バッドエンドの映画というものは、見た後に尾を引いたり、何日も考え込んでしまったり、後味が悪いので敬遠する人も多いでしょう。
しかし、バッドエンド映画は深い作品が多く、名作と言われている作品もたくさんあります。
ぜひ見てほしいと思えるバッドエンド映画を紹介したい!
そこで今回は、バッドエンド映画おすすめ100選をお届けします。
目次
- 1 バッドエンド映画おすすめ100選
- 1.1 セブン
- 1.2 ダンサーインザダーク
- 1.3 告白
- 1.4 ブラックスワン
- 1.5 ミスト
- 1.6 ミスト
- 1.7 彼女がその名を知らない鳥たち
- 1.8 エスター
- 1.9 それでもボクはやってない
- 1.10 ラ・ラ・ランド
- 1.11 ナイトクローラー
- 1.12 パフューム ある人殺しの物語
- 1.13 嫌われ松子の一生
- 1.14 ミスト
- 1.15 リング
- 1.16 ジョーカー
- 1.17 ターミネーター3
- 1.18 ジェーン・ドゥの解剖
- 1.19 ヴェニスに死す
- 1.20 パラサイト 半地下の家族
- 1.21 ミスト
- 1.22 アイデンティティー
- 1.23 誰も知らない
- 1.24 ミッドサマー
- 1.25 JOKER
- 1.26 ミスト
- 1.27 クリーピー 偽りの隣人
- 1.28 火垂るの墓
- 1.29 闇金ウシジマくんシリーズ
- 1.30 セブン
- 1.31 シャッターアイランド
- 1.32 LEON
- 1.33 アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
- 1.34 バタリアン
- 1.35 ミリオンダラーベイビー
- 1.36 ミリオンダラー・ベイビー
- 1.37 新聞記者
- 1.38 グリズリーレイジ
- 1.39 ミスト
- 1.40 シャッターアイランド
- 1.41 子宮に沈める
- 1.42 ミスト
- 1.43 ファントム・スレッド
- 1.44 ミスト
- 1.45 ファニーゲーム
- 1.46 影武者
- 1.47 シャイニング(1980年)
- 1.48 戦慄の絆
- 1.49 コンテイジョン
- 1.50 ダンサー・イン・ザ・ダーク
- 1.51 エスター
- 1.52 CUBE
- 1.53 親指さがし
- 1.54 何者
- 1.55 CUBE2
- 1.56 ファーゴ
- 1.57 ミスト
- 1.58 セブン
- 1.59 ダンサー・イン・ザ・ダーク
- 1.60 ミスト
- 1.61 ミリオンダラー・ベイビー
- 1.62 アメリカンスナイパー
- 1.63 縞模様のパジャマの少年
- 1.64 ブラック・スワン
- 1.65 真実の行方
- 1.66 ショーシャンクの空に
- 1.67 キャリー
- 1.68 SAW
- 1.69 ミスト
- 1.70 ジョーカー
- 1.71 かぐや姫の物語
- 1.72 パラサイト 半地下の家族
- 1.73 アナコンダ
- 1.74 セブン
- 1.75 アウトレイジ
- 1.76 シャッター・アイランド
- 1.77 スティーブン・キングの「ミスト」
- 1.78 セブン
- 1.79 冷たい熱帯魚
- 1.80 フローズン
- 1.81 13日の金曜日
- 1.82 ウエスト・サイド物語
- 1.83 28周後
- 1.84 『遠すぎた橋』
- 1.85 ジョーカー
- 1.86 セブン
- 1.87 チョコレートドーナツ
- 1.88 火垂るの墓
- 1.89 シャッターアイランド
- 1.90 バタリアン
- 1.91 秒速5センチメートル
- 1.92 真夜中のカーボーイ
- 1.93 トガニ幼き瞳の告発
- 1.94 ダンサーインザダーク
- 1.95 ミスト
- 1.96 ファニーゲーム
- 1.97 セブン
- 1.98 ロミオとジュリエット
- 1.99 トレジャーハンター・クミコ
- 1.100 ゆれる
バッドエンド映画おすすめ100選
セブン
七つの大罪をモチーフにした連続猟奇殺人事件を追う刑事たちの姿を描いた映画です。
ただでさえ陰鬱な雰囲気のシーンが続いていくだけでなく、犯人の目的が良く感じ取れないまま時間だけが進んでいくので非常に苛立ちと気持ち悪さが時間と共に際立ってきます。
七つの大罪をモチーフにした殺人を行っていくので映画として七つの大罪がテーマなのだろうと推測は出来るのですが、何故それがテーマなのかは全く理解出来ないし犯人は途中で自首してくるのでこれまた何がしたいのかわからなくなります。
結局最後の最後まで犯人の正体も動機も不明のまま映画は終わります。
