完結編。

ストーリーはコンビニエンスストアを北海道に初めてオープンさせた実業家の半生を描いているのですが、

その実業家が堺雅人、戦中戦後、苦難の中子供たちを育て必死に生き抜いてきた母親を吉永小百合が演じました。

可憐で美しい役柄のイメージが先行しがちですが、今回は現実の厳しさというものを体当たりで、文字通り髪を振り乱して演じています。

戦争の無残さを語り継ぐ使命感のような迫力を感じました。多くの人に観てほしいと思います。

ラジオの時間


三谷幸喜監督作品でラジオ局でラジオドラマの生放送をするお話です。

ラジオドラマの生放送現場で起きるドタバタ劇です。気の強い俳優たち、大物女優らに気を使うプロデューサー、どんどん変わる脚本ととても面白かったです。

主婦脚本家の書いた話がどんどん変わっていくのがかわいそうでもありおもしろかったです。

ついにキレた脚本家にプロデューサーがいうセリフがすごく良くて、三谷幸喜もきっとこういうことを思いながら舞台、ドラマに関わってきたんだなと思いました。

いろいろな登場人物が出てきますが、私が好きなのは神父役の役者さんと、トラックの運転手さんです。

見ると、お気に入りの登場人物が一人は出てくる、そういう映画だと思います。

鈴木京香さん、唐沢寿明さん、戸田恵子さんなど三谷作品常連のとにかく個性的なキャストでラジオ局や仕事の内容、ラジオドラマがどうできあがっていくか、俳優さんや芸能マネージャーと局の偉い人との忖度、掛け合いなど面白く描かれています。

現在のスタッフの機械で作られた音、昔ラジオの仕事をしていた元スタッフが作る昔ながらの音作りも見ることができ、ドラマの脚本が俳優の一言でどんどん変わっていきながらも、紆余曲折しながら元の原稿に戻る様子がいろいろなスタッフの力を終結して作られていきます。

また渡辺謙さんがそのラジオドラマをトラックで聞きながら運転している場面もコミカルです。

あっという間に時間がたち笑ってすっきりして見終わったら本当に楽しい気持ちになるそんな映画です。

三谷作品好きな方もそうでない方にもお気に入りの映画になると思います。

零戦燃ゆ


太平洋戦争中、海軍の零戦(いわゆるゼロ戦)パイロットと整備兵、その2人が憧れている女性が織り成す愛と友情の物語を軸にした作品です。

零戦開発の物語、苛烈を極める戦争、終戦を間近にした悲劇、そして終戦と、当時の苦しい戦いの中、自分自身はもちろん、仲間や愛する人たちを守るために戦った若者たちの姿に感動します。

以下、ネタバレがありますが、零戦エースパイロットになった主人公の一人が、終戦間近に戦死してしまいます。

そして迎えた終戦。

エンディングで、主人公の一人である整備兵は、武器や基地の撤収作業をしていましたが、戦死した友人を弔うため、一機の零戦に油をまき、機銃掃射をして炎上させます。

燃え盛る零戦に向かって戦死した友人の名を叫ぶ姿は、涙なしでは見られません。

また、加山雄三による主題歌も、映画に非常にマッチしてます。

「64(ロクヨン)」前後編


非常に長く、一定の重さがあった邦画であったが、久々に終始「集中」し、描写把握に費やした映画でした。

その理由は、とにかく「主役級の俳優陣」=「適材適所の出演」と感じたからです。

つまりは幾つかの小ストーリーがその「主役級」の俳優の演技力の高さにより、「小映画」的な役割を果たしていると感じました。

序盤から~中盤は幾つかの展開が見え隠れし、終盤に行くにつれて各小ストーリーが繋がっていく事や、最終的に集約されていく状況も楽しめます。

やはり俳優の「佐藤浩市」は別格であり、その役以上の味を「観ている我々」に+アルファのイメージをつけさせる感じでもありました。

愛がなんだ


アートな映画だと私は思います。一度本気で恋に落ちると、その人以外目が離せなくなる。

女性ならば主人公の気持ちに共感できると思います。

抽象的に物語が描かれており、翻弄されていく感じが私自身の経験と重なり、胸が苦しくなるような感じが、赤裸々に描かれていて、私はすごく好きな映画でした。

女性の私からすると、主人公の男性の言動や行動に歯がゆいと感じる部分がありますが、その場面の女性の気持ち、胸が締め付けられるような感じがじわっときて、泣けてしまう部分もあります。

人を愛するって何?愛する事は自分を傷つけてしまうのか?いや、それでもやっぱり愛している。

そういった映画の内容です。私自身アートな映画が好きなので、とてもオススメです。

日本沈没(1973年公開)


日本沈没は公開当時、高度経済成長期の真っ只中で科学万能の明るい部分と、公害などの暗い部分が混沌とした時代でした。

エコノミック・アニマルなどと侮蔑されてもどこ吹く風、日本企業と日本人は世界経済に良くも悪くも多大な影響を与えていたのです。

そんな時世に「もしも日本人が国を失ったら」という危機感を小説の形で発表したのが原作者・小松左京です。

拝金主義にまみれ世界を土足で踏み荒らすような日本人に警鐘を鳴らす思いで書き上げた原作本は、当初は複数巻の予定で構想をしていましたが、9年の執筆期間を経て上下巻書き下ろしの形で発表され、大ベストセラーになりました。

映画は迫りくる大地震とそれに伴う災害を当時の最新技術を駆使し描写。

非常に緊張感あふれる特撮の数々ながら、何よりも普段の生活が文字通りひっくり返される状況を克明に描いているのが素晴らしいです。

また日本政府の必死の対応も真に迫っており、綿密な取材を感じさせます。

突飛な設定や派手なスペクタクルではなく、「いつ起きてもおかしくない」と思わせる内容は現代でこそ観るべきではないでしょうか。

ゆれる


シーンに残響感がある部分が良かったです。

具体的には、人物が画面から退場した後も、その場所を数秒間撮り続けることで、人物の行動の意味を考える時間があり、脳内で処理しながら観れる所が素晴らしいです。

またラストのカットで、道路向こうでバスに乗ろうとしている兄に向かって弟が呼び掛けるシーンがあります。

その部分の香川照之の表情が何とも言えず、弟の裏切りを許して元通りの生活に戻っていくのか、それとも風評に溢れた地元には戻らず新天地を目指して旅立ってしまうのか、どちらにもとれ、記憶に残るラストとなっています。

GOEMON


江口洋介さん主演のGOEMONは、織田信長や、豊臣秀吉、徳川家康の時代の話しになります。

出演しているのは江口洋介さんをはじめ、寺島進さんや、広末涼子さん、ガレッジセールのゴリさん、要潤さん、大沢たかおさん等が重要な役で出ています。

江口洋介は織田信長に仕える忍者(石川五右衛門)ですが、小さい頃に織田信長に拾われて大沢たかおさん演じる霧隠才蔵と共に切磋琢磨しながら織田信長のために尽くしていきます。

しかし、豊臣秀吉が明智光秀と組み、織田信長に謀反を働き、大きくなった石川五右衛門はそれを知り、豊臣秀吉を殺そうとしますが、なんと霧隠才蔵は豊臣秀吉側に付いていた!って感じで実話とは違う部分があり展開がハラハラしてとても面白いのでオススメです。

カメラを止めるな!


私が絶対面白いと思う映画は、カメラを止めるな!です。

この映画はホラー映画の様に思えますが、見てみるとホラー要素はそれほどなくどちらかと言うと笑いありのコメディーに近いと思います。

子供から大人まで思わずクスッと笑ってしまう様な内容の映画でハマる事間違いなしです。

何度も見たくなってしまう様な遊び心のある映画だと思います。

家族愛も映画の中では感じられる要素があるので思わず、うんうんと頷きながら共感したいまう家族あるあるも見られて非常に楽しい映画だと思います。

舞台などの制作によく使われている間にこだわった制作になっていてツボにハマってしまう事間違いなしです。

黒い家


貴志祐介の同名小説が原作の作品です。全体的に不気味で、貴志祐介らしい雰囲気があったと思います。

サイコパスの話で、数あるホラー映画の中でも断トツで恐ろしい人だと思いました。

何を考えているかわからない、冷静に恐ろしいことをする人って一番怖いと思います。

演技や演出がくどいと思われるところがあって、今見ると古臭い気もしますが、それも気にならないくらい引き込まれます。

やはり、大竹しのぶさんは凄い役者さんなんだなと思いました。

また、他のキャストも内野聖陽さんが出ていたり、結構豪華で見応えがあったと思います。

ザ・マジックアワー


ジャンルごとに色々と考えたですが、一つとなるとやっぱり、三谷幸喜さん脚本、監督のコメディーのこの作品。

三谷作品のなかでも一番笑いの絶えない作品です。

日本映画の中でもこれほど笑えるコメディは無いと思います。

アンジャッシュの勘違いコントのパワーアップ版。

やくざから伝説の殺し屋をつれてこいと言われたヘタレな主人公が、考え抜いた末に出した答えは売れない役者に撮影と嘘をついて騙し、伝説の殺し屋の役をを演じさせること。

本物と思っているやくざと撮影と思っている役者のバレそうでバレない微妙なやり取りとバレたら殺される主人公の絶妙な会話がたまりません。

見ている方は、笑える上に、バレるんではないかとヒヤヒヤさせられる部分に思わず引き込まれます。

映画好きなら、絶対押さえておきたい作品かと思います。

菊次郎の夏


1999年公開の北野武監督の作品です。

北野監督の独特な感性が観る人を惹きつける作品で笑えて泣けてるストーリーです。

北野武(菊次郎)と近所の少年が目的のため旅に出る中で少しずつ距離を縮めていくのを見るとほっこりしますし、菊次郎の不器用な優しさも見所だと思います。

古き良き日本を感じる事が出来る上、少年時代の夏休みに戻れる事が出来るので懐かしい気持ちになります。

洋画にはスタンドバイミーやグーニーズのような少年の冒険を描いた名作がありますが、日本人は菊次郎の夏の方が共感や懐かしさを感じる事が出来るのでおすすめです。

映画の中で流れる久石譲さんのSummerも素晴らしいです。

マリと子犬の物語


2004年に起きた新潟県中越地震の実話を映画化した作品で、地震が多い日本で実際に体験した人の話を映像で見れるのはなかなか無いためです。

中越地震も被害は大きかったですがマリと子犬の物語は、動物との話でもあるので感動ものの映画としてもとても見やすくあの時、なにが起きていたのかを知りながら1つの映画作品として楽しむことができるので私はこの作品は絶対おすすめだと思っています。

また今後、自分達の生活で地震が起きたときにどういう行動をとるべきなのか、この映画を見るととても考えさせられるので、1度はみてもらいたいと考えました。

舞妓はレディ


2020年1月期のドラマ「恋はつづくよどこまでも」でも好演だった上白石萌音さんのデビュー作です。

京都の舞妓さんになりたいヒロインの女の子が一人前の舞妓さんを目指すストーリーですが、萌音さん演じるヒロインが真っ直ぐ頑張る姿は、見ている方も明るく前向きになりますし、「この子を応援してあげたい」という気持ちになります。

萌音さんの歌声には、ついつい聞き入ってしまいますし、私としては長谷川博己さんがコミカルに歌って踊っているシーンはなかなかレアだと思いました。

周防監督の作品によく出演しているおなじみの俳優さんもたくさん出演されているので、「Shall weダンス?」と合わせて鑑賞したい作品です。

ゴジラVSビオランテ


物語が前回のラストシーンのゴジラが三原山の噴火口に落下した後の続きとして始まり、ゴジラが登場するシーンがまず見どころです。

米国によって三原山が噴火しその後数秒の間をおいてゴジラが登場しますが、その数秒の間「出るぞ、出るぞ」と心が高鳴り期待通りにテーマ曲と共にゴジラが噴火口から登場するシーンは印象深いです。

また音楽をすぎやまこういち氏が担当していて、ドラクエファンやゲームファンならまずその壮大な音楽に引き込まれます。

そして物語のなかに「スーパーX2」という陸上自衛隊の戦闘機のような兵器が登場しますが、「スーパーX2」とゴジラの戦闘シーンで流れる曲とゴジラに比べて大きさが全く違う「スーパーX2」が一時はゴジラを圧倒するシーンは思わず感動してしまいました。

その戦闘曲はエンディングでも使用されています。

旧作ゴジラのなかでもシリアスとコミカルのバランスが良くテンポが良いこと、ビオランテという怪獣がゴジラ細胞から作られて同じ細胞で出来ている怪獣同士が戦うのも面白いところです。

帝一の國


主人公の帝一が、総理大臣になり自分の国を作るという野望を叶えるため高校の生徒会長を目指すという話です。

ひとつひとつのイベントにこんなに一生懸命に取り組んでいるのに、なぜか笑える映画です。

生徒役の6人の個性的なキャラがそれぞれ同じくらい引き立っていてバランスが良いです。

また父親役は吉田鋼太郎さんしかできない熱い演技も見どころです。

テスト採点のシーンは大爆笑です。

ストーリーは、こんなに面白く、原作を忠実に再現できているのはすごいと思いました。

ラストのシーンはまさかの展開で、予想外でおお!となりました。最後が少し雑な感じはしましたが、全体的にとても面白い映画でした。

仮面病棟


この映画は初めて自分が1人でも良いから絶対見に行こうと思った映画です。

予告などでは仮面を被った人が人質を取って病院に立てこもるという少しサスペンスとも言えるような雰囲気がありますが、どちらかというとミステリーのような映画です。

その病院には様々な謎があり、そして仮面の人がなぜ人質を取って立てこもるのかなど映画の後半に様々なことが明らかになり、ラストでは見てる人全員がひっくり返ると言っても過言ではないような事実が明らかになります。

観に行って絶対損はないと思うし、観に行く価値があると思います。

観終わった後は是非原作も読んで欲しいと思います。

遙かなる山の呼び声


人を殺して逃亡中という訳ありの男性田島と、女手一つで農場を経営するか弱き未亡人民子が共同生活を通じて徐々に心惹かれ合うというシリアスな作品ですが、至る所にユーモアが盛り込まれています。

虻田の長男が民子をしつこく追いかけまわしたり、虻田三兄弟が田島に挑もうと挑戦状を叩きつけた後に強いと判るや手のひらを返して兄貴と敬愛するようになるところとか、武田鉄矢扮する勝男が牛の人工授精に反応して新妻にふざけかかるシーンなど、このシリアスな作品の緩和剤みたいになっていて重すぎになるのを防いでくれています。

ですが最後はちゃんと落とし所を踏まえて切ないラストを迎えます。

早春


すべてのシーンに無駄のない必然性を感じる名作ですが、おもしろくて印象的なところがいくつもあります。

会社の同僚みんなで休日にハイキングに出かけハーモニカを吹きながら歩いたり、手を叩いて誰かが歌い出せば自然とみんなで大合唱になる、同僚同士を茶化した渾名で呼び合う、独特のファッションや歌うような言葉の使い方、酔っぱらった同僚が奥さんに絡むなど、今では考えられない場面の連続です。

浮気をしていながら平然とした態度を崩さない夫と、いつも不機嫌そうな顔の妻とのすれ違いさえ、この作品の中ではユーモラスに軽やかに見えてくるのが不思議です。

検察側の罪人


この映画をおすすめする理由は2つあります。

1つ目の理由は、1回観たらすぐにもう1回観たくなってしまう映画だからです。

業界用語や戦争などの専門的な台詞が多く難しい内容なのですが、背景を理解した上で鑑賞すると、より面白いと思います。

2回目の鑑賞では、ストーリーの伏線を拾いながらじっくり楽しんで観れます。

2つ目の理由は、二宮和也さんの演技がハマっていて最初から最後まで飽きずに観れるからです。

本音を熱く語ったかと思えば、意外なキュートな一面の演技も絶妙です。

事務所の先輩の木村拓哉さんにも臆することなく、二人の対決シーンは緊張感があります。

「イントロ(Part1の4年前)」、「Part1:言葉の魔術師たち」、「Part2:審判」、「Part3:愚者」というストーリー構成で、「イントロ」から「Part3」までの二宮さんと木村さんの接し方の違いもリアルです。

ラストは「続編」を匂わせるシーンもあり、鑑賞者の想像にお任せのように終わります。

ハラハラドキドキできる映画ですので、絶対におすすめです。

八甲田山


『八甲田山』の原作は、新田次郎による小説『八甲田山死の彷徨』です。橋本プロダクション・東宝映画・シナノ企画の製作で1977年に公開されました。

史実としての八甲田山死の彷徨とは、1902年に青森県駐屯の陸軍連隊が雪中演習中に遭難して210名のうち199名が死亡した事件を指します。

その歴史的な事件を題材としたこの映画は極限状況での組織と人間のあり方を厳しく問題としています。

配給収入は26億円近くに達し、同年の日本映画界トップの収益をあげています。

主演の一人・北大路欣也が放った一言、「天は我々を見放した」は当時高校生として同作品を鑑賞したわたしの胸に刻まれています。

コンフィデンスマンJP ロマンス編


テレビシリーズの映画版だが、とにかくシナリオがいいです。

古沢良太のこのジャンルは、圧倒的。世界観が漫画に近く、ともすれば、駄作になる可能性が高いのだが、伏せんの張り方と、回収が小気味よく、かつ想像をしない角度でラストに行くのが素晴らしい。

俳優陣もフジテレビの月9を支えた名優揃いでスクリーンに華がある。

やはり映画の醍醐味である迫力は、このレベルの俳優が揃うと圧倒的。

主演の長澤まさみの自由奔放な演技は、とにかく飽きない。コメディー要素の部分をしっかりとした現場で培った演技で表現をしている。

邦画のエンターテインメントとはこういう映画であろう。

ドラマ時代からのファンで、映画も観たけれどドラマを見ていなくても楽しめる作品です。

そして、騙されていると分かっていてと、しっかり騙されてしまう、そんなコンフィデンスマンの世界がすごく楽しくておすすめの映画です。

いつもどんでん返しで逆転をするダー子達ですが、今回ばかりは本当にジェシーに負かされたと思いました。

だけど最後10分の怒涛の巻き返しが本当にすごかったです。

どこからが仕掛けで、誰までを騙しているのか最後までわからない展開と、今回ばかりはダメかと言うところからひっくり返すところが爽快で、楽しい作品です。

最後まで見て、しかをわかってからもう一度最初から見たいと思えました。

エイプリルフールズ


『リーガル・ハイ』や『デート~恋とはどんなものかしら~』の監督・石川淳一と脚本・古沢良太が再びタッグを組んだ作品。

人気監督と脚本家なだけあり、戸田恵梨香、松坂桃李をはじめ、出演者がとても豪華です。

エイプリルフールである4月1日に登場人物27人がついた嘘が大騒動を巻き起こしていくのだが、出てくる人物が複雑に絡み合ってそれぞれの1日に影響していきます。

笑いあり、涙あり、リーガル・ハイの小ネタもあり。

そんな中で、あの出来事がこんな形でつながるなんて!という緻密に計算されたストーリーの流れから目が離せない。

いま注目若手女優の浜辺美波(当時14歳)が出演しているのも見どころです。

トリガール


「鳥人間コンテスト」はテレビで何度か見たことがありましたが、その常連校である芝浦工業大学の人力飛行サークルが舞台の映画だと知り、俄然興味が湧きました。

2017年公開の映画でそんなに前ではないのに、主演の土屋太鳳と間宮祥太郎が何ともフレッシュで、この2人のセリフの掛け合いがとても楽しく、お腹を抱えて笑う場面がいっぱいです。

そして人力飛行というのは、天候や風向き・風力によって全く変わってしまうのだと知ることもできました。

主人公の2人が、ついにコンテストで長距離を飛べた時には「やったー!」と叫んでしまったほど、手に汗にぎる映画なのでぜひおすすめです。

ふきげんな過去


二階堂ふみが、主人公の高校3年生を演じていますが、退屈でつまらない毎日を過ごすけだるさや、不機嫌な様子がとてもリアルなのです。

こういう高校生っているよなあ…と頷いてしまいました。

そしてこの主人公の家は食堂を営んでいるのですが、そこに祖母や養母など女性たちが集まって豆の皮をむきながらとりとめの会話をする光景が、何とも日常的で身近に思えたので、いつまでも心に残っている映画です。

日本の夏のムシムシとした暑さもよく伝わってきます。

それに何より小泉今日子演じる、18年前に死んだはずの伯母の不思議な魅力にとりつかれてしまうのです。

菊とギロチン


木竜麻生、寛一郎、韓英恵の演技がとにかく素晴らしい!