映画を通して伝えたい事やメッセージ性が皆無なのもありただ気持ち悪く苛立たされると言う意味でとても後味が悪いバッドエンドな映画だと言えます。
ダンサーインザダーク
しかし途中も嫌な気分になるのですが最終的に最後も救いがない最悪な気分になりました。
今迄色々なものを観ては何回か観直して違う観点で何か思うところがあるかもしれないと思い観るのですが
この作品は観ていません。
ビョークが好きなので余計に感情移入が激しいのかもしれないので、ビョーク好きでこの作品を観ていないのでしたら確認のために観たら良いと思います。
ビョークに無関心でしたら普通に気分が良いものではないですが映像美などの観点でお勧めはしたいと思います。
告白
主演の松たか子さんの演技はもちろんですが生徒役の俳優さんも演技が上手くて最初から最後まで感情移入してしまい、最後は叫びたくなる映画でした。
原作は湊かなえさんの小説ですが私は読んだことがありません。
原作は読んだことはありませんが、映画でさえ衝撃の展開でしたので怖くて読むことができませんでした。
最近の邦画とは全く違う、まるでハリウッド映画を見ているような展開の速さと迫力と恐ろしさです。
ホラー映画でも無いのに私は終始震えが止まりませんでした。
早く終われとさえ思いましたが、不思議と「また見たい」となる映画です。
また見て展開が変わればいいのにと何回も見てしまいます。
そんな魅力が詰まった映画です。
ブラックスワン
名作バレエ「白鳥の湖」の主役に抜擢されたバレリーナが、役の重責に押しつぶされ精神的に追い詰められていく様子を描いています。
バレエの美しさを期待して観てしまうと、ヒロインの幻覚やバレエ団内の愛憎劇などの暗い場面が多く、後味の悪い映画となっています。
視覚的にえげつないシーンもあるので、さすがにやりすぎではないかと思いますが、バレエの世界は単に「美しい」だけでは終わらず、その裏には様々な精神的葛藤や人間ドラマがあるのだという現実を教えてくれる映画でもあります。
結末も決して明るいものではありませんが、観ているうちにヒロインの気持ちに入り込めるストーリーになっており、観客によって様々な捉え方ができるのが魅力だと思います。
ミスト
なぜこのようなことが起きているんだろう、この霧の正体はなんだろう、霧の中では何が起こっているんだろう、どう戦うんだろうと、いろいろな事を考えながら見ていたが台無しになるバッドエンドです。
途中まではミステリーやSF映画の要素があり面白く見入ってしまいますが、こんなに裏切られた気持ちになったのは初めてです。
希望を持って見てしまうと粉々に打ち砕かれます。
なぜこのようなバッドエンドにしたのか気になってもう一度見ましたが、やはり理解できませんでした。
人間の心の弱さに焦点を当てた映画と言われれば納得です。
ミスト
この映画は未知の生物に囲まれ、籠城の下、主人公グループが脱出を試みるという内容なのですが、
終始主人公に楯突くカルト的思考の女性を筆頭にしたグループがそれを暴力的に阻止しようとします。
それを振り切った主人公グループは最後、未知の生物の恐怖と失念から主人公は他のメンバー(自分の息子を含む)を同意のもと車内で銃殺する。
その後、残された主人公は怒りとあきらめから未知の生物を迎え撃とうと車外にでるが、やってきたのは生物ではなく自衛隊の車であった。
その車には主人公たちの脱出を阻止しようとしてきたグループたちも乗車していた。
もう少し待っていれば主人公たち全員が無事に保護されていたのである。
この映画を観たときは、誰しも頭の狂ったカルト集団が間違っていると思いこんでしまったと思う。
しかし、結果として正しかったのはそのグループであり
間違っていたのは主人公だったという後味が悪い結末でした。
彼女がその名を知らない鳥たち
主人公は、いつも心配して大事にしてくれている恋人を大切にせず、その人を裏切るような行為ばかりで罵倒する日々を送ります。
恋人に衣食住の世話をさせながらも、主人公にはずっと心根から愛する人がおり、その人とうまくいかなかったのも今の恋人のせいだと、殺したのではないかと疑心暗鬼になり距離を置こうとします。
ただ、最後の最後に本当はその恋人にとても助けられており、愛する人にも実は裏切られていたと主人公は気づくのです。
しかし気づいた時には恋人は主人公を守るためにこの世から去ります。
自分が一辺しか見ないうちは、何にも気づけないと深々と感じさせられ苦い気持ちになりお薦めです。
エスター
ホラー系の内容なのですが、殺人とかグロテスクな箇所が多々あり、そういった内容の映画が好きな方はとても好きな映画だと思います。
平凡な家族がバラバラになっていく様子が描かれていたり、奇妙なことがたくさんあるので見ていて飽きないし、ビクッとする場面や次はどんなことが起こるんだろう?
と恐怖心もありながら楽しんで見ることができるのですが、最後はみんながハッピーエンドで終わるのではなく、とてもあと味が悪い映画です。
見終わったあとにモヤモヤする感じがすごく残っていて、ハッピーエンドじゃない終わり方がとても違和感がありました。
内容自体は面白かったです!
それでもボクはやってない
この映画はある日痴漢の冤罪で捕まった主人公が、冤罪を晴らすべく
裁判へとのぞみ、現在の痴漢冤罪時の勝訴する確率の低さなど、
現在の司法の実態を分かりやすく説明されながら進んでいく映画です。
最終的に、バッドエンドとされるわけは結局裁判では勝てないというところです。
結果だけ見れば胸糞なバッドエンド映画ですが、痴漢冤罪の裁判を知るという点では
かなり興味深い内容となっています。
弁護士からは勝つ確率はないけれどもと言われて裁判に挑み、この場所ではどうやっても手が届かない
などといった動画をつくったりして勝機が見えているところもありつつ、
それでも勝訴できないというストーリーの深さは
ただのバッドエンドでは語れない映画です。
男性のかたにはぜひ見ていただきたい作品です。
ラ・ラ・ランド
歌と踊りで華やかに始まり、主人公2人の運命的な出会いからのラブラブな期間、仕事によって離れてしまったり、気持ちがすれ違ったりなど、どんどんと話は進んでいき、見てる側も感情移入していきます。
そして、2人のハッピーな未来を願っていると…
なんと突然話が数年後に飛んで、「え?コレ誰?旦那さん?誰?子どもいてる…誰の子?」と突然のストーリージャンプにおいてきぼりになったあげく、主人公2人の再会。
ここで「あ、別れてたのね。じゃあ、あの旦那は誰?」とパニックになる。
しかも主人公2人は目が合うようで合わず、お互いの存在に気付いたのか気付いてないのか…「再会してこれからどうなるのー?」と思ったところで始まるエンドロール…
何?ナニ?終わり?うそん?どうなったん?
あれ?うわっ分からん!
となってモヤモヤすること必須な映画です。
ナイトクローラー
日銭を稼ぐことに苦心していた青年がある日、警察無線を頼りに事件・事故の現場に駆けつけスクープ映像を撮影し、テレビ局に売るという商売に目覚め、交渉術でのし上がるとうストーリーです。
その映像の中身というのもパパラッチほど華のあるターゲットではなく“郊外に住む白人の富裕層が黒人の強盗に襲われる”など格差社会を象徴するような内容がほとんどで民衆の心理を逆手に取ったえげつないもの。
終始ヒリヒリした映像や主人公の内面に潜む闇が何とも言えず気持ち悪いです。
最終的に仲間を見捨てて映像を撮る主人公が大成し、自社を立ち上げるという心底気分の悪くなる映画です。
主人公の腹黒さと無駄に交渉上手な様子が見ていてとにかく不愉快な気持ちになるのがポイントです。
パフューム ある人殺しの物語
殺人を繰り返す主人公の心理が複雑なんですがとても繊細で、わからなくもないなと思います。
歪んでるんだけど、人間多かれ少なかれそういう部分はあると思うし、現代社会における殺人事件も犯人の気持ちとも共通する部分があると思います。
殺人は繰り返され、手法もどんどんエスカレートしていくのですが、犯人の心情は割と落ち着いているというか、淡々と描かれているので、最初から最後まで静かに観れる映画でした。
香水の作り方の知識が少しあったので、そのエスカレートしていく様子も理解出来たのだと思います。
最後は思ってもいない結末でびっくりはしましたが、全体を通して美しさも感じてとても印象に残った映画の1つです。
嫌われ松子の一生
幼い頃から厳しく育てられ、教師になるものの濡れ衣を着せられて退職。
その後も不倫をしたり、裏社会の人と交際したりと波乱万丈、恋愛に振り回される人生が描かれています。
ただ愛されたかっただけなのに、松子が望む愛には巡り会えないまま、ソープで働いたり、恋人を刺して刑務所に入ったりと、不幸の連続です。
それでも松子はひたすら愛する人のために人生を捧げていて、切ないような腹立たしいような気持ちで目が離せません。
教師をやめる原因になった教え子と結ばれますが、その教え子もヤクザ。
松子は教え子が死んだと思って、一人で生きていくのですが、実は生きていて松子を探していました。
松子だけを愛する人がやっといたんだとそこだけは救われるところかもしれません。