3時間を超える大作ながら、飽きを感じさせないストーリー展開に監督の手腕を感じます。

それぞれの主人公の物語に焦点が当てられながらストーリーは進んで行きます。

どのキャラクターも時代、社会、ジェンダー観にとらわれ、女相撲という、いわばちょっと普通と違うコミュニティーへと救いを求めてたどり着く。

普通であればこういった作品の中では英雄的に描かれる主人公も、ここぞという場面ですぐに逃げ出す、どこか”しょうもない”人物です(皮肉なことにこのだらしのない主人公を東出が演じているが…)。

暗い過去を抱えながらも、どこか普遍的な人間性を感じさせられる登場人物についつい感情輸入してしまう良作でした。

来る


ホラー映画特有のじめっとした感じもあってスピード感がすごくて気がつくとクライマックスです。

妻夫木聡演じる田原と黒木華演じる妻香奈の夫婦が壊れていく様そしてそれぞれの視点で全く違う思いだったこと、まさかの二人の死、死に方のエグさが強烈でとても怖かったです。

そして霊媒師の松たか子演じる琴子とその妹小松菜奈演じる真琴もすごいキャラです。

パンクな見た目に反して心優しくまっすぐにアレに向かう姿は胸を射つものかありました。

琴子がアレを招き入れ徐霊するシーンでは神様も仏様も全部ごったがえしたようなとても賑やかで明るささえも感じるような豪華な光景がより怖さを引き立てていたと思いました。

最後までアレの姿を見せない演出も素晴らしいと思いました。

こどもつかい


ホラー系ですがダークヒーローものの要素もあり、お化けがたくさん出るものよりはかなり挑戦しやすいです。

また、主演がタッキーなのでいつもとは違うビジュアル系のメイクや衣装が新鮮です。

怖すぎない描写とイケメン俳優が好きな人はもちろん、深いストーリーは想像を膨らませてくれるので幅広い層におすすめです。

また、ただのファンタジーではなく実際に当時社会問題になりはじめた虐待や誘拐も織り交ぜており、そこに被害者の怨念が宿るという啓発的な意味も感じられます。

古いものではありますがかなり真に迫った作品だと思います。

キングダム


人気漫画の実写化です。

漫画を読んでいるとキャラクターを自分なりのイメージで作り上げてしまって、実写化を観た時にイメージしていたキャラクターと違っていてがっかりしてしまう事が多かったが、キングダムはぴったりとイメージ通りのキャラクターになっていました。

また、漫画のストーリーを大事にしていて、過度に脚色していなかったのも良かったです。

セット・衣装も豪華で、見事に漫画の世界を作り上げています。

ワンオクの音楽も見事にはまっていて、素晴らしかったです。

漫画を読んでない人でも面白いと思うのでおすすめです。

人間失格(2009)


2009年公開の「人間失格」をおすすめする最大の理由は、映像・出演者・音楽・衣装などの美しさです。

原作が有名な作品ですので、内容は映画を視聴する以前からよく知っていました。

しかし、小説を読んだ時に感じた世界観とは違い、華やかで、ハイカラな場面はより色合いを増し、シリアスで悲しい場面は、俳優の息遣いやカメラワークなど、美しく胸が苦しくなるほどの衝撃がありました。

また、話が進むほどにやつれていく主人公の姿や、原作のイメージを崩さない役作りが、主人公以外の登場人物にも徹底されていたので、内容を重視し原作を知っている方にも、映画の空気感を重視して観る方にもおすすめできます。

居眠り磐音


あまた邦画が溢れている中で、久しぶりに邦画で、クサくなく、「いい映画」を観た、という気になったからです。

磐音役の松坂桃季…色気があって、アップにも耐えうる顔立ちで、色んな“人”になるんですが、その時々の顔の変わりよう、燃え立つオーラの加減、刀を持ったいで立ちもあれば吉原での磐音もまた磐音…話題も実力もある人、と、再認識しました。個人的には柄本佑も好きなのですが。

もちろん彼だけではなくて背骨となる原作、台本がしっかりしているのはもちろんのことですが。

また、個人的によかったのは、画面が「明るくて見やすかった」ということです。

時代劇ってどうしても画面が「暗い」ことが多く…そりゃあ人を切ったりするのは夜が相場と決まっているのかもしれませんが…でもそうすると、悲しいかな私たちは目を凝らすか、きっといい場面なんだろうけど目が疲れてくるので観るのをあきらめてしまうことがあるのですが、本作はそういうことがなかったのでどの場面も美しくみることができました。

最後は雪が降るシーンだし、切ないシーンでもあるので初冬に観るのがいいかもです。

アンダー・ユア・ベッド


原作は10何年前の物だが、2019公開でも古さは感じません。

監督の安里麻里監督はホラーが得意な、若手女性監督なので静かな画面の中でもリズムを作ってくれています。特に音響の拘りが丁寧かつ、非常に効果的です。

主演の高良健吾、西川可奈子はテレビ向きでなく、映画向きの俳優。

大きいスクリーンだからこそ伝わる、視線・吐息・を見事に演じている。

18禁の映画であり、暴力、性の描写があるが女性監督ならではの切り口で、むしろ芸術性を感じる。

凶器じみた恋愛映画なのだが、真実の愛とはこういうものではないか?

と、感じるまでに世界観が完成されている。

こんなにも、客席が集中している映画は、初めてだった。

僕たちは世界を変えることができない。


この作品は私が大学生の時に観て、行動するきっかけをくれた思い入れのある作品なのでおすすめさせて頂きます。

向井理さんが演じた甲太と仲間3人がカンボジアに学校を建てようと奮闘する物語で、平凡な私の日常も何か変えていかなきゃいけないなと思うようになりました。

150万円が必要になったところで、彼らは諦めずにビラ配りやチャリティーイベントなどの行動やツアーにも参加し、カンボジアの現状を変えていこうとしている姿に心を打たれました。

そんな中、金銭のトラブルやサークルが崩壊する危機的状況がありましたが、彼らはどうにかして実現させようと責任感を持って行動を続けていました。

どんな人でも、現状を変えていく力があるんじゃないかと気付かせてくれて、その後の大学生活は様々な事に挑戦し視野を広げる事ができました。

アフタースクール


私はこの映画で初めて、「ストーリーに置いて行かれる」という経験をしました。

とある場面で「ん?どういうこと?」と全く意味がわからなくなり、話が進むにつれて伏線がきれいに回収されていくところが、もう、最高にしびれました。

ただのヒューマンドラマだと思って、まずは一切の先入観を持たずに見ていただきたいです。

先に詳しい内容を話すと、どこをどう話しても感動が薄れてしまうので、お話できません。

こんなに内容を言いたいのに、言いたくないというジレンマに襲われたのもこの映画が初めてです!

主な3人の登場人物が、中学校教師の神野(大泉洋)とエリートサラリーマンの木村(堺雅人)、2人のかつての同級生を騙る探偵の北沢(佐々木蔵之介)の学校教育が終わった後の大人の放課後(アフタースクール)を描いた映画となっています。

「ここがこうなっているからこう面白い!」とお勧めはしません。

まずは見てみていただきたいです!最高に気持ちよかったです!!

着信アリ


携帯電話が普及し出した頃の作品で、時代にあっていたなと思います。

自分の番号から未来時間の着信があり、その時間に本当に死んでしまうなんて怖いし、次はその子のアドレスから次の犠牲者が選ばれるなんて、人間関係をも壊す呪いだなと思いました。

みんな、自分のアドレスを消したりしていたけど、私も同じ立場なら消していたかもしれません。

犠牲者の死に様もはでなものもあり、よかったです。

また、呪いの正体もなかなか新しいものだなと思いましたし、電話の時に聞こえるシュッ、シュッて音が関係しているなどなかなか凝ったつくりだったと思います。

東京物語


小津安二郎監督作品「東京物語」。

劇場公開が1953年の古い映画ですが、俳優陣がとても素晴らしく、原節子をはじめ、笠智衆、杉村春子と達者な役者揃い。

大人になってから見た映画なのですが、終盤涙が自然と出てしまいました。

日本人特有の奥ゆかしさ、そして、嫌な実子から垣間見える人間の醜い部分、美しく保っていても、その反面苦しむ人の姿、単純なことが年を重ねるごとに複雑さを増す。

生きていくことは無常。日本人としての自分の価値観、家族への思いを改めて考えるきっかけを与えてくれる作品です。

黒澤明に劣らず、世界の小津と言われたカメラワークも素晴らしい。

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花


リリーさんが沖縄で入院してしまい、寅さんが沖縄へ飛んでいく話です。

沖縄なんてものすごく遠いのに、早く行かなきゃ、リリーが死んじまうと、今日つけるか?と聞く寅さんは本当にリリーさんが好きなんだなと感動しました。

沖縄の風景はほんと綺麗で、でも綺麗なところだけじゃなく、リリーが働けるところがないとか、ちゃんと寂れた感じも映してていいなと思いました。

沖縄での二人の暮らしぶりも夫婦だったし、このまま結婚できるかもなと思ったけど、やっぱり素直になれない二人がもどかしかったです。

うまくいかなくても、最後には友達として仲良くしている二人がとてもいい関係で羨ましいなと思いました。

男はつらいよ 浪速の恋の寅次郎


マドンナが松坂慶子さんです。明るい大阪の芸者役で、とてもきれいでした。

ちよっと他にはいない美しさだと思います。寅さんにうちら友達やないのみたいに言うところとか、ほんといい女だなと思いました。

彼女と彼女の弟の話があるのですが、それがとても悲しい結末を迎えて、切なかったです。

まさかこんな展開とは思いもしませんでした。

最後には彼女が幸せになって、ほんとによかったなあと思いました。

また、弟の会社の上司として大村崑さん、大阪の宿屋の息子として芦屋雁之助さんなどおもしろい役者さんがたくさん出ているのも、おすすめポイントの一つです。

男はつらいよ 寅次郎相合い傘


有名なメロン騒動がある回です。メロン騒動は単体で見ても面白いけど、経緯を知るともっとおもしろいです。

たしかにあのメロンは、寅さんがもらったモノだし、寅さんの分を忘れるなんて、とらやのみんな、ひどいよって感じです。

マドンナは二度目の登場のリリーさんです。

喧嘩してもすぐ仲直りするし、リリーにいいステージで歌わせてあげたいと思う寅さんはすごくかっこいいと思うし、二人には結婚して欲しかったなと思います。

でも、結婚とかそういうことはなくても、二人の関係はそれはそれで素敵で、出会えば、いつも会ってたかのように軽口を叩いてて、いいカップルだなと思いました。

男はつらいよ 奮闘編


寅さんを頼って、知的障害のある少女花子がとらやにやってくるという話です。

寅さんが彼女のことをすごく大切にしていて、結婚まで考えてて、それなのに、寅さんがいない間に青森に帰っちゃってかわいそうでした。

まあ、相手の親やら保護者に何も言わずに結婚ってわけにもいかないし、仕方のないことだとは思いますが、それでも今までのどのマドンナのときより、寅さんが落ち込んでいて自殺騒動にまで発展してしまいました。

その顛末も結構おもしろい話でした。

また、マドンナの恩師役で田中邦衛が出ていて、青森弁で味があっておもしろかったです。

男はつらいよ 寅次郎春の夢


寅さんとアメリカ人の夢の共演です。マイケルさんは日本で薬の行商をしていて仕事も寅さんと似ているし、どこか寅さんに似ているなと思いました。

このマイケルさんがさくらに惚れてしまってという話です。

まあ、さくらさんは優しいですから、惚れるのも無理ないです。

寅さんは怒り狂うかなと思いましたが、マイケルさんのこともさくらのことも思いやって慰めて、いいお兄ちゃんだなと思いました。

寅さんの方のマドンナの映画の先生のお母さんは優しげで綺麗な人でよかったです。

あまり、寅さんの恋のところは多くなかったけど、それでもおもしろい作品でした。

男はつらいよ 噂の寅次郎


大原麗子さんがマドンナの作品です。

寅さんが離婚で傷ついたマドンナ早苗さんを慰めて、早苗さんから好きよと言われたり、寅さんが結構モテている作品だなと思います。

離婚って本当に疲れるし、傷つくことだなというのがよくわかる作品でもあります。

寅さんのライバルの男性もすごくいい人で、彼と早苗さんがうまくいってほしいなと、寅さんがいるのに思ってしまいました。

大原麗子さんはほんとうにきれいだし、なんか上品な感じがして、寅さんのマドンナ役にぴったりだなと思いました。

若い頃の泉ピン子さんなんかも出てたりして、面白い作品です。

ミュージアム


謎の殺人鬼による連続殺人事件が起きます。

その事件に立ち向かう沢村刑事(小栗旬)。

この作品では『母の痛みを知る刑』、『ハリセンボン飲ますの刑』、『ずっと美しくの刑』など自分勝手な刑の名前をつけて猟奇殺人により沢村刑事も精神的に追い詰められていきます。

そんなとき沢村刑事に接触してきた殺人犯。

なんとその殺人犯は沢村刑事に興味がわき自分の殺人、もとい作品に加えようとします。

殺人犯のターゲットは今の時代に必ずいるような者をターゲットにしていて殺人の方法も非常に凝っています。

また自分の作品をより多くの人に見てもらおうとするサイコパスぶりも振り切れていて非常に見どころです。

また、重要参考人にされてしまった沢村刑事が自分自身で事件に関係のある人物を特定し家族を救おうとするその行動や情熱、復讐に燃える姿すべてが魅力です。

愛がなんだ


愛がなんだ、は私の最近のほんとにイチオシ映画です。

まずは主演の女優さん。

笑顔がとってもキュートで、純粋にマモちゃんのことが好きなのだなぁというのが伝わってきます。

演技力も凄く高く、見ていてとても感情移入してしまいます。

そして、マモちゃんこと成田さんの演技も注目です。

もともとこの映画を見ようと思ったのは成田さんのファンだったからと言う理由もありますが、どこにでもいそうな20代のサラリーマンを演じる成田さんすごくはまってしまいます。

ハマると言うのはファンと言う意味ではなくて映画にのめり込むと言う意味です。

愛がなんだ、と言うつかみどころのないタイトルですが、見終わったときにほんとに愛がなんだ!

と心の中で叫んでしまいました。

恋愛をした事のある人なら分かる、独特のもやもや感世界観ほんとに上手に映し出していると思います。

そしてお二人の演技、こちらがこの映画をたらしめてるの思います。

永い言い訳


主人公は本木雅弘演じる作家 衣笠幸夫。

妻がバス事故で突然亡くなったと言うのに、やけに淡々としていて、不倫も平然と続けています。

そんな中、遺族への説明会で、同じく妻を無くした男 大宮と出会います。

その会で、大宮は大声で泣き叫び、加害者であるバス会社の責任者に対し、悲痛な訴えをしています。

それをきっかけに残された夫2人の交流が始まるのです。

180度違う大宮の言動に、少しずつ心を動かされていく衣笠。

大宮には残された小さい子供がおり、仕事もままならない。

子供の扱いなど不慣れな衣笠が、子供の世話を買って出るのですが、その衣笠の気持ちの変化が、この映画の見所と言えます。

妻への後ろめたい気持ち、色んな後悔が混じった本木の演技が本当に素晴らしいです。

どん底にいて、落ち込み切っていても強制的に前を向かせられるような、強さを持った作品です。

交通事故で妻を亡くした主人公が、同時に亡くなった妻の友人の残された夫と幼い子供たちと知り合い絆を深めていくことで変わっていくストーリーです。

生前に妻を大事にしていなかった罪悪感を子供たちの世話をすることで上書きしていこうとする主人公の姿は痛々しく、見ていてつらかったです。

最終的にはその罪悪感も抱えて乗り越えていく主人公ですが、このストーリーから「大切なひとを急に無くしてしまったとき、後悔せずに済むくらい日ごろから大切にしよう」という思いなのかなと思いました。

大切な人を大切にする、当たり前のことを改めて考えさせられる作品です。

紙の月


恋の魔力、金の魔力を感じさせる作品でした。

最初はおっかなびっくりだったのに、だんだん金銭感覚が麻痺してきて、額が増えていくところがリアルで怖いと思いました。

主人公の女性は満たされない感には共感するところがあり、彼女の人生はなんだったんだろうも考えさせられます。

事件の概要だけいえば、若い男のために大金を横領したというものになりますが、それだけではない何かがそこにあったと思います。

キャスト陣もすばらしく、宮沢りえさんはあんなに綺麗なのに、すごく不幸そうに見えたし、抑圧された感じが出ていてすごいなと思いました。

小林聡美さんもすごくよかったと思います。

しゃぼん玉


林遣都が主演ということで、見てみたのですがすごく良い映画でした。

現代の家族の崩壊の結果生み出されてしまった、犯罪を繰り返す若者が、山奥の村の中で人と関わり、家族の温かさを知ることで自分の罪を受け入れていく様子は、決して他人事ではなくとても共感しました。

市原悦子演じるおばあちゃんが本当に素敵で温かくて、自分の心も温められたような気がしました。

現代の利益優先の社会に疲れた時にぜひ見て欲しい作品だと思います。

自分の故郷に帰り、大切にしたいという気持ちになるかもしれません。

最後は大号泣だと思うので、大泣きしたい時にもオススメです。

青天の霹靂


劇団ひとりの演技がとてもうまく、さらに芸人ならではの面白い部分も満載です。

ストーリーも現実には起こりえないけれど、誰もを引き込む家族にまつわる感動のストーリーで、ぼろぼろと泣きました。

劇団ひとり自身が書いた同名小説がもとなので、映画をみて改めて彼の多才さに感動しました。

映像が加わることでよりストーリーがわかりやすく、魅力的に描かれております。

個人的には、劇団ひとりと、大泉洋のコンビが本当に実在する漫才芸人のようでとても面白かったです。

二人が無理に役を作っている感じが全くなく、とても自然体でした。

モテキ


森山未来、長澤まさみ、仲里依紗など豪華キャストで様々な恋愛模様をド派手に描く音楽映画だからです。

まずこの映画を見終わった後に悲しい気持ちになる人はまずいないでしょう。それだけ面白いです。

森山未来が長澤まさみといちゃいちゃするシーンや、仲里依紗に誘惑されるシーンなど、素敵なシーンもたくさんあります。

また、この映画はストーリーもしっかり作られていて、起承転結もはっきりしています。

音楽映画であるため、様々な音楽がこの映画を彩ります。

くるりやジュディマリ、フジファブリックなど豪華な音楽で包まれます。

ぜひご覧くださいませ!