松子は自身の人生を見直し、再起しようとしたその日の夜に近所の不良に殴り殺されてしまいます。
松子の人生の崩壊は教師をやめたことから始まりましたが、その原因を作った教え子が松子の求める人であったこと、ようやく松子にも光が見えたと思ったときに人生が終わってしまったこと、すべてがやりきれなく、終わったあとにため息しか出ません。
後味の悪さでは群を抜いていると思います。
ミスト
原作はスティーブンキングの「霧」が元になっている映画で、2007年にSFホラーとして上映されました。
ある日突然霧に囲まれて街の生命体に街を乗っ取られおそわれる、という話です。
たいていはそこから力を合わせて脱出して助かる、というパターンですが、この映画はそんな優しい映画ではありません。
人間とはこうも極限状態になると本性が出てくるものなのか、本当に怖いのは人間じゃないか、と思わせてくれます。
集団のカルト化、マイノリティへの弾圧、独裁、色々と起こしてくれます。
また、たとえ脱出してもそこには絶望が待っていることもあると嫌ほど思わせてくれるエンディングです。
リング
主人公の浅川玲子は、自分や息子にかかった呪いを解くため、大変な努力をして解除の条件をクリアします。
しかし、終盤でその方法が間違っていたことがわかってしまいます。
本当に息子の命を救うには、呪いのビデをダビングして誰かに見せなければなりません。
その真実にラストでようやく気付いた浅川は、本当の条件をクリアするために、ビデオを持って急いで家を出ます。
行き先は、自分の父親の家でした。
なんとか呪いを解いてハッピーエンドになるかと思いきや、それまでの努力に実は意味がなかったというのは、かなり嫌なラストだと思います。
しかも、主人公が父親を犠牲にしようとするところで幕を閉じるので、とても恐ろしい印象を受けました。
ジョーカー
母から言われてきた「どんな時も笑顔で」を大切にしてきた心優しきアーサーが貧困の理不尽な街が狂気に満ちたジョーカーへと変えていくところが見どころです。
精神病を患っているアーサーなので理想像などが、妄想とわからないように描かれているのがこの映画最大のの特徴とも言えます。
子どもを楽しませたいという思いからピエロの姿で拳銃を使ってショーをしますが、それが社会とそぐわない形になり自分の考えを否定されてしまいます。
この出来事がジョーカーへと変貌させる悲劇の引き金に繋がります。
ラストシーンでは人をためらいなく殺し、街を混乱へと招きます。
理想とは違う社会が更なる悲劇を生むことを象徴した作品です。
ターミネーター3
「審判の日は延期されたに過ぎず、回避されたわけではない」というラストは、前作までの矛盾を解決するためにも正論であり当然の結末であったとしても、やはり後味が悪いバッドエンドの結末です。
「前作までのストーリーをも含めた努力は一体何だったかのか?」という虚しささえ覚えます。
ラストを除けば娯楽映画としてなかなか楽しめる良い作品だけに、見終わったときの空虚感は大きいです。
ターミネーター3は一般的には酷評された作品とされていますが、一部では高い評価もされています。
賛否両論(ただし否定的な意見が多い)です。
アクションシーンやストーリーはよくできています。
前作までのタイムパラドックスの矛盾を解決するために、よく考えて作られています。
しかし、同じ結末であったとしてもラストシーンの表現は変えてほしかったと思います。
ジェーン・ドゥの解剖
とある田舎町で検視官と葬儀屋を兼ねている男のもとに、ひとりの身元不明の女性の遺体の解剖依頼が舞い込みます。
男は息子と共に無名の女性ジェーン・ドゥの解剖を開始するのですが、彼女の死因にはいくつもの不明点があってというホラーです。
次第に謎が明らかになっていくのですが、解剖のグロテスクさよりも父と息子の絆、愛情面にスポットが当たり、最後にはその絆ゆえに悲劇的なラストを迎えるので後味が悪かった思い出があります。
呪いは決して終わることなく今後も続いていくというエンディングなのである程度自分の気持ちの中で割り切らないと納得できないかもしれません。
しかし、ストーリー展開が面白いのでどんどん見てしまいます。
ヴェニスに死す
映画とシンクロするマーラーの交響曲がひたひたと小さい津波のように心に浸食して、見た者の心に長い余韻を残します。
が。難解です!