キタキツネ物語


’78年上映の「キタキツネ物語」ドキュメンタリーです。主人公フレップがレイラと出会って夫婦になり、そして親になる・・・。

北海道の海辺を舞台に、厳しく雄大な自然のなかでキツネたちが生きていくために色んな困難を乗り越えていく物語です。

古い映画なので、くすんだ感じの映像ですが、それも味があっていいです。好きなのは白い広大な雪原の中にいる1匹のキツネの姿。孤高の美しさを感じます。

映像だけでなく、バックに流れる挿入歌がすばらしいです。ゴダイゴ、町田義人、朱里エイコなど。

オープニングの町田義人の「赤い狩人」は、フレップのテーマ。赤い太陽をバックにオホーツクの氷の海を渡ってくる姿に壮大な物語が始まる予感を感じさせてくれます。

悲しいシーンで流れる朱里エイコの優しくせつない歌声。楽しい場面で流れるゴダイゴの軽快な音楽。

素晴らしい音楽をバックに繰り広げられるキツネたちのドラマに、ドキュメンタリー以上のドラマを感じます。

人間の演じる日本独特の窮屈で退屈な映画を観るよりも、あえて物言わぬ動物のリアルなドキュメンタリー映画ををおすすめします。

この映画はとても古い(’78)ですが、傑作です。

ナレーションの岡田英次さんの声が淡々としていて良いです。俯瞰する立場で、大いなる自然のようです。

キツネたちそれぞれの生き方にドラマがあって、演技をしているわけではないのですが、その姿や表情を観ているだけでもう涙腺崩壊です。

あの古い映画のトーンも良いのですが、最も素晴らしい演出は挿入歌です。名曲ばかりです。ゴダイゴ、町田義人、牧みゆき、そして朱里エイコ。

盲目の子狐が逝ってしまうシーンに流れたのが朱里エイコさんの曲だったと思うのですが、嗚咽するほど泣きました。

どのシーンも素晴らしい曲によって涙腺を刺激されてしまいます。

ちなみにリニューアル版なる物は観ていません。あくまでもオリジナル版の方のおすすめです。

ラヂオの時間


三谷幸喜の初期の作品、ラヂオの時間をおすすめします。

三谷幸喜の代表作はTHE有頂天ホテルや最新作の記憶にございません!などが記憶に新しいです。

これらの映画の特徴はたくさんの豪華なキャストとそれらが繰り広げるいくつものストーリーが最後に1つに収束していく爽快さでしょう。

しかし、ラヂオの時間は最初から最後まで、ラジオ局のスタジオ内で全てが起こります。

キャストもそのスタジオの中にいる人のみ。(正確にはもう1人)あるひとつのラジオ番組の放送中に次々とハプニングが起こり、生放送終了までに回収していく様が滑稽で面白い。

今の三谷幸喜作品にはない、全てを削ぎ落としたシンプルな面白さ、三谷幸喜の原点を是非とも見ていただきたいです。

キツツキと雨


この映画をおすすめしたい理由は日本の田舎の風景、生活の中で親子のようになっていく主人公たちの関係性が見ていてほっこりさせられるからです。

この映画はゾンビ映画の撮影に田舎に訪れた若い映画監督と、たまたまその世話をやくことになった木こりのおじさんが主人公です。

一緒に温泉に入ったり、食事をしたりしていくなかで若い映画監督の人間としての成長を感じますし、それを不器用ながらも応援していく木こりの姿はまるで父親のようでぐっと来てしまいます。

エンドロールで、木こりからプレゼントされた木製の椅子を使用しているシーンが印象的でした。

サバイバルファミリー


日常の生活を日々送れることがどれだけ幸せなことなのかをこの映画を見ることで実感できるからです。

日本からもし電気が消滅したら、という非日常を描いたストーリーなのですが、とんでもない状況を必死に生き抜く一家のサバイバル生活が感動もありつつ笑いもたくさんありでとにかく面白いです。

東京から田舎に脱出するため様々な交通手段が絶たれた中、自転車や歩いての移動をしたりお腹を満たすために狩りをしたり、とにかく今の日本では考えられないような原始的な生活を強いられることになってしまった一家の姿を見ていて、もし自分の生活の中から電気が消えてしまったらこんな生活をしなければならないのかと今の自分の生活に本当に感謝をすることができました。

復讐するは我にあり


緒形拳主役の名作です。

現代ならば、サイコパスと捉われてしまう主人公を圧巻の演技とスタッフ陣が支え、迫力のある映像にしています。

当時の日本の地域社会の粘着な風景が、現代の希薄な地域社会では誕生しない犯罪者を生みます。

映像の中で、見事に日本の粘着質な街の風景を捉えています。

最近の映画では、背景は割りと効果的か、無駄に効果を狙いすぎる節があります。

この当時の映画の中でも、今作品は、どの場面の背景においても、シナリオ、の意味をしっかりと支え、世界観の中にいざなってくれます。ラストカットの曇り空の色合いは作品の役の心情をすべて集約したかのような色合いです。

現代のようにデジタル処理の出来ない時代に、フィルムと言うものにこれだけのものを記録したのは、当時の映画人の気骨を感じます。

邦画自大が、海外ナイズされている今、「邦画」と言える作品です。

「パラサイト」「万引き家族」をも凌ぐ映画だと思っています。

幸福の黄色いハンカチ


初めて映画館で見た邦画ということもありますが、とにかく何十年経った今もってしてこれを超える日本映画はないと思います。

脚本の素晴らしさはもちろんですが、若き日の武田鉄矢の熱演、高倉健のいぶし銀のお芝居、桃井かおりのとぼけた感じが合わさって絶妙な味わいを醸し出しています。

話としてはロードムービーになりますが、健さんと倍賞千恵子とのラブストーリーが何とも可愛らしくもあり悲しくもあり、何回見ても泣いてしまいます。

その2人に感化されて、武田鉄矢と桃井かおりもいい仲になっていくのが見所です。

北海道の大自然を満喫しながら、素晴らしい人間ドラマも味わえる1作です。

蚤とり侍


阿部寛が演じる小林寛之進が長岡藩主によって城を追われ、さらに猫の蚤とりになれと命じられる、そんなちょっと変わったストーリーの映画です。

一番の見どころは主人公の小林寛之進ではなく、一応わき役である、豊川悦司が演じる清兵衛のキャラクターです。

寛之進に助けられて一緒にウナギを食べに行くのですが、そこでのうどん粉の会話が大爆笑。

ついついその場面を何度も何度も観てしまいます。

清兵衛だけではありません。

その他の出演者も個性的なキャラばかりで、いろんな場面で笑わせてくれます。

本当に久しぶりの笑いどころ満載の映画だと思います。

みんなのいえ


家を建てることになった若夫婦に起こる、いろいろなトラブルの話です。

奥さんのお父さんが大工なのですが、その大工仲間と奥さんの雇ったデザイナーの意見が対立して、もうめちゃくちゃです。

そりゃあ、古くからある形というのはいい形なのでしょうが、大工仲間たちはデザイナーに対し、ちょっとひどいなと思いました。

でも、最後にはお父さんとデザイナーがとてもよく似ているということがわかって、仲良くなってよかったなという感じです。

家が出来上がって映画が終わるというのも、テーマにあってていいなと思いました。

私はまだ家は立てたことないのですが、こんなに大変なのかと思うと、ちょっとやだなと思いました。

リング


メジャーすぎるホラー映画きたなあ、と思われるかも知れませんが、実はこの映画見れば見るほどいろんなことがわかってくる映画なんです。

邪悪な貞子のインパクトばかりに目が行きますが、実は貞子って二重人格で、良い貞子もちらりと姿を見せていたりします。

最後は貞子に許してもらえなかったようなエンドで終わりますが、実は良い方の貞子は救われていたんじゃないかと私はおもっていて、主人公二人の苦労は決して無駄では無かったんじゃないかと今は思います。

幼少のころに見てショックを受けた映画ですが、繰り返し見ていくうちに細かい設定などもちゃんと考えられている映画なんだな、とわかり、オススメの一本としてあげたいと思いました。

やはり、貞子は、格別に怖かったなと思います。

呪いのビデオ自体もなんか不気味な映像でしたし、見たら呪われるというのも嘘ではないかもと思わされました。

それに、貞子の謎を解くというミステリー要素もあって、良かったと思います。松嶋菜々子さんはきれいだし、真田広之さんはなんかよくわからないセクシーさがあります。

今となってはみんな知っている貞子の生い立ちを改めて見るのもなかなかおもしろいものでした。

そして、いろいろパロディ化されていますが、本物のテレビから貞子が出てくるシーンは本気で怖かったです。もうテレビの方を見ることができないと思うほどでした。

僕たちと駐在さんの700日間戦争


自然豊かな風景や暇を持て余した高校生たちのアナログな遊び方、駐在所の警察官にちょっかいをかけるという寛容なルール、今の日本には無くなってしまった情景がつまっています。

令和の日本は、便利な世の中になりました。

自然はビルへと変わり、高校生たちはスマホとにらめっこで時間を潰します。

警察官にちょっかいをかければ、ネット社会に晒されるでしょう。

この映画を観ていると、まるで自分も田舎の悪ガキの気分となり、笑い、悔しがり、悩むことが出来ます。

私たちは、便利さにかまけて大切なものを向こうの時代に置いてきてやしないか。

そんなほんのりとした切なさと、懐かしさ。

心安らぐひと時を作りたいときにおすすめです。

ステキな金縛り


法廷ドラマと、幽霊ドラマと、コメディを全部混ぜたようなお話です。

妻を殺害した犯人にされてしまった男性、矢部。

彼は女性弁護士のエミに、「自分にはアリバイがある。その日は一晩中(犯行時刻に)金縛りに合っていて動けなかったといいます。

何でも、落ち武者の霊が矢部に跨っていたとの事です。

この時点で「なんじゃコリャ!!」なのですが、矢部を疑いつつも彼が泊った旅館を訪れると、そこに矢部に跨っていた落ち武者、その名も更科六兵衛が現れたのです。

エミは六兵衛に法廷で証言して欲しいと頼み、矢部の事情を聞いた六兵衛は同情からそれに承諾します。

しかし、幽霊である六兵衛は、特定の人にしか姿も見えず声も聞こえないのです。

しかし、「ふー」と吹いた息は誰にでも解ると判明し、エミの上司の速水の私物の駄菓子の「笛ラムネ」を使い『イエス』『ノー』で意思疎通を試みます。

このお話は無駄な登場人物が一人もいません。

所謂『モブ』と言われる人でさえ面白いです。誰が何をしても面白い!

笑って笑って、終盤の法廷でのハラハラする裁判、その後の寂しさを伴う感動の後のエンドロールで「エーッ!!」とひっくり返る、そんな映画です。

ヘルタースケルター


主演のりりこを演じる沢尻エリカさんがとにかく綺麗で見とれてしまいます。

全身整形で得た美貌で、トップモデルに上り詰めたりりこの転落ストーリーですが、欲に塗れた芸能界という世界に染まってしまったりりこがインパクト大でした。

大胆な濡れ場シーンには驚きましたが、同性から見てもあの沢尻さんの姿はすごく綺麗で、沢尻さんにしかできない役だったと思います。

蜷川実花さん独特の極彩色の世界観は、さすが蜷川ワールドといった感じで、刺激的なストーリーによく合ったものでした。

ラストは衝撃的な結末で終わりましたが、最初から最後までがとにかく刺激的で、他にはない映画だと思いました。

スワロウテイル


歌手のcharaが主演の、日本語、中国語、英語が混じりあった独特の言葉を使った映画です。

岩井俊二さんらしい世界観で、唯一無二であることを感じます。

少し長いのですが、世界観を味わっているうちにすぐに時間が過ぎます。

音楽も映像もかわいく見てて飽きません。

映画で何を伝えたかったのかはよくわかりませんでしたが、しんみりした気持ちになります。

おもしろかったり明るい気持ちになったりすることはありませんが、何度も見返してしまう映画です。

charaが実際に劇中で歌うシーンがあるのですが、CDにもなっていて、とてもいい曲です。

アウトレイジビヨンド


大ヒットした前作に引き続き北野武監督のヤクザを題材にした映画です。

先ずはオープニングでヤクザの幹部を演じる豪華俳優陣による凄みのある演技が見応えがあり、この映画を見た後には気分はヤクザです。

ヤクザ映画なので銃で撃たられシーンは勿論なのですが前作に引き続き演出された酷い殺害シーンは思わず目を背けてしましますが頭の脳裏には、ばっちり焼き付かれます。

テレビで見るビートたけしとは違った役者の北野武の演技も素晴らしいですが、監督としての細かい演出も素晴らしくこの映画の続編になるアウトレイジ最終章もオススメに挙げられます。

ジョゼと虎と魚たち


結末がわかっていても、2度・3度と見たくなる映画。

車いすがないと身動きができないジョゼと、ごく普通の大学生である恒夫。

何の接点もなかった二人がひょんなことから出会い、ぶつかり合いながらも惹かれあっていく。

障がい者と健常者のありきたりなラブストーリーでもなく、わかりやすいハッピーエンドが待っている訳でもない。

ジョゼは幸せな時間が永遠のものではないとわかっている。

それでも恒が彼女の人生の一瞬にかけがえのない輝きを与えたことは間違いない。

個人的には映画のラストシーンの描写と、そこからのくるりのBGMへの流れに絶妙に心を揺さぶられる。

阪急電車 片道15分の奇跡


舞台となった阪急電車今津線沿線は、私にとってすごく馴染みのある場所なので、とても面白かったです。

同じ電車を利用する人たちが、それぞれいろんな思いを抱えながら生活し、時にいろんな形で人と交わりその人に心を癒されるといった人の温かさに触れられるいい映画だと思います。

出演されている俳優陣がとにかく豪華です。

出てくる人がみんな少し傷ついたり寂しい思いを抱えながらも、最後はみんな少し前向きに元気になる姿が、観ているわたしも少し元気が出てきます。

すごくハッピーエンドで終わる!というわけではないのですが、観終わったあとに、ほっこりとちょっと幸せな気持ちになれる優しい映画です。

おと な り


ストーリー、劇中のサウンド、出演者の演技など、全てが柔らかく温かい映画で、ほっこりします。

隣で誰かが生活している音に心を通わせるなんて、この映画を見るまで考えたこともありませんでした。

コーヒー豆を挽く音、ドアの開閉音、「風をあつめて」の鼻歌など、出てくる音は温かいものばかりで、癒されます。

それぞれが友人関係で悩んだり、仕事や生き方に悩む中で、静かに心を通わせる麻生久美子さんと岡田准一さんの恋愛模様が素敵でした。

ラストで、麻生久美子さんが岡田准一さんが撮った写真を眺めながら鼻歌を歌うシーンが大好きです。

太陽を盗んだ男


沢田研二演じる中学校の先生が原子力発電所からプルトニウムを盗み、自宅で誰の手も借りずに原子爆弾を作り、ある事件で知り合った菅原文太演じる刑事を交渉役として指名し、政府に様々な無理難題を要求していきます。

政治的理由があるわけでも無く、愉快犯として原爆を武器に政府を脅し身勝手な要求を叶えさせる主人公。

その主人公に振り回されながらも徐々に包囲網を狭め犯人へと近づいていく刑事。

内容は突拍子もなく非現実的な出来事の繰り返しですが、その非現実的な出来事の繰り返しが観る人を映画の世界へ引き込んでいきます。

現在では、大御所とも言える方々が端役で出演していたり映画の内容以外にも見所がある映画です。

舞妓Haaaan!!!


とにかくテンポのよいストーリー展開で、阿部サダヲさんの演技がおもしろくて仕方ないです。

コメディ要素はもちろん、ミュージカルのようなシーンもあり、最初から最後まで退屈するシーンがありません。

阿部サダヲさんの演技の魅力が最大限に発揮された役所だと思います。

また、ミュージカルのシーンでは真矢みきさんがとても美しく、さすが元宝塚スターだと思い、印象に残っています。

最後はハッピーエンドで平和に終わりましたが、その終わり方が阿部サダヲさんと堤真一さんが舞妓になって踊るという想像を遥かに超えたエンディングで、最後まで期待を裏切らない展開に大満足です。

ただ、君を愛してる


大学で出会った二人の恋愛物語なのですが、泣ける恋愛映画が好きな人は絶対にハマる作品です。

子供のような静流(宮崎あおい)とちょっと偏屈でヘタレな誠人(玉木宏)がお互いに惹かれ合っていくところが美しくもあり、切なくもあり、特に最後のシーンは何回見ても泣けます。

原作は「いま、会いに行きます」の原作者である、市川拓司さんが書かれているのですが、正直小説よりも映画で見ることをおすすめします。

小説は映画では書かれていない静流と誠人の物語もありますが、静流を演じる宮崎あおいさんがはまり役なので、小説よりも静流という人物がどのような人物なのか伝わってきます。

内容だけでなく、出ているキャストも素晴らしい映画です。

ハナミズキ


主人公の平沢紗枝を演じる新垣結衣さんの可愛いが止まりません。

生田斗真さん演じる木内康平と結ばれ、別れ、10年という年月を重ねてまた結ばれる、これぞ純愛といったラブストーリーでした。

高校を卒業すると遠距離になり生活の環境も全く違うようになってすれ違っていく2人の関係が切なく、その後は互いに愛する人を見つけたもののやはり心のどこかでは互いを想いあっている姿がたまらないです。

恋人を亡くした紗枝、妻を傷つけ離婚することになった康平、心に傷を抱えながらもようやく結ばれたラストのシーンに感動の涙が止まりませんでした。

男はつらいよ


男はつらいよシリーズの第一作目です。

寅さんが本当に久しぶりに葛飾柴又に帰ってくるところから物語は始まります。

ああ、寅さんってこんなに若かったんだなとびっくりします。

また、さくらちゃんと博さんの恋も淡くてすてきです。

ただ、お団子を買いに来て、それを届けてというくらいのつながりで、でもお互い意識しているなんて、理想の馴れ初めだなと思いました。

寅さんは最初、職工なんかにさくらをやれるか的なことを言ってましたけど、結局は博の味方であり、さくらの味方でした。

ほんと、なんだかんだ言ってすごくいい人だし、頼りになる人だなと思いました。

名作シリーズですが、どの作品にも寅さんの人情が溢れていて、人間関係が希薄な現代には必要で大切な要素がたくさんあります。

思いやりが強く、気短な寅さんが繰り出すコミカルなシーンが見どころです。

毎回出てくるマドンナ役がどんな背景を抱えているか、寅さんがどう関わっていくか、とらやをはじめ寅さんの周りの人間がどうたち振る舞うか、節々に優しさを感じられ、時には涙腺を脆くする場面もあります。

日本の昭和の雰囲気も印象的で、古き良き日本の姿をギュッと閉じ込めた映画、といっても過言ではありません。

自分の生まれる前の作品がほとんどですが、どこか懐かしく、前を向きやすくなる楽しい作品です。

カノジョは嘘を愛しすぎてる


大原櫻子ちゃんのデビュー作です。

劇中に出てくる楽曲がどれも素敵で、大原櫻子ちゃんや三浦翔平さんの歌声が魅力的な作品です。

漫画の実写はあまり好きではない方なのですが、この作品に関しては、原作漫画も映画も同じくらい好きで、今でもたまに見返したくなります。

特に、佐藤健さん演じる小笠原さんのキャラがとても大好きで、ふとした表情や仕草などに色気と憂があってとても魅了されます。

少女漫画原作ですが、劇中のラブが行きすぎることなく、程よい距離感で構成されているので、少女漫画の実写としてではなく、ひとつの邦画としてとても素敵に撮られている映画だと思います。