ここがヴェニスであることはわかります。
しかし時代背景がわからない。
主人公はイヤイヤ感満載でヴェニスに来ている(転地療法の様な?)様子。
絶世の美少年タジオを見かける(出会うと言うより、見かける程度の接触)。
どうやら町に疫病が蔓延する(どの位の致死率か見ていてサッパリ分からない)と、観光客がみるみる減っていく。
最後のシーンは、主人公が死んだのか、何が起きているか不明で、「誰か解説をお願いします!」と叫びたくなります。
見ていると美しいし、音楽もいい。
なのにわたしは5回以上見てなお、全てを理解はできない。
この辛さを一人でも多くの人と共有したい。
それゆえの「おすすめ」です。
パラサイト 半地下の家族
ホラーやサスペンス、ブラックな映画が好きなインドア派の私は、カンヌ国際映画祭で最高賞のパルム・ドール賞を授賞したこの映画だけは映画館で是非みたい!
と公開されてからすぐに行ってきました。
結論から言うと、胸糞悪すぎます。(笑)
終始胸糞悪い映画でした。
人間的にも、空気的にも、精神的にも、息がしづらいというか…。
目を背けたくなるようなシーンも含まれており、なかなか黒い映画でした。
誰一人幸せにならない、ちょっと狂った映画でして、
誰に感情移入しても、胸糞悪いです…。
登場人物一人一人個性が強くて、ストーリーは流れるように気持ちよく進んでいくので観ていて全く飽きのこない、目が離せない、胸糞悪い映画でした。
癖になりますよ。(笑)
ミスト
最後まで観た後、絶対に元気がなくなります。
日常に突如現れた謎の脅威から逃げ出すために奮闘するというのが大枠のストーリーですが、その設定でバッドエンドと言われれば全滅エンドを思い浮かべる人が多いと思います。
しかしそんなものは生ぬるいです。
主人公は幼い息子を連れて脅威から逃げるべく仲間とともに奮闘しますがそこで多くの人間があらゆる死に方をします。
単純に死ぬ、むごたらしく死ぬ、自ら死ぬ、仲間割れで死ぬ、無駄に死ぬ、など。
中盤までは主に人の死に方が理由で最悪の気分になりますが、ここからさらに後味の悪い結末が待ち構えています。
ひとつ言えるのは序盤から結末まで、主人公は自分の思う最善の行動を取ってきたということです。
その結果をぜひ観てみてください。
アイデンティティー
この映画の凄いところは、まず最初から引き込まれる点があります。
そして、この映画の内容に関して1つの真実に感づく人が多いと思います。
そこでたいていの人は満足して、納得してしまいます。
その1つの真実に気づくだけでも気持ちよく、早く答え合わせをしたという気持ちにさせられ早くストーリーがすすんでくれという楽しい気持ちになります。
そして、そのまま自分が想像した通りにストーリーが進みバッピーエンドを迎えたなと思った時に仕掛けられている罠があります。
これにやられました。
え?!まさか?!
と最後はなってしまうことでしょう。
そしてこのバッドエンドにもやもやが止まらないのは必至です。
誰も知らない
自分の周りでも起こりうる、決して非現実的ではない物語だからこそ、救いようのない話ですが多くの人に見たもらいたい作品です。
親に見捨てられたことを自覚しながらも、誰にも助けを求めることができずに一人きりで抱え込む主人公。
何も分からない弟妹達。
本来あるはずだった明日が崩れていく日常。
たったひとりの行いが、こんなにも人を傷つけ壊していくということが、とても緩い空気感で作られています。
母親役のYOUさんであったり、当時の柳楽さんであったり演者の皆さんの持つ雰囲気がなせる業だと思いますが、その緩さがより一層妹の死や、自分の好きな女の子がともすれば援助交際のような行為をしているという現実を強調し、見ている人間の心を重たくしていくのだと思います。
見る世代によって感情移入する先が変わる映画ではありますが、ただ皆がささやかな幸せを求めて必死に生きているということ、そしてネグレクトという社会問題を淡々と描いていて、ただ重いだけではなくとても考えさせられる映画となっています。
ミッドサマー
主人公の女性が精神に疾患を抱えており、その心情が巧みに描かれているシーンが多数あります。
女優の方の演技もさることながら、映像・音声の演出も印象的で、主人公の視点で描かれる物語にどんどん惹き込まれます。
中盤にグロテスクなシーンがあるため、苦手な方は注意が必要ですが、狂気や苦痛が畳み掛けるように襲いかかってくるため、悲劇的な物語が好きな方にはたまらないと思います。
ラストはやや抽象的に締めくくられるため、観る人によって解釈が分かれると思われますが、いずれの解釈をするにしろ「取り返しのつかなさ」「後戻りのできなさ」といった後味の悪さを存分に感じることができると思います。
JOKER
のちにバットマンの宿敵となるJOKERにまつわるお話の映画ですが、今まで見てきた映画の中でこんなに後味が悪く映画を見終わった後も恐ろしい気持ちになるものは初めてでした。
心優しい主人公が抱える精神病が周囲の人に誤解を与え、そんな周囲の人から受ける扱いに次第に怒りを覚えていく主人公。
そんな中、愛して世話をしていた病気の母の知られざる過去を知り、いよいよ怒りが抑えられなくなってしまいます。
彼が起こす数々の問題に町は騒然。
彼に同調する仲間も増え、収拾がつかなくなっていきます。
平和な気持では鑑賞できませんが、飽きることはこない映画だと思います。
ミスト
モダン・ホラーの帝王と呼ばれる原作者のスティーブン・キングも絶賛したと言われる、後味の悪さではどの映画にも引けを取らない作品です。
突然現れた深い深い霧の中には得体の知れないモンスターが隠れており、スーパーに閉じ込められてしまった親子はどうなってしまうのか。
ここまで聞くとただのSFホラーか何かだと思ってしまいますが、この映画の本当に恐ろしい点は霧の中のモンスターだけではないのです。
スーパーには近隣の住民たちも閉じ込められており、生き残るためにはどうすればいいかかなり揉めます。
自分ならどうするだろうかと考えながら見ると、ラストの後味の悪さにゾッとしてしまいます。
クリーピー 偽りの隣人
ちょっと残酷かつ奇妙な映画が好きな人にはオススメしたい作品です。
ミステリーやサスペンスの内容にありがちな、殺人、監禁、軽めのストーカー、など劇中も決してハッピーなものではありません。
しかもそれが隣人なのです。
自分の身近にも起こり得てしまうかも…なんて考えると、女性一人では決して見ないほうがいいかもしれません。
私がもし1人暮らしをしている状態であれば絶対に見ません。
狂気じみていて恐怖が脳裏に焼き付いてしまいそうだからです。
見る人や見るタイミングによって後味が良い悪いと分かれる可能性があるので、ぜひ一度自分の目で作品をチェックしていただきたいです。
火垂るの墓
戦争孤児となった主人公の少年と幼い妹が終戦前後の混乱の中で、健気に懸命に生き抜いていこうとするのですが、結末があまりにも悲惨すぎて一度しか見ることができませんでした。
しかし、戦争当時はこういった悲劇が数えきれないほどあっただろうということ。
戦争を知らない私たちこそ一度は見るべき映画だと思います。
主人公の妹節子がちょうど娘の年齢と同じぐらいだったので、余計に感情移入してしまい悲しくて涙が止まらず、しばらくの間その感情を引きずっていました。