時をかける少女


倉野瀬高校2年生の主人公紺野真琴、津田功介、間宮千昭という男女3人の友情・恋愛、青春を描いたお話です。

ひょんなことから時間を巻き戻すことのできる『タイムリープ』の力を手に入れる真琴。

現状のまま、この3人でずっと変わらず仲良く過ごしていけると思っていた少女真琴は、変わっていく「変化」を恐れ、「変化」をもたらす事象を、『タイムリープ』を使いながら全てをなかったことにし、『変わらない毎日』を保とうとします。

真琴にとっての、代えがたい大切な人や居場所、「変わらず、今のままずっと・・・」と強く思う姿には、強く共感できる描写が多く存在します。

現在学生の方も、もうすっかり大人になり社会人として生活をしている人も、この映画を見ている中で「こんな青春をおくりたい」「こんな青春が自分にもあったな」「どこか懐かしいな」と、自分に置き換えお話に見入ることのできる作品だと思います。

マンハント


私がおすすめする邦画は「マンハント」です。この映画は福山雅治さん主演のガンアクション映画で福山さんが刑事役としてアクションをする作品は極めて貴重で新鮮です。

監督は映画「レッド・グリフ」などを手掛けたジョン・ウー監督でサバイバルアクション要素や刑事としての推理し事件を解決し巨大な陰謀を解き明かしていく所も面白いですしアクションシーンもスリリングかつ本格的なので見応えもあります。

ガンアクションや殺陣、近接格闘技など様々なジャンルのアクションシーンが盛り込まれているので、福山さんファンやクライムものやアクションものの映画が好きならおすすめです。

釣りバカ日誌


釣りバカ日誌は、全て観ていますがどの映画も面白いです。

お腹を抱えて笑っています。

すーさんと浜ちゃんのやり取りもいいですが、浜ちゃんの会社の課内の上司や同僚との会話も面白いです。

会社の出張に行ったついでに日本全国色々なところに釣りに行くのですが、浜ちゃんは営業部の社員なので口が上手なのでどこへ行っても誰とでも仲良くでき、出張先の人達と知り合い仲良くなり船を出してもらいます。

釣りも上手で、沢山の魚が釣れます。

釣りの合間に仕事をしているような感じです。

自分もああいう生き方をしていければ、どんなに楽しいのかと思うほどです。

恋空


恋人が病気で亡くなってしまうという悲しいストーリーですが、これぞ恋愛映画と言える愛の物語でした。

主演の田原美嘉を演じる新垣結衣さんがとても可愛くて、はまり役でした。

美嘉の恋人である桜井弘樹を演じる三浦春馬さんの美嘉に優しく笑いかける演技がとても素敵でした。

弘樹の元カノの咲からのいやがらせは暴力やレイプといった高校生という設定にしてはかなり過激なものでしたが、それにも負けない美嘉の姿がとても健気で、絶対2人には幸せになってほしいと思いながら観ていました。

自分の病気を知った弘樹が美嘉を遠ざけようとしたけど、やっぱり美嘉は弘樹が好きだと病室で泣きながら気持ちを伝えるシーンが泣けました。

深夜食堂


昭和ロマンあふれる邦画です。

1日が終わる12時からこの食堂は始まる。

そしてその食堂へくるお客さんとのふれあいと人情話がまたたまらない。

私みたいな昭和生まれにとってはほっとする映画でもあります。

この食堂を舞台にくるお客さんの様々な日々の情景や食堂自体の物語がほんわかとしてくつろぎながら見られる映画でもあります。

実はこの深夜食堂には続編が出ており、結構巷では人気映画のようです。

骨壺騒動あり、警察官ややくざ、ストリッパーや別れまぎわのカップル等、人の本質が現れる人情話がこの映画のみどころでもあります。

心が疲れた中年ならきっと見ておいて損はないとおもいますよ

パコと魔法の絵本


病院が舞台ですが、絵本の中のような可愛らしい世界観が印象的です。

また、登場人物がみんなとても個性的で、強烈に印象に残る映画です。

出演者がとにかく豪華なのも、おすすめの理由です。

役所広司さん演じる、嫌われ者で偏屈なじいさんは最初はとにかく嫌なやつで見ていてイラっとするほどでしたが、一日しか記憶が保てない少女・パコと過ごしているうちにどんどん人間らしくなって、パコを思い涙を流せる人になっていく姿が印象的です。

最初はほっこりするだけのストーリーかと思っていましたが、涙なしに見ることはできませんでした。

インスタント沼


シュールで独特な世界観が、さすが三木聡監督の作品だと思います。

麻生久美子さん演じる主人公の沈丁花ハナメがひょんなことから会ったことのない父親の沈丁花ノブロウと会うシーンでは、ハナメ以上にぶっ飛んだ人物(父親)の登場に思わずハナメがまともな人間に見えてしまうほどのインパクトでした。

「物事に行き詰まったら水道の蛇口をひねれ」や「ある人にとってはゴミでも、ある人にとっては宝物」などの印象に残るセリフもたくさんあります。

この映画の主演は麻生久美子さんしかできない役だと思うし、これほど彼女の魅力を最大限に引き出せるのは三木聡監督だけだと思わせられる映画です。

リング(1998年)


ミステリー要素を含む小説がもとになっている作品ではありますが、映画版は原作の物語をなぞった純粋なホラーです。

呪いのビデオの内容は、シンプルかつ不明瞭だが嫌な印象が後を引くような内容を意図して作られており、奇怪な動きをする貞子の描写は原作にはない、この映画版オリジナルのもので、貞子がテレビから這い出してくるという描写はその当時ではかなりショッキングで印象的でした。

いまだに全世界的にリメイクなどがあるところを見ると、誰もが恐怖する内容なんだと思います。

なので、純粋なホラーを見たい方には絶対おすすめです

しゃぼん玉


林郁人さんの演技も素晴らしかったけれど、市原悦子さんが最高の演技をされています。

悲しくて切ないけれど、どこか心がぽっと温かくなるようなストーリーです。

周りを固めたわき役、1人1人の演技も自然で、そこに自分がいるかのような、故郷に帰ってきたような気分で最後まで見ていました。

終盤は、涙なしでは見られませんでしたね。

市原悦子さんのような素晴らしい女優さんは、もう出てこないのではないのでしょうか。

演技しているようには見えず、自分の母親のような、親戚のおばさんのような、祖母のような、懐かしい気分にさせてくれる方です。

ラストは、自分で考えさせるような結末ですが・・いろいろ考えさせられる映画でした。

ビーバップハイスクール


現在では見られない、昭和のヤンキーのやんちゃな戦いを見ることが出来るのはこの映画だけだと思います。

主人公のトオルとヒロシは高校で誇れるヤンキーであるが、他の高校との抗争や高校の女子をめぐっての喧嘩など、ハラハラドキドキする場面が多いです。

高校の中では有名なヤンキーであるトオルとヒロシは実は女子にはモテず、たまにバカな言動や行動を繰り返すところも見ていてクスッとなります。

今の喧嘩映画では絶対に見ることができない迫力と、当時の濃いキャスト、うまく用意されたセットなど多くの良い要素が積み重なって出来たこの映画は邦画の中でも特別です。

フィッシュストーリー


『フィッシュストーリー』は何度見ても良い映画です。

一見関係のないエピソードの数々が最後には全て繋がります。

全ては運命だったのか!と思わざるを得ません。

映画の中のバンド「逆鱗」の曲もなかなかハマります。

独特な歌詞も聞けば聞くほど好きになるでしょう。

「俺の孤独が、魚だったら、巨大さと獰猛さに、鯨でさえ逃げ出す」この曲がいつか世界を救うことになるなんて。

無駄なことなんて何もない。

ただ、今は何の役にも立っていないだけ。

今は無駄に思えるあれこれが、いつか回り回って、誰かを救う、幸せにする、世界を救う。

この映画ほど爽快感のある映画はありません。

配役も最高でした。

BRAVE HEARTS 海猿


ドラマシリーズも含めて、海猿作品の中で1番泣けました。

ジェット機が水上着陸して、海上保安官たちが懸命に救出するシーンはとても緊迫したもので、手に汗握るシーンでした。

そんな中で、海上保安官の吉岡がジェット機でCAとして乗っていた恋人を助けて自分が身動きが取れなくなったシーンが印象的です。

すごく怖いはずなのに、恋人を必死に助けようとし、恋人は残された吉岡の名前を泣き叫びながら救助されていく様子に涙が止まりませんでした。

命がけで人を守る仕事の厳しさを目の当たりにし、胸が熱くなりました。

ラストは海猿シリーズらしい温かいエンデイングで、すごく後味のよい映画でした。

世界から猫が消えたなら


佐藤健さんという俳優さんが気になって鑑賞しましたが、大変深く考えられる内容でした。

「世界の中から何か1つだけ消す代わりに、1日余命を伸ばす」という悪魔に翻弄されながら、”人生のなかで不必要なものなど1つもない”という深い気づきを与えてくれる映画です。

例えば映画や、猫など何気ない存在すらも誰かにとっては必要であるということを優しく柔らかい世界観で伝えてくれます。

佐藤健さんはもちろん、出演している俳優さんも雰囲気で表現する方が多く大変すばらしいです。

当たり前が当たり前ではないことを世界が気づき始めている今、絶対にお勧めしたい映画です。

余命1ヶ月の花嫁


榮倉奈々さん演じる主人公の千恵が病気と闘いながら、愛する人と全力で生きる姿に涙が止まりません。

瑛太さん演じる恋人の太郎と普通に恋愛をして愛し合っていたのに、病気が発覚し別れを告げてしまうのですが、彼が主人公をそれでも愛する気持ちを全力でぶつけていくシーンに胸が熱くなりました。

太郎と一緒に病気と闘う千恵が、夜眠りにつく前に太郎の手を握り、「生きてる?」と尋ねるシーンがもう涙が止まりませんでした。

死の間際、結婚式をあげるシーンでは、こんなに哀しくも美しい花嫁はいないと思いました。

千恵が息を引き取るシーンは、もう本当にリアルで、演技とは思えないほどで嗚咽がでるほど大号泣でした。

愛のむきだし


人それぞれで賛否は分かれると思いますが、園子温監督の作品で一番好きです。

4時間弱という長丁場ですが、飽きさせない展開と満島ひかりらの体当たりの演技によって、あっという間に感じるかもしれません。

宗教問題、盗撮、バイオレンスなど、過激なテーマがてんこもりですが、基本的には「青春」を感じさせる部分があるかなと思います。

また満島ひかりの他にも、それまで演技経験がほとんどなかったAAAのメンバーである西島隆弘のダブル主演で、二人とも興味がありませんでしたが、この作品で好きになりました。

さらに、現在演技力の高さに定評のある、安藤サクラも出演しているのでが、実は彼女がこの映画を傑作にしていると思います。

リベンジgirl


桐谷美玲主演のラブコメディ「リベンジgirl」です。

桐谷美玲の成長っぷり、真摯さや優しさ、そして支える男のキャラクターと恋模様がぐいぐい惹かれます。

桐谷美玲は最初は容姿は抜群なのに性格は最悪というキャラなのですが、ボンボンの男に振られ、見返すために政治家になることを決意します。

性格の悪かった彼女ですが、政治家を目指し選挙を戦うなかで、人のために真摯に頑張れる素敵な女性へと成長します。

そして一見偉そうながらも、困っている人や弱い立場の人への優しさを忘れない一面も見せてくれます。

こんな人にこそ日本を引っ張ってほしいと思える姿を見せてくれます。

そして、彼女を支える門脇俊也は無愛想ですが芯のある男で、何より彼女を思っています。

その二人が惹かれあい最後議員と秘書として新しい舞台に踏み出す姿は心からエールを送りたくなります。

ゴジラVS デストロイヤー


ゴジラ映画は、初代ゴジラから平成ゴジラまでみてきましたが、俳優陣が素晴らしいです。

いつも驚くのは、脇役に何げなく名優を使ってるところがすごいです。

ゴジラVS デストロイヤーでは、冷凍光線を浴びせられて、ゴジラがメルトダウンしていくシーンには涙しました。

ゴジラにはセリフはありませんし、恐ろしい怪獣ですが、いつも私たちと同じ喜怒哀楽のある心を持った生き物としてみてしまうので、ゴジラに感情移入してしまいます。

これは、アメリカ版ゴジラには絶対まねのできない演出だと思います。

ゴジラそっくりになったジュニアのシルエットで終わるラストシーンはゴジラ映画の中でも最高の終わり方だと思います。

鍵泥棒のメソッド


ストーリーのテンポが良く、堺雅人、香川照之や広末涼子と安定したキャストが大変魅力的な作品でした。

コメディー要素が強いですが、予想外のどんでん返しもあり時間を忘れて集中して観てしまう作品だと思いました。

記憶を失った羽振りのいい男と、貧乏役者が彼になりすますという設定が面白く、広末涼子演じるキャラクターもうまくはまっており、とても面白かったです。

ミステリー要素もあり、ハラハラしながら最後まで展開が読めないので、飽きずに観ることができると思います。

結末も優しく笑えるものなので大変好感のもてる作品です。

ルパン三世VS名探偵コナン THE MOVIE


ルパン三世も名探偵コナンも子供の頃から好きで、ルパン三世が泥棒で名探偵コナンが探偵なので、もしコラボしたら面白そうだと思っていたのがやっと実現された映画だからです。

映画が発表されるまではルパン三世と名探偵コナンのコラボなんて絶対にないと思っていたので、本当に実現したので夢のような映画になっています。

映画の内容もコナンがルパンを探偵として追いかけるだけでなく、探偵であるコナンと泥棒であるルパンが協力しているのが面白いです。

また、内容もルパン三世のジョークなどの面白さが失われずに、映画内で表現されているので、そこも見どころです。

祈りの幕が下りる時


加賀恭一郎の母親の謎が解ける話です。

加賀さんにもそんな過去があったんだなと思いました。

加賀さんが日本橋に異動してきた理由もわかり、すっきりしました。

その件に関わる時間もとても悲しいもので、見ていて切なくなりました。

父親の娘への愛の深さには脱帽しましたし、あんな男のために親子の人生が狂ってしまったなんて、かわいそうだなと思いました。

松嶋菜々子さん、小日向さんなどいい役者さんが勢揃いですし、特に小日向さんの演技はすごいと思いました。

抑えた演技ではありますが、彼の悲しさとかがよく伝わってきました。加賀さんシリーズで一番好きな作品です。

真夏の方程式


福山雅治演じる湯川准教授が仕事で訪れた地方の小さな海街で切ない殺人事件を知ることになります。

湯川准教授は刑事ではないので、よくある刑事ドラマのように熱血で犯人を追いかけるといったたぐいの映画ではないところ逆に良いです。

湯川は頭脳明晰で、その地方で出会った様々な人間模様を知り、次第にそこで決して許されぬ、しかし決して公表することも出来ない殺人事件があったことを知ってしまいます。

いつもならその頭脳で犯人を特定し警察の力となるのですが、この映画では違います。

普段は見せない湯川の人間らしさ、心の豊かさ、人を想う気持ちが見事に描かれています。

そしてとても切ない結末です。

時に人は知らなくていいことを知ってしまう、そしてその結果どう行動するかに葛藤する、そんな様が描かれています。

完璧に見える人も必ず何かに悩み苦悩していることを考えさせられる映画です。

もちろん福山雅治の演技は言うまでもなく最高です。

DEATH NOTE


名探偵・Lを演じる松山ケンイチさんのクオリティが容姿・演技ともに最高でした。

そのまま原作漫画から抜け出てきたのかと思うほどの完成度でした。

「日本一クズが似合う男」と呼ばれる藤原竜也さんの演技も、最高です。

最初からどこか変な青年の役でしたが、ストーリーが進むにつれてどんどん人格が崩壊し、最後には破滅する様をこれほどに演じられる俳優は他にいないと思います。

ノートに名前を書くだけで人を殺せるという衝撃的なストーリーで、見応えがあります。

出演者もすごく豪華で、戸田恵梨香さんが今とは全然違って、それもまた可愛いです。

大誘拐


故 伊丹十三監督の名作です。

おおまかなストーリーは様々な理由でお金が欲しい男3人組が資産家のおばあちゃんを身代金誘拐するというものです。

ですがこのおばあちゃんがすごい度胸と知能の持ち主でだんだんと誘拐犯の3人に信頼され、リーダーシップをとっていきます。

おばあちゃんに逃げる気は全くなく、おばあちゃんの知恵で警察を翻弄する場面はとても痛快です。

結局、誘拐としては成功するんですが、それもおばあちゃんの計画の1つで実はおばあちゃんはほとんど損をしてないというエンドを迎えます。

とくに有名なキャストはいませんが、ひとりひとりがキャラが立っているのも見どころです。

THE 有頂天ホテル


とにかく面白い映画だと思います!

布石の回収の仕方、それぞれの人柄や過去が垣間見える多数のシーン、豪華なキャストなど、見所満載です。

年末のワクワクした雰囲気を味わいつつ楽しめる映画だと思います。

何度か見ると「あの場面の違和感はこれだったのか」と納得するのもまた一興です。

ホラーやサスペンス、ラブロマンスのシリアスさに飽きた人や、何も考えずに純粋に笑いたい、という人に特におすすめです。

三谷幸喜監督作品、という期待を裏切らない傑作です!

笑いの中にも、教訓や豊かな感情が散りばめられています。

きっと、見る人それぞれに違うものが得られる映画だと思います。

蛇にピアス


ピアス、タトゥー、スプリットタンなど、かなり刺激の強い題材を扱った映画で、インパクトがあります。

これが初主演作となった吉高由里子さんの体当たりの演技が素晴らしいです。

痛みや快楽でしか生きているという実感が得られない19歳の少女の役で、どんどん裏の世界に入り込んでいってしまう様子が少し怖いと思ったものの、実社会の若者にも通ずるものがあるのではないかと考えさせられた一面もありました。

描写はかなり刺激が強く、R指定もされていますが、主人公のルイと恋人のアマが実はすごく純粋に愛し合っていたということが伝わり、裏の世界と純愛という真逆のイメージを兼ね備えたすばらしい映画だと思います。

何者


この映画は、主に就職活動をしている大学生のお話です。

就職活動をしていくうえで、学生達の気持ちの変わり方や就職活動・友達・恋への内心で思っている本当の気持ちを観て考える事ができる映画です。

また、私は就職活動がそろそろ始まるという時期にこの映画を観た時は正直ショックでした。

この映画を観る前は、職を探すのが大変なのだろうなと考えていたため、まさか就職活動が友情にまで関わってくるものだとは思ってもいませんでした。

なので、就職活動をする前に観ると結構ゾクゾクすると思います。

ただ、私はこの映画が大好きで本当におすすめできます。

何度も観ることによって一人一人の感情を読み取り考えたり、就職活動の生々しさを知ることができます。

自分は就職活動を通してどのようになりたいのか・今の自分はどういう人間なのか本当に考えさせられます。

とてもおすすめの映画です。

主題歌もとても良く、面接の前に聞くとやる気がでます。

デトロイト・メタル・シティ


ちょっと田舎臭くて可愛い青年「根岸崇一」と、悪魔系デスメタルバンドのボーカルである「ヨハネ・クラウザーII世」の真逆の役を演じ分けた松山ケンイチさんがとにかく最高です。

2つの役がギャップがありすぎて、1つの作品で1人の俳優さんがここまでの演じ分けをしている映画は他にないと思います。

コメディー要素が強いので、最初から最後まですごく楽しく観ることができます。

他にも豪華俳優陣が出演されていますが、鬼社長を演じている松雪泰子さんのインパクトがすごいです。

これまでも松雪さんのイメージが崩壊するほど、振り切った演技がすごく面白かったです。

ドSな鬼畜役なのに、松雪さんの色気が止まらなかったです。

ハッピーフライト


空港内の仕事に焦点を当てた映画です。

グランドスタッフ・CA・パイロット・管制官・ディスパッチャーの職業の人が飛行機をとばし、面白可笑しく描かれています。

飛行機のバードストライクに合い、空港に引き返すのですが、その場面が真剣に描かれていてひとつの見どころではないかと思っています。

個人的にはパイロットの機長試験で、試験官が笑わない人で2人のやり取りや緊張した場面など笑えてしまい何度観てもベストシーンです。

あとは、エンドロールで後日談が描かれていて、ストーリーが続いているのも楽しいなと思います。

また、映画に出ている人は別の映画やドラマで飛行機関係の役をしています。

空港や飛行場など利用する側が普段見ることができない裏側を観ることができるのも、この映画の見どころだと思います。

また、綾瀬はるかさんのボケぶりが可愛くて面白く、出演している俳優さんたちが皆演技が上手なのでストレスなく観ることができます。

全体としてはコメディーなのですが、CAさんの華やかな部分だけではなく搭乗者に対する対応の大変さや、整備士の責任の重さなどもしっかり描かれており、質の高いコメディー映画だと思います。

笑いとまじめなシーンのメリハリがあり、とても観やすい映画だと思うので観たことがない人には是非おすすめしたいです。

39 刑法第三十九条


刑法39条を題材にした作品。

「心身喪失者の行為はこれを罰しない。

心身耗弱者の行為はその刑を減刑する」

当時、あまりよく知らなかった39条についてちょっと知った映画です。

監督が森田芳光 俳優陣が堤真一 鈴木京香といった面々のサイコ・サスペンス。

全編とうしてわりと暗めです。

犯人が二重人格なのかそれとも演技なのか…堤真一の演技がスゴイ。

表情とか怪演っていうんですか?鬼気迫る感じだったように記憶しています。

つまんないと寝おちちゃったりするんですが、俳優陣はいいからか監督の演出のためかわりと重いテーマの映画ですが、最後まで退屈しないです。

実際、殺人を犯しても刑法で裁けないなら誰が裁くのかといったことを考えさせられる映画でした。

知っておいてもいいテーマの作品だと思います。

くちづけ


知的障害の娘と、その子を男手ひとつで育ててきた父親、グループホームで出会った人たちとの生活を描いた映画なのですが、始めは少しコメディ要素が強い映画なのかと思いきや、だんだん胸を打たれる展開になっていき、最後は涙なしには見ることができませんでした。

障害のある娘のマコを演じるのは貫地谷しほりさんなのですが、彼女の演技がすごく上手で、純粋にまっすぐ生きている彼女の姿が大好きでした。

マコは辛い経験をした過去があり、トラウマを抱えています。

父親がそれを支えて生きてきましたが、グループホームで出会った人との交流の中で、マコがどんどん強くなっていく姿が愛おしかったです。

ラストは現代の介護問題にも直結する終わり方で、介護士として勤務していたわたしにとっては、すごく考えさせられる内容でした。

星守る犬


切なくて泣けるロードムービーとしてこの映画をおすすめします。

この映画は市役所の福祉課勤務の者が、遺体で発見された男性の生前の行動を把握しようとする物語です。

この映画を観る我々は、最後に男性が亡くなるとわかったうえで、男性と犬が旅をする様子をみていくことになります。

結末がわかっているからこそ、男性の日々のなにげない言動に切なさがつのります。

男性が犬と旅に出ることになったいきさつや、旅の途中で出会う人々との交流のエピソードはきれい事だけでなく、胸をしめつけてきます。

また、移りゆく旅先の景色がたいへん美しくて心癒やされます。

生き方を考えさせられる映画です。

ミックス。


主人公の多満子を演じる新垣結衣さんの魅力がよく出ている映画だと思います。

幼少期から卓球少女として厳しく育てられた多満子が、母の死後、その反動ではっちゃけた青春時代を送っている回想シーンがとてもおもしろいです。

ガングロギャル姿の新垣結衣さんが衝撃的でした。

卓球がテーマで、チームの絆や絶え間ない努力を描いたスポーツシーンも印象的ですが、W主演の瑛太さんとゆっくりと恋愛へと発展していくストーリー展開も素敵でした。

個性的なキャストが多かったですが、中でも中華料理店の店員役の蒼井優さんがとても面白かったです。

「玄関にラー油まいとけ!」のセリフは忘れられません。

海街diary


邦画で一番好きな映画です。

四姉妹の美しさもさることながら、鎌倉の四季の美しさには圧倒されます。

日本のいいところが詰め込まれているような映画で、鎌倉に住みたくなるし旅行に行きたくなります。また、梅雨や夏の描写が美しいので、じめじめした憂鬱な季節も楽しみになります。

ストーリーはあまり浮き沈みのない単調なストーリーですが、それもまた日本映画らしく楽しめます。

話の中で四姉妹が何回も何回も喪服を着るのですが、それぞれの着こなしやその時の髪型などもチェックできます。

四姉妹のキャラクターもそれぞれ全く違うので、そこも楽しむことができます。

キーパーソンの女優さん達が仲が良さそうなことが見て取れるので、クスッと出来る笑いあり!ホロッと涙したくなる場面もあり!

「一体台本は存在するのか?」と感じるくらいの自然な空気感で物語が進行していくので、肩の力を抜いてあっと言う間に見れてしまった作品でした。

しかし脇役の出演者の方々も豪華で見逃せない場面も多々有りです!

神奈川県鎌倉市近辺の素晴らしいロケーションで撮影されており、春夏秋冬の絶景が組み込まれているので「日本人に生まれて良かったな」と改めて感じさせられ、ついつい忘れてしまう大切なことを思い出させてくれ何度見ても心が洗われる気がします。

DEATH NOTE


「DEATH NOTE」は、漫画を原作にしている映画としても有名ですが、この映画は原作を知らなくても純粋に楽しむ事ができます。

ノートに名前を掛かれた者は死ぬという残酷な設定で、主人公は、自分が正義と信じて次々に犯罪者の名前をノートに書いていきます。

法で裁かれなかった犯罪者達に「死」という裁きを与えていく主人公。

けれど、それは殺人と何が違うのか。何が悪で何が正義なのかを考えさせられる作品です。

主人公の夜神月を演じる藤原竜也の鬼気迫る演技も、この狂気じみた設定の作品にとても合っていて最後まで目が離せなくなります。

サマータイムマシンブルース


私はタイムトラベル系の話が好きなのですが、このジャンルをいろいろ見てきましたが、ここまで矛盾がないストーリーは初めてでした。

一言でいうとよくできてる、といった感じです。

脚本が非常によくできていると感じます。

観終わった直後にもう一度初めから見るとまた楽しめます。

特典映像では解説付きのものもあるので、そちらも本編を一度観た後であればものすごく楽しめると思います。

また、コメディー要素も強く笑えるポイントや、にやりとしてしまうポイントなども豊富にあります。

最後のオチも「そっちに寄せるの?」と意外性もあるので、話も構成的にも秀逸であると言えます。

図書館戦争


「図書館」と「戦争」という真逆のイメージを持つ2つの要素が合わさったストーリー展開が新しくておもしろいです。

原作のキャラクターと、出演されている俳優陣のイメージがすごくよく合っているので、原作ファンも楽しめました。

榮倉奈々さん演じる主人公の笠原郁がとてもまっすぐで純粋で、懸命に本を守ろうと戦う姿が好きです。

銃撃戦のシーンもすごく迫力があって見応えがあります。

そんな中でも、笠原郁と堂上篤との恋愛模様がしっかりと盛り込まれており、ハラハラとキュンキュンが止まらない映画でした。

俳優陣もすごく豪華で、見応えがあります。

翔んで埼玉


おすすめする理由としては実際に映画館へ足を運んで観賞した映画の中で劇場内の人々が一体となって一番笑ったからです。

上映中、老若男女問わずいろんな方向から笑い声が絶えず響いていたことが印象に残る映画でした。

日本の都道府県の中でも独特のポジションである埼玉を、東京都民が下に見る様がコミカルに描かれているのが印象的です。

「さすがにそんなことしないだろう」と笑いたくなるような奇想天外な区別の仕方なので、観ていて不快に思うことも少ないと思います。

登場人物もひとりひとりのキャラクターがしっかりとしていて印象的です。

GACKTは実写化する上でこれ以上ないはまり役だと思いました。

たくさん笑えて時に自分の出身の都道府県に思いを馳せられる、そんな映画だと思います。

青い春


漫画が原作で2001年制作の映画で、不良高校生の青春を描いています。

主演は松田龍平、新井浩文ですが、窪塚隆史や永山 瑛太も出演しており今となっては豪華メンバーの出演です。

内容もテンポもよく、THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの曲がよくマッチした作品となっています。

肝心の話はとても明るいとは言えませんが、不良高校生の心の闇みたいなものが見てる側にズキズキ刺さってくる、そんな映画に思えました。

高校生くらいの時の一度意地張ったら後には引けない感じや無性にイライラしてしまう感じ、思春期ならではの感情がすごく伝わってきます。

決して後味がいいとは言えませんが、なぜかふとした時にまた見たくなる映画です。

地下鉄に乗って


主人公がひょんなことから地下鉄に乗ると過去へ戻ってしまう。

その場所が、大嫌いな父親の若かった時代・・・。

偶然の様に若い時代の父親とその周りの人たちと出会っていく中で、また現在に戻ったり過去の別のシーンに行ったりと絶妙な繰り返しで、いつのまにか引き込まれてしまいます。

その中で父親の人生・若くして亡くなってしまった兄、切なくも精いっぱい生きてきた事を目の当たりにして、変わっていく主人公にとても感情移入して入り込んでしまう作品です。

10代で父を亡くしてしまった自分にはとてもうらやましく感じられる映画で、何度もリピート観しています。

ノスタルジックと切なさと人の心の温かさを感じられるおススメの作品です。

陽気なギャングが地球を回す


銀行強盗をする4人にはそれぞれ、人間嘘発見機、演説の達人、スリの天才、正確な体内時計という違った特徴がありとても魅力的に感じます。

また彼らが華麗に銀行強盗をしていく様がとてもかっこよいです。

そんな彼らが別の悪人に出し抜かれお金を取られますが、それを奪い返すためにそれぞれの特徴を生かした作戦をたて、遂行するのがワクワクして最後まで目が離せませんでした。

また最後の最後にはしっかり落ちがついてました。

90分間あっという間に過ぎていき、最後は余韻も残す漢字の作品でした。

個性的に書かれたキャラがたまらなく良く、絶対におすすめできる作品です。

ちはやふる(下の句)


何と言っても主演の広瀬すずが可愛いです。

かるた部を立ち上げて、なんとか部員を集めるけなげな努力やイケメン男子や女子を取りそろえた人物構成もいいです。

また暗い暴力シーンはなく、はつらつとした高校生の部活の青春ドラマ仕立てで、オープニングやエンディングの和風のコンピュータグラフィックスも綺麗で、見終わった後の後味のいい作品です。

「上の句」「結び」と続くシリーズ物の第一作品目で、かるたにかける3人の想いやひとしおの情熱、そして3人の結束や3人がかるたを通して成長してゆく姿を見ていて気持ちのいいものです。

思わず応援したくなる作品です。

笑の大学


ほぼ、稲垣吾郎と役所広司の二人芝居です。

戦争下のなか、劇の脚本の検閲が始まり、稲垣吾郎の作る脚本はことごとくダメだしされるという話です。

ダメだしされてもされても、稲垣くんが作り直してくるのは、それだけ劇にかけるものがあるからで、すごいなと思うし、それに付き合う役所広司の生真面目というか、いい人だなと思います。

どんどん自分もアイディアを出すようになっちゃって、なんだかんだ言ってみんな笑いを求めているということがわかっていいです。

最後、役所広司が稲垣くんにかける言葉が最高です。舞台作家らしい話だと思いました。

パッチギ!


タイトルの「パッチギ!」とは、韓国語で「頭突き」という意味だそうです。

2005年に公開された井筒和幸監督の作品で、京都の在日コリアンを主題にした社会派映画史に残る名作です。

ストーリーは、府立東高校と朝鮮学校の間で起きた抗争の中で、塩谷瞬演じる東高の学生、松山康介と、沢尻エリカ演じるリ・キョンジャが次第に惹かれ合ってゆくという物語です。

見どころは何と言っても音楽でしょう。

フォークシンガーにあこがれる松山が朝鮮学校の学生たちと葛藤しながらも次第に打ち解けていく中で、朝鮮半島の分断を歌った名曲と出会います。

タイトルは「イムジン河」。

ザ・フォーク・クルセダーズが日本語版を演奏するも、放送禁止になってしまったその曲を、ラジオ放送で松山が歌うラストシーンは、「表現の自由」が問われる今日において、私たちの耳に音楽の力、芸術の力を溢れさせます。

音楽に国境はないのだ、と。

学校


夜間中学を舞台にした山田洋次監督の作品です。

いろんな事情から中学に通えなかった生徒がいて、ああ、勉強って大事だし、勉強できたことは幸せなことだったんだなと思いました。

すごく歳をとってから通い出した生徒役を田中邦衛さんがしていますが、この人がすごくいいです。

いつも明るい感じですが、どこか劣等感があって、ああ、いろいろ辛かったのだなと思いを馳せてしまいます。

彼が学校に入学するときのエピソードがすごくよくて、彼に夜間中学の存在を教えてくれた医師はすごくいい人だなと思いました。

とても悲しい出来事もあるのですが、見てよかったと思います。

学校Ⅱ


山田洋次監督の学校シリーズ第二弾です。

先生は同じ西田敏行さんが演じていますが、第一弾とは全く別の話で、今度は高等養護学校が舞台です。

若い先生が生徒との関わり方に悩んで生徒を怒っちゃったり、生徒に頼られることで、明るさを取り戻した生徒がいたり、いろいろ考えさせられました。

主役の生徒は、吉岡秀隆さんが演じておりとてもうまいです。

クリーニング屋の職業訓練で悩むところとか、ほんとに切なくて、こちらも泣きそうになりました。

あと、生徒の一人に小籔千豊さんがいます。

そんなに目立つ感じではありませんが、彼っぽいといえば彼っぽかった気がします。

学校Ⅲ


山田洋次監督の学校シリーズの第三弾です。今度は職業訓練校の話で、もはや学校の話ではなかったです。

それでも、いろんな事情を抱えて大人たちが協力して学ぶ姿はいいものでしたし、自閉症の息子を抱えたお母さんの苦悩にはいろいろ考えさせられました。

自閉症があるなら無理に働かせなくてもとか言われたり、いろいろ悲しいこともあるよねと共感しました。

そのお母さん役は大竹しのぶが演じているのですが、やはり、大竹さんは魅力的です。

職業訓練校で出会った男性との恋愛要素もあるのですが、大竹さんなら、年は行っててもありうる話だなと思えました。

十五才 学校IV


不登校の中学生が約島を目指すロードムービーで、もはや学校ではないように見えますが、学校の話でした。主人公が、旅の途中にいろんな人と出会い、その出会いによって成長していく物語です。

トラックをヒッチハイクして屋久島に行こうなんて、かなりバイタリティのある子だなと思いました。

その中で、友達になった引きこもりの青年が、主人公にくれた詩が印象的でした。

たしかに、学校というものは戦いなのかもしれません。

最後、主人公が、その詩を胸に学校に行くところは感動的でした。

その後、どうなったか、語られることなく映画は終わりましたが、その余韻がすごくよかったと思います。

サマータイム・マシーン・ブルース


科学雑誌で、タイムトラベルについてうまくまとめられていて参考になる的なことを書かれていて、探して観た映画です。

今を時めく俳優陣が、当時から演技も素晴らしいのですが、皆さん若くて新鮮です。

そしてストーリーは、何度も過去未来と繰り返して展開していくのですが、話が進むにつれ、それぞれの視線で謎解きの様に「あの時後ろの方で光っていたのはアレだったのか!」「あの動きにはこんな意味があったのか」と徐々にわかってくる手法なのが面白かったです。

また舞台も私の青春時代に過ごした場所だったのも、前情報を持たずに観て初めて気づき、あんな田舎にこんなメジャーな方々が来ていたのか~とびっくりしたのと、ノスタルジックな気持ちにさせてくれた印象深い作品です。

DVDを買い、今でも何回も観ています。

絶対におすすめのポイントはいくつかありますが、まず1つめはキャストです。

主演は最近、本名で活動すると発表した永山瑛太で、この作品が映画初主演です。

ヒロインはテセウスの船での好演も話題となった上野樹里です。

また、この作品が映画初出演となるムロツヨシもインパクトが凄いです。

さらに佐々木蔵之介や真木よう子も出演しています。

このキャスト陣を見ただけでも面白そうと思えると思います。

この作品は今や日本を代表する役者たちのブレイク前の芝居が見られるのが、まず1つめのおすすめポイントです。

2つめは映画の内容です。

中でも、くだらないことを、いい大人たちが大真面目にやっているところを見るのが最高に面白いです。

しかも終盤で数々の伏線をきれいに回収してくれるところがとても爽快です。

ぜひ、そのくだらなさと爽快さを楽しんでほしいです。

海賊と呼ばれた男


岡田准一さん演じる主人公がとにかくカッコいい作品です。

出光の創業者をモデルにした小説が原作の作品で、石油の事業で会社、従業員を守る姿は男として、とてもカッコいいです。

様々な苦難に直面し、仲間の死や奥さんがいなくなってしまうシーンなどは印象的です。

仕事に死ぬ気で取り組む姿勢は学ぶことがとても多い映画です。

会社だけでなく日本を変えようとする姿は観ていて、自分のちっぽけさすら感じ頑張ろうという気持ちにさせてくれます。

大企業を創った偉大な人の話ですが、従業員に慕われる姿などは、日々の仕事でも参考になるものでした。

麒麟の翼 ~劇場版・新参者~


加賀恭一郎シリーズの一つです。

事件の背景にある、昔の事故の真実があまりにひどいと思いました。

そのことについて、一人の少年は反省して行動していましたがそんなのでは全然足りないと思います。

そのことで、殺されてしまった父親はかわいそうでした。

彼は息子から疎まれていても、父として彼のことを思い、どうにか関わろうとしていたんだなと思うと涙が出てきます。

中井貴一さんの演技が素晴らしい作品だなと思いました。

今では若手人気役者になった、山崎賢人さんや菅田将暉さんも出ていてなかなか豪華な作品だと思います。

タイトルの麒麟の翼も伏線になっててよかったです。

亡国のイージス


亡国のイージスは福井晴敏さんの小説が原作と思っています。

ハリウッド映画のような派手さは無いものの、護衛艦を舞台にサスペンスミステリー映画となっていて見ごたえは充分です。

主人公に真田広之さん、護衛艦の艦長に寺尾聰さん、他にも吉田栄作さんなどベテラン俳優さんたちがずらりと顔を揃えています。

今ではこれほど豪華な俳優さんが揃っている映画もなかなか無いのではないでしょうか。

北朝鮮を扱った重厚なストーリーとなっており、エンタメ系や静寂系の邦画が多い中、なかなかない考えさせられる映画ですね。

また、映画内では主人公の仙石と謎の青年・如月行との交流が描かれており、2人の間に流れる関係性がとても素敵だと感じました。

マスカレード・ホテル


予告殺人の次の殺害場所となったホテルに潜入した刑事と、ホテルマンが協力して捜査をする話です。

木村拓哉さんは、いやいや潜入した刑事を演じていて、すごくよかったし、お客様第一主義の長澤まさみさんも素敵でした。

また、怪しい客もたくさん来ていて、こいつが犯人かなと思ったら違ったり、違ったけど思ったけど実は…みたいな展開もあって、サスペンスとしてもよかったと思います。

松たか子さんもキャストにいますが、やはり彼女の演技力はすごいなと思いました。

最初、彼女だとは気が付かなかったです。話も面白く、キャストもいいのでおすすめです。

主役級の俳優がゴロゴロと脇役やチョイ役で出ているので贅沢です。

どのシーンを見ていても飽きがこず、次はどの役者が出てくるの??とワクワクさせられます。

そしてストーリーの展開も面白い。

容疑者がたくさんいるけど混乱させず、どの人も犯人であり得そうな人ばかり。

そこを長澤まさみと木村拓哉が、ホテルマンと刑事というそれぞれの立場から探っていきます。

最後はそいつが犯人が!って感じです。

まさに騙されましたけどスカッとします。

長澤まさみと木村拓哉が時間を追うごとに親密になっていく様子もドキドキして楽しいです。

とにかくキャストの方がみなさんとても豪華で見所満載だと思います。

今ではご結婚された前田敦子と勝地涼の夫婦コンビが見れたり、友情出演で参加された明石家さんまなど(私は1回目見た時は気づかず、最後のテロップで知りました)貴重なシーンがたくさんあります。