そして、今こうして幸せに生きていることのありがたさをかみしめました。
ラストが切なすぎて、強烈に心に残っている映画です。
闇金ウシジマくんシリーズ
現代社会における闇商売、ホストや風俗など普通のドラマや映画では描かれないような世界をうまく描いた作品です。
人間のダメな部分やいやらしさで自分も気を緩めたらこんな世界に足を踏み込んで、闇金の世界から逃れられなくなりそうだと考えさせられます。
山田孝之主人公を取り巻く闇金会社の仲間や、過去からの不良グループ、また闇金同士の会社と客の取り合いをする模様がコミカルかつ現実的に描かれています。
いつもハッピーエンドではなく、バッドエンドなので、気持ちは沈みますが、社会の闇についていろんなことを考えさせられる映画だからです。
セブン
モーガン・フリーマンだしブラット・ピットの若いころだしということで、俳優の方たちも一流の方たちです。
あらすじだけは知っているという方も最後の部分だけ知っているという方も多いのでははないでしょうか。
内容は日本人には漫画でなじみのある「七つの大罪」を扱った猟奇殺人です。
モーガン・フリーマンとブラット・ピットが刑事役です。
最初は「GLUTTONY(暴食)」から始まり、最後は「WRATH(憤怒)」で終わります。
犯人の正体、動機などは謎のまま終わります。
それでもどうやって終息するのか、ブラット・ピットが演じる若い刑事の選択は正しかったのか、そしてどんなバッドエンドなのかはぜひ見て感じていただきたいと思います。
シャッターアイランド
映画自体は地味で冒頭から陰鬱な雰囲気で気持ちよく見られる映画ではありませんが、作中に出てくる伏線を頭の中で整理して処理しながら見ていくのがとても面白い映画になっています。
映画の後半からその伏線のタネあかしのようになっていき、「なるほど!」「そうだったのか!」という展開になっていきます。
原作がミステリー小説なので、ミステリーに慣れている方は映画の前半でいろいろな謎の答えが解けてしまうかもしれませんが、それでも最後まで見てみたいと思わせる作品の1つだと思います。
主演のレオナルド・ディカプリオが様々な表情をされるので、ディカプリオファンの方にもおすすめな1本です。
LEON
お遣いに行っている間に借金取りに家族全員を殺されてしまう少女が隣人である殺し屋と共に生き延びていくお話ですが、隣人(以下男性)がかなりのキーパーソンになっています。
子育ての経験はもちろんなし、人付き合いも最低限の仕事関係のみ。
そんな彼が少女に同情していくのですが、その心の移り変わりが大変興味深いです。
男性が少女に生きるために教えられることは殺人のみ。
生きるか死ぬかの瀬戸際で男性は少女に対してだんだん親心を抱いていきます。
初めて人を守ろうと思った男性に訪れる結末と、男性への少女の想いに感動します。
アベンジャーズ インフィニティ・ウォー
こちらはシリーズものの1作ですが、それまで続いているストーリーをなくしても、この回のアベンジャーズは鑑賞後に残る喪失感が群を抜いて強いものになります。
サノス討伐のために寄せ集められた異才の能力を持つアベンジャーズが世界を救っていく中でいよいよクライマックスという時に、長い間宇宙規模での苦楽を共にしてきた戦友が次々と消失していってしまいます。
「え、この人も?」「待って、うそでしょ?」と思わず声に出てしまいそうになる終盤のシーンは喪失感MAX。
ドキドキハラハラのシーンです。
アベンジャーズファンのファンはまばたきを忘れてしまうのではないでしょうか?
バタリアン
ゾンビモノの映画ではありますが、コメディーっぽいテイストになってるホラー映画で面白いです。
個人的に一番いいと思うのが葬儀屋として出てくるおじさんが、自分がゾンビ化すると分かってしまったので、生きたまま自分を焼却するのですがそこのくだりがホロっときてしまうので好きです。
この役をした俳優さんは他のバタリアンシリーズにも登場するのですが、キャスティングとしてはやはり一番最初のこのバタリアンでの役がピカイチだと思います。
初めて見たゾンビモノが、この映画だったのですがゾンビが喋ると言うのが一般的では無いと言うのは、最近になるまで全く気づきませんでした。
言われてみれば、バイオハザードもゾンビ喋ったりしませんでした。
オチで生き残った面々が助けの音が聞こえ助かった!