そして何よりも誰が犯人なのか、何度見てもいやこの人のこれは怪しいよ?騙されるよ?と思ってしまいます。

個人的に木村拓哉も長澤まさみも大好きでコンフィデンスマンJPロマンス編と悩みましたがどちらかしか見れないとしたらやっぱりマスカレードホテルが絶対におすすめですね。

八日目の蝉


とにかく切なくて泣けます。

感動してなく映画はたくさんありますが、この映画は何とも言えない切なさと消失感をうまく表現しています。

だからこそすごく心に響いて大号泣して、自信をもって良い映画といえますしオススメもしますが、何度も見る映画ではないと思います。

その年の日本アカデミー賞を多く獲得しましたが納得です。

賞レースの結果と自分の好みは必ずさしも一致するとは思いませんが、八日目の蝉に関しては納得だと思いました。

映画序盤ではサスペンスのような雰囲気があり、そこから一気に物語へ引き込まれてしまいました。

これは、愛とは家族とは何かと考えさせられる作品です。

何より心苦しいのは、生みの母も、誘拐して育てた母も、どちらも思うことは

「ただこの子(少女)と普通の生活を送りたい。」

という純粋な気持ちでしか無いということです。

様々な大人の勝手な都合で人生を振り回されてしまった少女が大人になり、

自分の過去を振り返り、これからどう生きていくか…。

その答えがとても印象に残りましたので、絶対におすすめな作品として挙げさせていただきました。

八日目の蝉のおススメできるポイントです。

この映画は私が映画をみてDVDまで購入した映画です。

最初に不倫相手の子供を出来心で誘拐して自分の子供として育てていく事にします。

その過程で本当に自分の子供以上の感情を持つ親心を見せてくれるところが泣けました。

元々は書籍だったようなのですが最初知らずに映画を観てから書籍を購入した唯一の作品です。

永作さんの演技もうまく本当の親子のように見えます。

捕まるシーンでも【子供にまだご飯を食べさせていない】と言うシーンが自分の事より子供の食事を気にするという親心が感動しました。

是非見て欲しい作品です。

踊る大捜査線 レインボーブリッジを封鎖せよ


キャストが顔面偏差値だけじゃなくて実力派が揃ってるから、ちゃんと面白いです。

今は亡きいかりや長介も出てるし、スリーアミーゴズも今どきの映画では見られない貴重な組み合わせで、それだけで観る価値ありです。

小ネタで笑わせながらも奇妙で難解な事件がドキドキさせてくれて、解決に向けて奔走する様子はとてもワクワクします。

社会問題にも触れていて、ちょっと笑える映画だからこそ重すぎず、飽きずに家族で観れると思います。

個人的には、おどけた役柄の織田裕二が時に熱く、空回りをしながらも事件を追いかける姿がカッコ良くて好きとゆうのが一番の理由です。

マチネの終わりに


大人の恋愛映画です。

福山雅治演じる天才クラシックギターリストの蒔野と、石田ゆり子演じる国際的なジャーナリストの洋子のすれ違いが大人の女性なら多くの方が共感出来ると思います。

お互い40代という年齢で出会い初めて会った時から惹かれていたならすんなりと結婚に向かいそうですが、様々な事情が重なりその後何年も共に過ごすことがほんの僅かな時間しかなかった本当に切ないストーリーです。

でもほんの僅かだからこそ2人が共に過ごすシーンは幸せな気分にさせられます。

原作が平野啓一郎さんだけあって、政治的な背景もあり奥深いラブストーリーです。

いま、会いにゆきます


この映画は死んだはずの妻が梅雨時期に現実世界に戻ってくるという映画です。

しかしながら、現実世界に戻ってきた妻は過去を忘れてしまっています。

1人子供がいるのですが、一緒に暮らし、少しずつ過去を説明していきます。

過去を忘れた妻は初めはよそよそしい感じだったのですが、時間経過と共に、また家族のような関係を築いていきました。

しかしながら、この妻は梅雨時期が終わると現実世界からまた居なくなってしまうことが分かっています。

そして、長い梅雨が終わってしまいまた、居なくなってしまいます。

この映画は愛する人は大切にしようと強く思える映画ですので、今回おすすめする映画として紹介させて頂きました。

是非、大切な人と一緒に観てみてはいかがでしょうか。

南極料理人


南極探検に料理人としてついていくことになった料理人の話です。

何もない土地だから、何気ない唐揚げなどが本当に美味しそうでした。

非日常空間で仕事をする男たち、そのストレスを和らげる料理などが出てきて料理の凄さを思い知らされた映画でした。

そんな凝った料理はなくてもみんなで一緒に食べるのが一番いいんだなと思いました。

南極での生活を垣間見れたのもよかったですし、所々、待っている人の話が入ってくるのもよかったです。

プロポーズとか、きゅんきゅんしました。また、ラストシーンもほのぼのしていて、何度も見たくなる作品です。

一面の雪に囲まれ過酷な南極での男ばかりの生活が面白おかしく描かれており、俳優陣の演技にリアリティがあるのが最大の特徴であり魅力です。

学者や整備士などと比べれば、料理人はそんなに重要ではないと思ってしまいますが、祖国を遠く離れ、非日常に置かれた隊員たちが、厳しい自然の中ストレスなく業務を遂行できるよう、健康的で美味しい食事と、それを作る料理人が果たす役割の大切さを知ることができます。

随所に笑えるポイントが散りばめられていて、特にキタロウさん演じる気象学者のラーメンに対する愛は場所が場所だけに切実さが伝わってきて泣けてきます。

そして父になる


壮大なテーマでとても考えさせられます。

医療の現場での考えられるミス、子どもの取り違えをテーマにした作品です。

まったく環境の異なる二つの家族間で生まれた赤ちゃんが入れ替わってしまってしまった、時間が経ってから故意に入れ替えた看護師が名乗りを上げる、などの展開も非常に悲惨ながら観ている側を楽しめます。

どんなにお金がなくてもみな子どもへの愛情があります。

主人公である父親が「お金に困っているならお金を払うから二人とも引き取りたい」という提案をしたときに、母親が金銭の問題ではないと激しく怒ったところに子どもへ並々なるの愛情を感じました。

私も最近子どもを持つことになりましたが、まさに感情移入させられました。

結末は曖昧にされ、結論を出さないところがまた考えさせられ、この邦画の魅力の一つだなあと感じました。

いちばん身近な存在の”家族”。それは、一体どんな形をしているでしょうか。

是枝監督は、言わずと知れた日本を代表する映画監督。実際にあった事件を題材に、数多くのドキュメンタリー映画を製作しています。

本作は、ある病院で新生児が取り違えられるという実際に起こった事件が題材となっています。

取り違えられた子供は、本来とは違う家族の元で育っていきますが、数年経った時点でそのことが発覚して… という展開です。

一般的に言われる、”家族の定義”が大きく揺るがされます。

「血のつながり」か「時間のつながり」か。

自分の思う”家族”の定義が疑われ、「家族って何?」を改めて考えさせられる作品です。

GO


この映画を見て私自身の考え方が変わったと言っても過言ではないかもしれません。

劇中で一番印象に残っているセリフが、「広い世界を見ろ」というセリフです。

その後に「そして自分で決めろ」と続くのですが、当時の私は、やりたい事もなく何をしたいのかも分からずに、将来に少し不安を抱えながら毎日を過ごしていました。

でもこの言葉を聞いて、「そうか、今やりたいことがなくても、色々なことをやってみて経験して、その中から自分に合うものを見つければ良いんだ」と、まるで自分がその映画の主人公かのように気持ちが感化されました。

実際劇中でも主人公(窪塚洋介)がラスト部分にその答えとして、「広い世界を見るのだ」とピースしながら言うのです。

やりたいことがあって一歩踏み出せない方や、今何をしたら良いか分からなくてもがいてる方、この映画に背中を押してもらえるのではないのでしょうか。

私は今も広い世界を見続けています。

万引き家族


とにかく俳優陣の演技がすごい映画です。

自然で、「映画を見ている」のではなく「ある家族の生活」を覗いているような、そこにいるかのような感覚になります。

内容としては身近にあることではないが、そう思わせてくる演出がとてもすごいです。

また、部屋の内装や服装など、ちょっとしたところにもこだわりがものすごく詰め込まれていて、見れば見るほど面白い。

監督、演出家、その他スタッフがいかに1シーン1シーンにこだわっているか、も見どころでしょう。

内容ももちろん面白く、あとからジワジワと泣けてくる、心に入り込んでくるようなよい映画だと思います。

日常生活におけるハッピーエンドだけを描いたものではななく、社会であまり目を向けられていない裏側を再現したかのような作品に感銘を受けました。

特に評価すべき点は、人にあまり言えない事情をそれぞれの登場人物の目線からうつしだし、その中に込められた感情や想いを1人称で映し出す点です。

この映画により入り込むことができたポイントだったと思います。

そんなそれぞれの登場人物が同じ場所で暮らすというのを「家族」として再現したこの映画は、彼らが本当に家族のようになれていたのかの「絆」を確かめる判断は、私たちの視聴者にゆだねられていたと思います。

エンディングでの答えがあえてない点は、よりこの映画の面白みの深さを感じます。

今まで見たことのない家族ドラマです。

この映画に出演している役者さんは現在も第一線で活躍している方々で今考えても注目度が高かった映画です。

現在の日本の家族の闇をうまくあぶりだしています。

面白くもあり、悲しくもあり、複雑な気分になるけれど、結局人間は繋がって生きているんだなと感じさせる内容でした。

構想に10年かかったとの話を聞いたことがありますが、リアルにしすぎずうまく表現できています。

監督と役者方がよかったのでしょう。

日本の皆が一度は本作品を見て考えることが必要なのではないかと思わせます。

特に政治家の方々には見てもらって考えてもらいたいです。

あん


2018年に亡くなられた樹木希林さんの晩年の主演作品です。

原作はドリアン助川さんが2013年に書き上げられた小説で読書感想文コンクール、中高生の部の指定図書にも選定されています。

その素晴らしい原作を映画化した河瀨直美監督、脚本、編集作品はその年の数々の映画に関する賞を総なめにしています。

また海外でも高く評価されていてカンヌ国際映画祭、トロント国際映画祭などでも上映されています。

日本、ドイツ、フランスの合作映画だそうですが、とても映像が美しく重いテーマを四季でかわりゆく、はかなげで美しい景色がやわらげてくれます。

自己主張し過ぎない演技も素晴らしく是非みんなに見てもらいたい作品です。

そして父になる


「子供の取り違え」という衝撃的なテーマの映画で、すごく心を打たれました。

「血の繋がり」を取るのか「これまで過ごしてきた時間」を取るのか・・・。

それぞれが普通に幸せに暮らしてきた2つの家族の生活が一変する出来事に、どんな選択を下すのか、綺麗事では済まされない事態に同情人物の人間性が激しく垣間見える作品でした。

福山雅治さん演じる父親は、最初は人間味がなくて冷淡な父親という印象を受けていましたが、この事態と向き合っていく中で父親として人として、温かい人間に変わっていく様子がすごく良かったです。

この難しいテーマで映画を作り上げたなんて、さすが是枝監督だと思いました。

人魚の眠る家


植物人間や夫婦関係、生と死のようなとても重いテーマでありながら、何故か共感出来るストーリーです。

感動の涙なのか苦しい涙なのか分かりませんがなんといっても涙なしでは見れない映画です。

私にも子供がいるので、もしこうなったら?

と考えると苦しくて主人公に共感せざるおえません。

タイトル、物語生、豪華なキャスト、最初から最後まで集中して見れる作品でした。

着地点がどうなるか分からないので、色々と考察しながら見れますし、希望や絶望を繰り返すような、自分の日常とも掛け合わせて見てしまいます。

経験したことのない重たい話なんですがもし自分がこうだったら狂ってしまうのだろうと、主人公が狂っていく様を恐怖を感じながらも共感していくのです。

日本のいちばん長い日


舞台は、1945年8月15日。

日本の降伏から玉音放送までを描く作品です。

アメリカから二度の原爆を受け、本土決戦を主張する陸軍。

しかし、主人公として描かれる、陸軍大臣であった阿南惟幾は天皇陛下への高い忠誠心を持っており、天皇陛下の望まれた降伏をどのようにして実現するのか、苦悩していました。

なぜなら天皇陛下の英断によって日本の降伏がなされた場合、日本陸軍の反発が起きるだけでなく、戦争責任者として天皇陛下が処刑される可能性があったからです。

現代に残る最古の国家、日本。

そして、日本の歴史の中で、世界史に類を見ない、2600年の歴史を持つ天皇の存続が危ぶまれた、大東亜戦争。

日本史に残る”1日”を知るともっと日本が好きになるでしょう。

おくりびと


納棺師になった主人公、小林大悟を演じる本木雅弘さんの納棺を行う仕草が、とても優しくて温かくて、これこそまさに命と向き合う仕事をする姿で、すごく感慨深いものでした。

作中で、主人公の妻が、夫が納棺師の仕事をしていることを初めて知ったときに、手を振り払って「汚らわしい」と言ったシーンが印象的です。

「死」を穢れと感じてしまうのは、やはり世の常であって、受け入れられなかった妻の気持ちもすごくよく分かりました。

「命」「死」という重い題材をあんな風に優しい映画として作り上げられたのが、本当に素晴らしい作品だと思っています。

8年越しの花嫁


実話を基にした2人の愛に涙する作品です。

土屋太鳳さん演じる彼女が、突然病に倒れてしまい、寝たきりになってしまったのを、眼が覚めるまで寄り添い支える彼氏の佐藤健さんの演技は涙を誘われます。

目が覚めて結婚できるまで8年という長い年月を待ち、幸せになれたのはとても感動しました。

記憶がなくなったり、彼女側の両親から娘の事は忘れて自分の人生を歩んで欲しいとお互い苦しい選択を迫られたりする中でいつまでも待ち続けるのは感動しました。

実話を基にしているという事で、考えさせられる事が多かったです。

大切な人が当たり前に周りにいてくれるありがたみを感じながら日々を大切に生きたいと思いました。

ALWAYS 三丁目の夕日


戦後の日本昭和三十年代を中心に描いている人間ドラマです。

鈴木オート社長家族と、東京下町に暮らす人々との出会いが綺麗に描かれています。

真面目な人情ドラマかと思いきや、時にその時代を匂わせるギャグを見事に描いていたり、その時代に起こった社会現象を描き、そんなこともあったのかと昔懐かしい気持ちにさせてくれる暖かいドラマです。

暴力などもないので子供もおじいちゃんおばあちゃんも家族みんなと一緒に楽しめる映画となっています。

鈴木オート社長家族と、とくに近所に住む売れない小説家の青年との関わりがまた味があり面白い内容となっています。

この映画を見ると、凄く心が温かくなる気がします。

昭和の古き良き時代をモチーフにしており、登場する人物や関係性や登場する電化製品や流行り言葉

全てが現代では見ることがなくなった、懐かしいと感じるものたちが揃っています。

みんな他人のはずなんだけど、他人事ではない、そんなやり取りや巻き起こるハプニングの数々に

ほっこりしたり笑ったりと楽しく映画を見ることが出来ます。

第1作からどんどん年を重ね、その環境も変わっていきますが、どの作品を見ても柔らかい気持ちで見終わることが出来る作品です。

現在は引退された堀北真希さんの可愛らしさも必見です。

みんなが懸命に前を向いて生きている、こんなにも心が温まる映画はないと思います。

わたしは昭和の時代を知らない世代ですが、きっとこの映画に描かれている時代が一番人間らしくて、すごくいい時代だったんだろうなぁと感じました。

血の繋がりが人の繋がりなのではなく、心の繋がりが人の繋がりなのだと教えてくれた映画です。

作中で、主人公の茶川竜之介がヒロミにプロポーズをするシーンが大好きです。

小雪さん演じるヒロミが、指輪の入っていないケースを受け取り、指輪をはめてと言い、その左手を電球にかざすシーンが本当に綺麗で、すごく素敵なシーンだと思います。

世界の中心で愛を叫ぶ


大切な人を白血病で亡くしてしまう切ないラブストーリーです。

長澤まさみさん演じるヒロインが白血病に侵されてしまい、彼氏役の森山未來さんの彼女を支える姿がとても切なく涙してしまいます。

学生時代の恋愛が描かれていて、青春を思い出させてくれる映画でもありますし、主人公の立場にたったら自分なら同じ言動ができるかなど考えさせられます。

自分の大切な人が病に侵された時に、その人の人間性が現れると思いました。

長澤まさみさんが、病室から抜け出し、行きたかったオーストラリアに向かおうと空港で倒れてしまったシーンは印象的でした。

この作品を涙なしに見れた人はいないんじゃないかと思うほど泣けます。

現在→回想→現在というストーリー展開が非常に良かったです。

高校生の朔太郎と亜紀の恋愛、そして亜紀が死んでしまうという残酷な結末が、ずっと幸せそうだっただけに、とても見ていて辛かったです。

亜紀を演じる長澤まさみさんの演技がうますぎて、何度泣いたかわかりません。

最期まで愛し合った2人の姿が高校生の恋愛を超えていて、胸を打たれました。

時を超えて、婚約者の律子と一緒に朔太郎が気持ちに整理をつけていく様子が、これからの朔太郎の人生を応援したくなりました。

永遠の0


百田尚樹さんの小説が原作とだけあって、内容が非常に濃いです。

ストーリーに重みがあり、とても見応えがあります。

戦争映画ならではの辛いシーンはたくさんあり、胸が痛くなりますが、国を思い、愛する人を思い、戦場にて戦う男たちの姿に涙が止まりませんでした。

ゼロ戦を扱った映画なので、海上のシーンが多く出てきますが、映像がとても綺麗ですごくリアルで、時にぞくっとするほどです。

戦争なんかしたくない、人を殺したくないと思いながらも、それに逆らえない時代ゆえ、また愛する人を思いゼロ戦へ乗り込む主人公の気持ちを思うと、ラストに艦隊へ突っ込むシーンで散り際に笑みを浮かべたシーンはどこか感情移入してしまうものがありました。

しあわせのパン


北海道でカフェを経営する夫婦の話で、大泉洋さんと原田知世さんの2人が夫婦役を演じてます。

北海道の自然豊かな描写や2人のゆっくりした生活や、やりとりが安らぎを与えてくれます。

カフェに訪れる色々な悩みを持った人達との出会いも見所です。

なんでカフェをやっているのかの問いに好きな人と好きな場所で、過ごしたいという大泉洋さんのセリフが印象的でした。

日々慌ただしく生活している人達に観て欲しい作品でもあります。

作品中に出てくるコーヒーや料理も美味しそうで、北海道に行って自然に触れたりゆっくり時間を過ごしたくなる気持ちにもなります。

昨今の現代人が日々忙しく生活し疲弊しがちな世の中で今作を見ていると、なんとも言えない時間の流れやお互いを尊重しあえる夫婦関係など、そこには「競争」という文字からはかけ離れた生き方が描かれており、自分もいつかは憧れる世界があり癒される作品です。

何かを抱えて訪れる客とのやり取りや、付近と住民との関係性の中で生まれるストーリー、一つ一つが最後には暖かい気持ちにさせてくれます。

続編がというような作品ではなく、派手なシーンも特にありませんが、ふと見返したくなる作品です。

新型コロナウイルスの影響で心が疲れてしまっている人にぜひ見てもらいたい作品です。

なぜそう思うかというと、北海道の豊かな自然と、主人公夫婦の穏やかで柔らかな空気感が絶対にあなたの心を癒してくれるからです。

ストーリーとしては、なにかしら自身や家族に問題を抱えた人々が二人のカフェを訪れ、そして癒されて帰っていくという流れです。

正直、大きな見どころや山場みたいなものはありません。

しかし、訪れるお客に対する主人公たちの暖かな対応や、流れていくゆっくりとした時間、おいしそうなパンの映像がすっと心に入り込んできてそして満たしてくれるような映画でした。

世の中が不安に包まれている今こそ絶対おすすめしたい映画です。

アルキメデスの大戦


人気漫画の実写化、菅田将暉主演ということで話題作だったと思います。

私は原作を読んだことがないし、特に菅田将暉さんのファンでもなく、友達に誘われて観に行きましたが、予想以上に面白かったです。

ストーリーは第二次世界大戦直前の日本で、これからは戦闘機が主体の航空戦になるというグループが推す、空母作成論と世界が驚くような巨大戦艦作成を推すグループで意見が対立。

制作の予算を戦艦側が大幅にごまかしているとにらんだ空母推進派が、帝国大学の天才的数学者(学生の櫂直)に依頼して、本当の製作費を計算させる話です。

櫂は最初はこの話に乗り気ではなかったけれど、日本が戦争に巻き込まれないために依頼を引き受け、だんだんとのめりこんでいく様がよかったですし、意表をつくエンディングも面白かったです。

第二次世界大戦中の日本がメインながらこれまでの戦争映画とは違い、戦闘ではなく「頭脳」と「人脈」を駆使した戦争映画という邦画ではなかなかないタイプの映画になります。

洋画では「エニグマ」などありましたが、日本の映画でこのタイプは非常に珍しいと思います。

主演の菅田将暉くんをはじめとした豪華キャスト、ストーリーも戦争映画が苦手な人でもとっつきやすく、また専門用語が多いですが誰でもわかるようになっているため、見やすい戦争映画No1だと思います。

もちろん、戦争の怖さも間接的に描かれていますが、はじめてそういった映画を観るなら絶対におすすめです。

容疑者Xの献身


東野圭吾さんの小説を映画化した作品です。

私は最初にこの作品を観たとき、ミステリー作品でこんなに人の心を揺さぶることができるのか、と度肝を抜かれました。

というよりも、そんなことを感じる余裕もないくらいに涙しました。

あまりにもストーリーが深く、それに伴う犯罪の手口も、ストーリーの主軸から全く逸脱していません。

すべてが、犯人の「愛」その一点を主軸に進行していて、胸を打たれました。

それを暴く探偵役の苦悩が、痛いほど伝わってくるところも、他のミステリー作品にはない特徴だと思います。

ガリレオシリーズファンなら特に感動すると思いますが、ガリレオシリーズに触れたことがない人でも、見ればきっと胸打たれると思います。

堤真一さん演じる天才数学者が、ある理由で殺人を犯してしまい、その事件を友人である福山雅治さん演じる主人公が、推理していく内容です。

何故、殺人を犯してしまったのかは、アパートの隣に住んでいる松雪泰子さん演じる母子家庭の家族の為でした。

身代わりになり、殺人を犯して全て自分一人だけで行った事で、その家族を守る姿は、切なくもあります。

天才数字者が、その知識、知恵を殺人に使わないといけなかった、大切な人を守る為に自分が犠牲になり幸せになってほしいと願う堤真一さんの演技は色々な感情を抱かせてもらえる映画です。

この映画は本当に悲しく儚く「愛」と「計算」の大切さを描いた作品で、この作品はドラマ「ガリレオ」シリーズの初の映画化作品ですが、ドラマシリーズを観ていない人でも単体のミステリー映画としても充分に楽しめます。

福山雅治さん演じる大学教授の湯川先生が、警察からの捜査依頼を受けて不可思議な現象を科学的に証明し、事件を解決へと導く、探偵ガリレオシリーズのひとつです。

このストーリーの見どころはいつも犯人や人の感情には興味を全く示さない湯川先生が、自身の友人が成し得た完全犯罪を証明しなければならない事態に陥るところです。

今までの湯川先生とは違った一面をみることができます。

そして、なによりも映画版キャストの堤真一さんの演技力が素晴らしいです。

不器用ながらも愛する人のために身を捧げていく姿は涙なしには見られません。

石神の行ったことについては賛否両論あると思いますが、誰かのためにあそこまでできるなんてすごいなと思います。

湯川教授が誰かを褒めるというのも珍しく、湯川教授も友達を追い詰めないと行けなかったなんて辛かっただろうな、と思いました。

トリックについては、オチを知ってしまうとなんてことはないことなのですが、まさかそんなことと思うので、最後までわかりませんでした。

ガリレオシリーズですが、湯川教授はあまり出てこず、石神さんが主役のような作品です。でもおもしろかったし、なかなか後味が悪くていいです。

終わった後なんとも言えないせつない気持ちになるのがたまりません。

殺人を犯す教師はすごく共感でき、不器用な彼の精一杯の献身をみて自分だったらどうするかすごく考えてしまいます。

映画ならではの派手な演出はないものの、ところどころに使われる音楽はものがたりとマッチしており非常に美しい映画だと思いました。

もう何年も前の映画ですが今見ても間違いなく面白いですし、主演の福山雅治はかっこいいです。

ドラマを見ていない人もすんなり入っていけるのもおすすめするポイントです。

テルマエ・ロマエ


本作は漫画の映画化されたものです。

主人公は古代ローマの建築士ルシウス。

巨大浴場の建設を時の帝王、ハドリアヌス帝より任され、アイディアが浮かばす悩んでいるところにタイムスリップして現代日本と行き来します。

そこから、日本の現代技術から着想を得て革新的な浴場施設を作り上げていきます。

日本の文化と古代ローマの浴場の融合、ロマンにあふれていますね。

ルシウスは奴隷が手作業で全て動かしている(ウォシュレットトイレなど)と解釈するところなど、私たちから見るとなかなかその発想はなかった!

とおかしくてお腹を抱えました。

もちろん、古代ローマですから電力はないですしルシウスとしては真面目な考察だったのですが。

また、ルシウス演じる阿部寛さんを始め、ハドリアヌス帝や古代ローマ勢のキャストが非常に顔の濃い方々で占められており、制作陣のこだわりが光っています。

さらに、最後に原作漫画を絡めたシーンがあります。

原作漫画を知らずとも楽しむことはできますが、漫画も読破した身としては原作へのリスペクトも感じられました。

まず「お風呂」がテーマの映画なんて斬新すぎます。

お風呂で古代と現代がつながる話があるのかと誰が予想したでしょう。

主人公のルシウスを演じる阿部寛さんが、どう見てもローマ人にしか見えなくて、これ以上のはまり役はないと思います。

ルシウスが現代にタイムスリップし、現代のお風呂文化に触れ、驚愕している様子がすごく面白くて笑えました。

しかも、その経験で得たものをしっかり古代に持ち帰って、それが古代でも違和感なくマッチしている様子がすごいと思いました。

上戸彩さん演じる山越真実との恋愛の行方も、なんだか心温まるものでした。

阿部寛扮する主人公の描写がとにかく笑える。北村一輝や、竹内力という、本当に、いかにも濃い!といわれがちな、顔の俳優さんが、古代ローマ帝国の王と仕えるものを演じています。

とにかく面白いです。北村一輝扮する王のケイオニウスに、ささげるために、阿部寛扮する、ルシウスが、バナナを見つけ出して、ささげるシーンなど、涙を流して笑いました。

第一作と第二作があり、キャストが充実しているだけじゃなく、その背景だったり、描写だったりと、すごくわかりやすく、面白く描かれていて、第三作を期待している映画の一つです。とにかく笑えます。

この映画のタイトルは、ラテン語で「ローマの浴場」という意味です。

そんなタイトルからもわかるように、風呂を題材にした斬新な設定の映画です。

と言っても、お風呂の堅苦しい雑学などの話ではなく、古代ローマ人が現代にタイムスリップしてきて、現代の風呂に興味津々になり、「ローマにも是非この風呂を!」と奮起するのです。

風呂をテーマにしてローマと現代を行き来する斬新な設定と、主演の阿部寛さんのコミカルな演技が絶妙にマッチして引き込まれる作品です。

コメディ要素が強めの作品なので、楽しく観ることができると思います。

かもめ食堂


群ようこさん原作、荻上直子監督、脚本の『かもめ食堂』です。

フィンランドで日本料理の食堂を営む女性とそこに集まった日本女性たちの話です。

なんだかほんわかした雰囲気の話で、そんなに大きな事件とかも起きないけど、おもしろいです。

食堂のオーナー(小林聡美さん)は、ほんと普通の日本料理を出すことをモットーとしていて、一押し料理はおにぎりです。

それがものすごく美味しそうで、本作を見た後は日本食が食べたくなります。

小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんの絡みもおもしろいです。

よくこんなに個性的な女優ばかり集めたなという感じです。

話の筋とかそういうところではなく、雰囲気や会話劇を楽しむタイプの映画だと思います。

私がこの映画を絶対におすすめする理由は、まず1つ目は、邦画ではありますが映画の撮影がフィンランドでされていて、とても美しいフィンランドの町並みや自然を楽しめることです。

登場人物の小林聡美さん、片桐はいりさん、もたいまさこさんがとても自然体で風景の中にいるので、自分も同じ場所で時間を過ごしているような、舞台が外国であるにも関わらず、とても身近な場所にいるような気持ちで、映画を観ることができます。

また、肉じゃがやおにぎり、豚カツなど、舞台であるかもめ食堂で扱われる献立もとても親しみやすく、映画のなかで食事をとる外国の方々が、とても美味しそうに、そして楽しそうに和食を召し上がっているのを観ると、幸せな気持ちになります。

映画のテンポはのんびりして感じますが、所々に挟まれるつい「くすっ」と笑える部分もおすすめです。

登場人物達の、自分の好きなことや考え方は大切にしつつも、周りの人や生活に優しく、柔軟になじんでいく姿は、小さな元気をくれると思います。

フィンランドで食堂を営む小林の下に、片桐はいりともたいまさこがそれぞれ訪れます。

やがて3人は一緒に食堂を切り盛りして・・・ストーリーは何か大きな出来事が起こるわけではありません。

しかし日常のちょっとしたことが心の中で大きくなり、それとどう向き合っていくかそんなことを考えさせられる映画です。

そうは言っても物語は非常にゆるく、のんびりとしており和みます。

そして小林さんが作る食事がとにかく美味しそうなのです。

シナモンロールも美味しそうで、この食堂でのんびりコーヒー飲みたいなあと、心が解きほどかれる良い映画です。

とくにすごい名シーンがあるとか、大どんでん返しがあるとか、クライマックスに向かって盛り上がるというわけではありません。

でも、淡々とひたすら物語が流れていって、その中でふっと自分のなにか懐かしいことを思い出したり、古い友人に会いたくなったり、心をゆっくりと動かしてくれます。

穏やかで、あたたかくて、でも笑いもあって、とても不思議な映画です。

フィンランドが舞台なので、美味しそうなシナモンロールを作るシーンを見てパンを焼きたくなったり、美しい風景を見て心を休めたくなったり。

普段の忙しい生活の中で、つい後回しにしてしまう何かを心に運んできてくれます。

癒されたいときはまずこの映画を観ます。ゆっくりと、丁寧に、こころをこめることの大切さが伝わってくるあたたかい映画です。

観ていると落ち着くし、自炊がしたくなります。

この映画のフードコーディネーターの飯島奈美さんのレシピで作ると、ほんとにどれもおいしいのでおすすめです。

その秘訣は、ちょっとだけ手間をかけてあげること。

「誰かの作ってくれたごはんはおいしい」「誰かと食べるごはんはおいしい」そんなことを、この映画を通して感じることができます。

映画を見終わったあとは無性におにぎり食べたくなるし、コーヒーが飲みたくなるはずです。

50回目のファーストキス


恋人の記憶が次の日には無くなってしまう中で愛し続けるラブストーリーです。

長澤まさみさんと山田孝之さんがカップル役で、長澤まさみ演じるヒロインが過去の事故で1日しか記憶がなく、次の日には山田孝之さんの事も忘れてしまう切ない物語です。

最初は不審者扱いをされたりしてましたが、自分の事を忘れないように、びっくりさせないようにビデオレターを作ったり、彼女を想い、努力する様は切なくもあり、微笑ましくもあります。

大切な人が自分の事を忘れてしまう事は、両者ともに苦しい事だと思います。

そんな2人が最後には結婚したのは、苦難を乗り越えていく愛の形が見えて感動しました。

私がこの邦画をおすすめする理由は2つあります。

まず1つ目は、海外版のリメイク作品で、尚且つ出演している役者も豪華だという点です。

海外版のリメイク作品の多くは、原作よりも劣ることが多く見られます。

ただ今作品は、山田孝之や長澤まさみ、ムロツヨシなど有名な役者が演じている事で、原作に劣らない内容だと感じました。

2点目は、人を愛するということについて考えさせられるということ。

ヒロインは交通事故により記憶障害を患い、1日しか記憶が持たないのです。

もし、自分が好意を寄せる人がその状況になったら、自分はどう行動するだろうかと考えさせられます。

簡単ではありますが、以上2点がこの作品をおすすめする理由です。

シン・ゴジラ


これまでのゴジラシリーズとは一線を画す物語で、庵野監督の真骨頂ともいえる作品です。

東京湾に現れたゴジラへの対応をめぐって、政府が大混乱におちいる”想定外”のドタバタ劇が最高に面白いです。

なかなかすすまない対策会議、目の前で繰り広げられる政治的駆け引きや省庁間の縄張り争いは、真に迫るものがあります。

その一方で目の前にはもうゴジラが大暴れしているという現実に無残にも巻き込まれてしまう国民の悲劇。

主人公だけでなく、先輩政治家や同僚などたくさんの登場人物のだれかには必ず思い入れのある人物がみつかると断言できるおすすめ映画です。

おすすめの理由は三つあります。

一つ目は、現代日本を舞台にゴジラと人類の対峙がリアルに描かれている点です。

この作品では、現代日本にもしゴジラが来たら、というコンセプトで、政府や官僚たちの動きをリアルに描きます。

リアルなストーリー展開に引き付けられること間違いなしです。

二つ目は、魅力的な登場人物たちです。

長谷川博己演じる主人公の矢口蘭堂をはじめとして、巨災対(巨大不明生物対策本部)の登場人物たちはそれぞれユニークな性格や経歴を持った人達ばかりです。

時折コメディタッチな笑えるシーンを交えながら、登場人物たちがゴジラを止めるためにそのの正体に迫っていく様子は目が離せません。

そして三つ目は、ゴジラに秘められた謎です。

ゴジラは作中で何回かの進化を遂げるのですが、どの場面のゴジラも一度見たら忘れられない姿をしています。

登場人物たちによってゴジラの持つ謎が解明されていきますが、説明されないまま作中に散りばめられている要素も
あり、自分で考察して楽しむことができます。

その他、この映画はキャストが多いことも特徴的です。

マイナーな方から有名女優、俳優の方まで幅広く、総勢328人の方が演されています。

キャストが多いので、有名な方にも関わらず1シーンのみの出演の方も多く、作品中でどれだけ知っている演者を見つけられるか探すというのもこの映画の楽しみ方の一つです。

このように、シンゴジラは一つの作品でいくつもの楽しみ方があり、何度も楽しめる作品なのでとてもおススメできる作品です。

ゴジラとの戦いというより、戦い作戦を話し合うところに焦点を当てた作品で、すごくマニアックだなと思いました。

でも、こういう怪獣が出てきた時、きっとリアルにするのは会議、会議な気がします。

ある意味、リアルでそこが受けたのだと思いました。

石原さとみさんの役柄とか、英語とか使っちゃって馬鹿みたいだけど、そこもアニメっぽくて、またいいです。

ゴジラが最初、なんだかわからない形態をしているのも、変身があるのも、SFファンが喜びそうな演出で、すごく研究しているなと思いました。

よくわからない部分も含めて、かっこいい作品でした。

シン・ゴジラを人に勧めたい理由は、主に2つあります。

まず1つは、映像の迫力と美しさです。ゴジラが海から上陸しどんどん進化を遂げていく様は、とてもリアルで迫るものがあります。

そしてゴジラが激しく攻撃を与えてくるシーンは、恐ろしいシーンであるにも関わらず、美しさを感じる映像となっています。また、ゴジラとヒトの最終決戦では、たくさんの重機や鉄道が参加し、その迫力に圧倒されます。

2つ目は、ゴジラに立ち向かう日本人が非常に魅力的に描かれている点です。

主役はもちろん、その周囲を固める脇役たちも、全員がゴジラを倒すために持てる知恵と技術を総動員して立ち向かいます。

その姿を見ていると、「日本もまだまだ捨てたものじゃないな」と奮い立たされます。

自粛ムードで不安な空気が立ち込める今だからこそ、多くの人に見てもらいたい作品です。

舟を編む


「舟を編む」は、出版社の、辞書編集部が舞台のお話です。

松田龍平さん演じる、名前も「まじめ」という真面目すぎる青年が、辞書作りの仕事を担い成長していく物語。

暗くて変人扱いされていた主人公が、真面目すぎる性格を買われて何十年も制作にかかる辞書作りを任され、一緒に働く同僚や上司と頑張っていく姿はとても心温まり、一生懸命打ち込む事がある素晴らしさを教えてくれます。

また、今まで恋愛もしてこなかった主人公が、宮崎あおいさん演じるヒロインに真面目すぎるアプローチをする姿は微笑ましく見る事が出来ます。

何の為に働き、生きるのかを考えさせてくれる映画です。

辞書をつくっていく過程でおきるドラマと、恋愛と、すごくすてきな時間が流れています。

辞書をつくるのに、とても長い時間がかかります。

長い時間の中で、辞書編集に関わっていく人が増えたり、減ったり、たくさんのドラマがありました。

小学校、中学校、高校で、辞書を使っていました。

そのときには、自然に使っていたけれど、「辞書をつくる」という世界がこんなにも壮大で地味で時間のかかることだなんて、考えもしませんでした。

電子化が進み、いま、手元に辞書がありません。

だけど私は、辞書が欲しいと思います。

この作品がなければ、あたりまえに存在していた辞書の偉大さに気づけませんでした。

小説である原作も、映画化した作品も、文句なしにオススメできる作品です。

るろうに剣心


敵であっても決して殺すことはしないという決意に深い感銘を受けた大好きな作品です。

マンガやアニメを実写映画化をすると、キャラのイメージを壊していたり世界観を上手く再現できていなかったりと残念に思う作品が多いのです。

しかし、この作品の主人公緋村剣心役の佐藤健さんはそのイメージを損ねることはなく、むしろ剣心そのものと思うぐらいハマっていると思いました。

またそのアクションが素晴らしいです。

特に殺陣のシーンではマンガでは表現をするのが難しい俊足な動きを見事に再現されていて感動しました。

とても迫力がありアクションシーンを見るだけでも価値があると思います。

2012年に公開されその後いくつかシリーズ化されました。

幕末に人斬りと恐れられた緋村剣心が明治の世の中になって、殺さずを誓いながらも世の中の悪と闘うといった内容です。

相手と闘いながら殺さずを通す事がとても簡単にはいかず、常に葛藤を続けます。

また、周りの親しい人たちに時には助けられながら、お互いを思いやる気持ちや、友情が芽生えていきます。

剣心一人じゃなく皆が一丸となって悪に立ち向かう所には、現代社会にはない何かを感じ、その物語に引き込まれていく大変良い作品だと思います。

絶対におすすめの理由は、誰が見てもすごいと感じる佐藤健主演の剣心のアクションです。

他の人には真似できない激しいアクションを演じ、壁走りや、刀を持っての戦い、更に命綱なしで屋根の上を全力で走ったりと物凄い迫力が味わえます。

自分は原作を見ていないのにもかかわらずそのアクションに魅力を感じ、戦いが始まると目を離せなくなりました。

ストーリーも分かりやすく出演している方々も有名な方ばかりなので男女問わず楽しめると思います。

剣心の仲間や敵もかっこいい技やアクションを繰り出し、何度見ても見飽きない作品となっています。

現代の話ではないので、昔の日本ならではの建物や服装、言葉遣いなど、見ていて引き込まれます。

刀を使っての戦闘シーンは迫力満点で見ているだけで、手に汗を握ります。

キャストも豪華で、登場人物は多いですが、その人がどんな鍵を握っていて、物語に展開が起こるのか常にワクワクして鑑賞していました。

アクションも魅力的ですが、仲間の友情や裏切り、恋模様など様々な人間関係の要素が詰まっているので見ていて飽きません。

シリーズなので、その都度違う剣心の敵が出てきて、ハラハラ、ワクワク、ドキドキできる映画だと思うので、ぜひ見て欲しいです。

湯を沸かすほどの熱い愛


宮沢りえ演じる主人公の双葉の、家族に対する愛がとにかく深くて泣けます。

末期癌を患い余命幾ばくもない状況だからなのか、それとも彼女の元々もっている愛情深さなのかはわかりませんが、とにかく、とても自然に周りの人を上手に巻き込んで愛の連鎖を作るのです。

どんなに人生が苦しくても双葉の様なお母さんが側に居てくれたなら前向きに頑張れるのではないでしょうか。

最後は衝撃的な終わり方でしたが、何故かすっと受け入れた自分が居ました。

人を愛するということはこれだけの覚悟を持って自分と相手に向き合わないといけないのだ、それは凄く困難な事だけれど、それでも双葉のように全力で人を愛し続けたいと決意させてくれる映画です。

七人の侍


黒澤明の「七人の侍」です。

私にとっては、黒澤明といえばこれといえるのが「七人の侍」です。

雇われた七人の侍がお互いに協力して一つの村を護るというのが大まかなストーリーですが、三船敏郎や志村喬といった名優が出演し、かなり大掛かりなセットで撮影されています。

多数登場するキャラクターもそれぞれが一筋縄ではいかない人物で、身分差などもあり、人間模様も大変見応えがあります。

登場人物の一人に凄腕の剣術使いがいるのですが、彼は銃弾によって倒れます。

初めてそのシーンを見たときは、思わず泣いてしまいました。

モノクロ映画ならではの陰影と、殺陣の迫力に引き込まれる映画です。

一言でハッピーエンドとは言い切れない終わりかたで、当時の時代背景など考えさせられる部分が多いと感じます。

人生で一度は見るべき映画の一つではないかと思っています。

ヴェネチア国際映画祭では賞を取り、近年イギリスで行われた「史上最高の外国映画ベスト100」では堂々の一位を獲得した日本映画の誇りだと思います。

本編は実に3時間を超える超大作ですが、長いと思わせないテンポの良さと練りに練られた脚本、そして魅力的なキャラクターが加わって1分も無駄なシーンのない映画になっています。

世界の名映画監督がこぞって参考にし、「マグニフィセント7」など近年でもリメイクされるなど時代を超えて人々を魅了する作品なので普段邦画を観ない方、白黒映画を敬遠される方でも楽しめると思います。

今見ると言葉がわかりにくいという欠点があるかもしれませんが、墨汁を含ませて作ったという雨水、仲間となる人間を選別するための仕掛け技、ひとりひとりの侍の散り方などひとつひとつがかっこよいです。

ストーリーも簡潔で分かりやすく、当時の寒村の風景や街の様子が白黒フィルムの中に完全再現されていると感じられます。

苦労をした最後に勝利をつかんだシーンは見ていたこちらがスっとするほとです。

かなり古い映画なので視聴していないという人も、珍しくはないかもしれませんが日本の映画としてぜひ、こんな素晴らしい映画があったんだ、と振り返ってほしい作品です。

記憶にございません!


三谷幸喜ワールド全開の映画でとてもユーモラスです。

中井貴一がハマり役で、記憶をなくす前となくした後のギャップのある演技が最高でした。

最低最悪な総理だったのが180度回転。

すごくいい人に変身です。

いい人どころかオドオドする姿が観ていて好感を持てます。

人が変わりすぎて周りが恐怖を感じてしまう。

妻にまで怖がられる。

記憶が無いから家政婦を妻と勘違いしてハグしてしまう。

などなど笑いの仕掛けが盛りだくさんです。

ただただ面白いだけではなく、真剣にいい総理になろうと翻弄する姿に共感を持てます。

支持率最低の最悪総理が聴衆から投げつけられた石で記憶を失ってしまい、子供の心に戻ったような状態で総理としての仕事を補佐官に助けられつつもこなしていくという内容。

(外部には秘匿にしつつ)当然家族との関係も冷め切っていて、妻の浮気を許してしまう主人公なのですが、自分の総理としての至らなさを知った主人公は、そのことを思い切り許そうと思うのです。

その後支持率はあまり上回らなかったものの、やはり冷め切っていた子供との関係は少し修復し、息子は『将来の夢は総理』という夢を取り返すのです。

喜劇作家の三谷幸喜脚本だけあって、要所要所に笑いを入れつつ、総理というのが本来どうあるべきかについて考えさせられる映画でもあります。

記憶を戻した後、閣僚や野党政治家との折衝、およびアメリカ大統領との関係がうまくいきすぎる点はちょっとリアリズムに欠けますが、年齢と経験を重ねてきた人間には面倒なしがらみがあることがよくわかります。

そういう時に一度そういったしがらみを取っ払って、子供の心で世の中を見ることも必要だなあと、そのことも考えさせられるのです。

政治は各々の利益の調整でもある以上、非常に調整が難しいのですが、単純な理論で行けば、何とかなるのではないかとも感じさせますね。

三谷幸喜さんの作品はいつも笑えるだけではなく、考えさせられる話題が盛り込まれていたり、感動する結末だったりと思いがけない展開が起こるものですが、この作品も意外な形で完結しました。

三谷作品の中でもかなりの傑作になったのではと思います。

俳優陣の怪演だけではなく、日本の現在の政治家の問題点がデフォルメこそ多少あるものの辛辣に描かれています。

最終的に国を動かすのは生まれ持った能力や才能やそう言ったものだけではなくて、努力と人望、素直な心であり、それに感銘を受けた人間同士のつながりであるというところがとても気に入りました。

中井貴一やディーン フジオカなどキャストも個性的でキャラクターもそれぞれ合っていました。

演技派の役者さんが揃っていた印象です。

政治世界の内部で実際にありそうで無い設定が興味を引きました。

考え深い内容と言うよりは、劇場で三谷作品のお芝居を観ているような、ストーリー展開のテンポの良さを感じることができて、楽しめました。

新しい感覚の政治世界の映画でとてもおすすめです。

言い訳ではなく本当に記憶をなくした総理大臣が奮闘する話です。最初、記憶をなくし、自分が誰だかわかってない時にテレビとかで自分がいかに国民に嫌われていたかを知るところが最高におもしろかったです。

わからないなりに勉強して物事に対処していく姿はかっこよかったですし、全体的に面白かったです。

主演の中井貴一さんは、ステキな金縛りに続いて、三谷作品に出ていますが、すごく似合いの役だったと思います。

なんか無責任な感じもしますし、でも好感度もある稀有な役者さんだなと思いました。

他のキャストも芸人が出ていたり、おもしろい人がたくさん出ていていいです。

この世界の片隅に


この世界の片隅にと言う映画を見たとき、このDVDを私に貸してくれた父にとても感謝をしました。

もともとあまり泣いたりしないのですが、こちらを見た時は翌日目が腫れるほど泣きました。

主人公のすずの、恋心というか乙女心というか、、、とても純粋な気持ちがこんなにもスクリーンを通して表現できるものかと私は感動しました。

またもともと恋をしていた男性と、再会する場面があるのですが、すずには既に結婚相手がいて、どうしようもない状況でした。

そのシーンを見たときに私ならどうするだろうと考えました。

すずは、結局恋をしていた男性とは何も起こらなかったのですが、その行動をとったすずが私はとっても誇らしく思います。

この世界の片隅には、宮崎アニメに変わる次世代のアニメーションの名作です。

とにかく詳細なリサーチで再現された広島と呉の町は圧巻の一言。

物語は日記のように進んで行くものの、キャラクター設定と声優たちの演技が秀逸でどんどん物語に吸い込まれていってしまう。

戦争中でも穏やかに進んで行く毎日がストーリー中盤でおこる”悲劇”を際立たせ、見ている人の胸を締め付ける。

かといって「戦争とはこんなものであった」と戦争の悲劇を押し付けるようなものではなく、むしろ戦争中でもこんなにちょっとした工夫やアイデアで、悲惨な状況も楽しくなってしまうと感じさせる。

市井の人々の力強さと生命力をまざまざと見せつけられる。

間違いなく、後世まで語り継がれるべき日本映画、ジャパニメーションの傑作!

告白


湊かなえさん原作・松たか子さん主演の2010年に公開されたミステリー映画です。

第34回日本アカデミー賞では4冠を達成しました。

本編を通して色々なところにミステリーの伏線となる部分が散りばめられていて、終盤にさしかかったところでの松たか子さんの怒涛の告白シーンは圧巻です。

演技力が彼女のセリフに拍車をかけ、これまで体感したことのないような底知れぬ負の感情が襲いかかってくるような狂気を感じる作品です。

彼女が事件の詳細を紐解きながら犯人を含めた生徒達に話すシーンがあり、ただの担任の教師だった彼女がひとりの母親としての執念を燃やし、氷のように冷たく鋭い言葉のナイフで犯人達を恐怖に陥れ、自責の念に追い詰められるように仕組むやり方はほとんど素晴らしいとさえ思える程です。

ミステリーなのに何度見ても面白い映画はこれだけだと思います。

ここ10年くらいにみた邦画の中で一番面白いと思った映画です。

愛娘を殺された女教師による、命のホームルーム授業…。

原作の小説にかなり忠実であるため、原作のファンの方も楽しめる作品です。

ストーリーとしては主人公はじめ複数名の生徒たちが、先生の娘の死に関係する事柄について「告白」していくことによって物語が展開していきますが、告白する人物が切り替わっても、主軸のストーリーがはっきりしているため、誰でも理解しやすく構成されています。

湊かなえさんの小説に共通する、人間の嫌な部分憎しみ・恨みが映像にぎゅっと詰め込まれた、最後の最後まで目が離せなくなる作品ですので、オススメです。

面白いという言葉には語弊があるかもしれませんが、やっぱり、見終わったとき一番に抱いた感想は「面白かった」、です。

サスペンスではありません。

一人の教師が、生徒に自分の娘を殺されたことから始まる復讐の物語で、子供を失った母親の怒りが、最後の一秒まで完璧に表現されていると思います。

倫理観や正義はそこには少しも必要がなくて、ただ怒りだけがあります。

子供を殺すに至った生徒の事情に、同情して終わるのかとおもいましたが、日本映画にありがちな、結局最後は復讐を遂げずに「許し」で終わる物語が多い中で、この告白という映画は陰惨ですが、胸がすく美しい復讐の物語でした。

松たか子さんの酷薄な演技も素晴らしいので、ぜひ見ていただきたい映画です。

まず、娘を教え子に殺された女教師の復讐劇というストーリー自体がとても刺激的で面白いです。

女教師の森口役の松たか子さんの、穏やかだけれどひどく冷たい演技が、彼女の憎しみや悲しみの深さをこれでもかというくらいこちらに突き刺してきます。

また映像に、スローモーションや逆再生なども多く使われていて、ただでさえ刺激的なストーリーがより鮮烈に表現されている気がします。

殺人のシーンなどもあるのですが、ただただグロテスクに描くのではなく、むしろ美しささえあるように映し出されていて、こちらもとても魅力的です。

BGMや効果音が流れるタイミング、途切れるタイミングも、見返せば見返すほど完璧で、本当に全てが五感に訴えかけてくるようで、呼吸も忘れて見入ってしまいます。

松さんはすごくキレたりするわけでもなく、冷静そのものなのですが、それが余計に怖いです。

彼女が仕掛けた罠は、大人からすると馬鹿な話ですが、中学生らにはきついものだったようで、復讐は成功します。

生徒A、Bに起きる事態は自業自得とはいえ、かわいそうだなと思いました。

あんな風に引きこもりになり全てに怯えたり、みんなからいじめられて、どんどん内に入っていったり、人間の闇をうまく描き出していると思います。

君の膵臓をたべたい


レイトショーで見に行きましたが映画館で大号泣でした。

学生時代を思い出すきれいな描写と、原作者住野よるさんの独特な世界観に終始引き込まれていきました。

映画館スタートからすぐ感じる部分ですが、もうすぐ自分の死が近づいているというのに天使爛漫に笑う笑顔の彼女に心を奪われます。

日々に追われて日々働く大人たちにとって青春時代に感じた、すがすがしさを思い出してくれるとても素敵な作品ですので是非見て頂きたい作品の一つです。

思いもよらない死と最後に伝えたかったヒロインの本との思い、ラストは涙が止まりませんでした。

涙活におすすめな一作です。

初めは、テレビでも話題になっているし周りの評判もよかったので軽い気持ちで観ました。

膵臓というあまり馴染みのない病気の女の子が、とっても可愛らしくあざとく、その気になっている男の子はなんとも掴めないおとなしい感じの子で、設定にもすごく惹かれました。

また、病気で離ればなれになってしまうとばかり思っていたのに、ラストはまさかの展開で、2人の想いのすれ違いにすごく泣けてきました。

長い入院から久しぶりに退院してデートに行く前、お母さんに見せた玄関での笑顔は本当にいい笑顔でした。

映画の後に原作の本を読んだのも初めての作品で、そのあとも5回ほど映画も見ました。

何度見ても何度読んでも引き込まれる、私のおすすめの作品です。

ただのラブストーリーではなく、生きて行く中で大切な人との繋がりを考えさせてくれる作品です。

”ハッ”とさせられる映画でした。

「僕」と呼ばれる青年と、同じクラスの女の子が繰り広げる物語です。

「僕」を北村匠海さんと小栗旬さんが、女の子を浜辺美波さんが演じています。

この物語は、学生時代と12年後の世界を行き来しながら展開していきます。

12年後のみんながかつて学生時代に体験したことを思い出し、振り返りながら人生を楽しむ中で大切なことに気づいていきます。

なかなかイメージの湧きづらいタイトルで、手が伸びなかったのですが、早く見なかったことを後悔しています。

この映画を見て、大切な人や場所を噛みしめながら過ごそうと思いました。

ぜひ、みて”ハッ”としてください。

男たちの大和


太平洋戦争で日本が誇る戦艦大和が沈没していくまでを描いた映画です。

第二次世界大戦時の日本の戦争のあり方、実際に戦艦大和に搭乗して、死ぬとわかっている戦いに行かなければならない10代の少年たちを見事に描いた作品になっています。

時代は令和になり、実際に戦争を体験した人たちは、ほとんどいなくなりました。

現実はネットが多く、様々なデマに左右される時代になっています。

他国で戦争や紛争が起きても、自分と隣り合わせとして考えることが出来なくもなっています。

戦争は絶対に繰り返してはいけないのです。

そのことをリアルに実感できる映画になっていると思います。

事実上の特攻をする前と、生き残った生存者がどのような苦しみの中、生きていくのかを考えさせられます。

絶対に見た方が良い映画です。

この映画をお勧めするのは、映画の中でこの絶望的な戦局の中で自分たちがなぜ戦わなければいけないのかという誰しも抱く思いを下士官レベルの人たちの会話などを克明に描きながら描いている様をぜひ見てほしいと思うからです。

私たちは今平和に中で生活していますが、数十年前に未来の平和を勝ち取るため自らの生命を犠牲にしなければいけなかった人たちの事をこの映画を通じて知る事で平和の尊さを改めて知ることができます。

たった一つしかない生命を新しい日本の先駆けとなれるならと捧げていった人たちの思いを知る事ができるのが、この映画です。

ぜひ今を生きる世代に見てほしいと思います。

コーヒーが冷めないうちに


絶対に泣ける映画です。

人間には絶対に過去に戻ってやり直したいことがあると思います。

私ももちろんあります。

今の現実は変わらないとしても、その時に伝え忘れたこと、やり忘れたことなどが過去に戻ってできたとしたら嬉しいと思います。

この映画では登場する過去に戻りたい人たちが、その過去に対して様々な思いを持っています。

過去に戻ったことで大切な何かに気づくことができ、現実の見方が変わってきます。

登場人物たちの本当に大切だったことに気づき、新たな人生を歩む姿に感動しました。

最も涙が止まらなかったのは、主人公の女性が過去に取り残されてしまった自分の母親のもとを訪れる場面です。

母親はなぜ過去に取り残されてしまったのか、母親は本当に自分を愛してくれていたのか、その真実がわかったとき涙が溢れてきました。

現実に私たちが戻ることは決してできないけれど、あの時のことを思い出して後悔を見つめなおすことができるきっかけになると思います。

また、この映画では人と人との関りあいが、いかに温かいものなのかを教えてくれる映画です。

幼馴染との絆、姉妹の絆、夫婦の絆、母娘の絆、そして未来の家族の絆。

人は一人ではない、その人が今は目の前にいなくても今いる自分が何ができることがあるはずと思わせてくれます。

鑑賞後は心がほっとする、温かくなり、大切な人に会いに行きたくなると思います。

短編ながら繋がりのある作品のため、見ていて飽きずになおかつ、全ての話が感動できるものであり、泣いてしまいました。

この作品を見ることで、人としての付き合いや今ある友人、家族、恋人など様々な繋がりを大切にしていきたいと思い直せるとことでしょう。

私自身も祖父や恋人、大切な友人などのつながりに対し、考え直すきっかけとなりました。

映画を選ぶ上で人生に少しでも影響を与えてくれる作品は良いものとして、一生心に残っていきます。

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