と思ったら、発射されたミサイルの音で全員死亡というものなのでそれはもうびっくりしましたし後味が悪いですがオススメです。
ミリオンダラーベイビー
田舎町から上京してきた女性ボクサーが、天才的トレーナーとの出会いにより人生が一変するストーリーです。
てっきり単純に女性ボクサーが厳しいトレーニングを受けてどんどん成長し、地位と名声を手に入れるサクセスストーリーかと思っていました。
でもトレーナーもボクサーも心に傷を持っていて、お互いの傷がわかるからこその強い絆が生まれていく関係性がすごく素敵でした。
やっと成功を掴むかと思った瞬間、夢が断たれ絶望的な現実を突きつけられました。
心も体もボロボロなボクサーに、家族は非常な態度と言葉を浴びせます。
本当に憎しみが湧きました。
こんなことが、こんな現実があってたまるものかと手を握りしめたほどです。
それでもボクサーは家族を罵倒することなく、最後まで優しい人間であり続けた。
そこに計り知れない強さを感じました。
優勝はできなかったかもしれませんが、世界一強いボクサーだと思いました。
ミリオンダラー・ベイビー
見終わった後は呆然としてしまうような、あまりにも切ないラストでした。
それでもこの結末を迎えさせる要因になった人物や、ヒール役として登場した人々に憎しみが湧いてしまうくらい、ストーリーに感情移入できました。
主人公・ダンの頑固おやじっぷりにじれったさを感じさせる序盤から、女性ボクサー・マギーのサクセスストーリーへと流れていく展開が見事に爽快で、鑑賞者は心を鷲掴みにされるはずです。
気付けば、マギーというボクサーや彼女の周囲を応援しているファンのような感覚になっていました。
2人のことが好きになった分、彼らが決断した悲しいラストに納得できる気もしました。
胸は痛みましたが…。
新聞記者
話題作であり松坂桃李と韓国の演技派女優シム・ウンギョの熱演が光る映画です。
安倍政権のスキャンダルをまともに扱っている社会性のに高い映画にもかかわらず飽きさせず面白く見続けることができます。
エリート官僚である主人公の苦悩と正義感を松坂桃李は抑えた演技で見事に表現しています。
シム・ウンギョの見事な日本語に驚き彼女の可能性を見ました。
このままラストまで続くと思った主人公の正義感がラストで見事に分からなくなり,結末が読めなくなりました。
エンドロールを呆然と眺めている自分がいました。
この結末は観るがわが考えないといけないという稀な映画です。
グリズリーレイジ
この映画はタイトルのとおり、恐ろしいクマの一種であるグリズリーが、人間に襲い掛かるという内容の映画です。
完全なB級映画であり、怒り狂ったグリズリーに、主人公たちが1人ずつやられていく、といったお決まりの展開でストーリーが進みます。
流石にクマに襲われる話なので多少グロテスクなシーンもありますが、B級映画らしい、良い意味での作りこみの甘さから、軽い気持ちで、構えずに楽しむことが出来ます。
最後には、僅かに残った男女でグリズリーを小屋に閉じ込めることに成功するのですが、何を思ったか、その小屋から離れるよりも前にいちゃいちゃとし始めてしまい、案の定グリズリーが小屋の扉を破壊して…、といったバッドエンドで終わります。
最初から最後まで、バカバカしくもハラハラドキドキする展開がオススメの映画です。
ミスト
後味が悪い結末になると分かった上で見てしまうと残念ですが、そうと知らなければスカッと爽快の全く逆のベクトルで真っ逆さまに落ちる気持ちを味わえる事請け合いです。
主人公は平和な町で奥さんや子供たちと暮らす画家で父親のデビット。
彼が子供と一緒にたまたま訪れたスーパーマーケットへ買い物に訪れたその時、突然町全体が霧に包まれホワイトアウト状態になる事から始まります。
「これはただの霧ではない」…スーパーマーケットに居合わせた多くの人々が孤立無援の状態になり、そこから描かれる極限状態に陥った人間の心の闇。
視界を奪われ人間に害を為す何かに怯える恐怖。
主人公は誰を守ればいいのか、何を守ればいいのか、どうすれば助かるのか、数々の苦難を乗り越えた先に最後に主人公が選ぶ選択肢はそれしかなかったのか…。
脱力感にも似た最高のバッドエンディングを味わえます。
シャッターアイランド
レオナルドディカプリオが演じる刑事が相棒と2人で犯罪者を収容する精神病棟へ捜査しに行きます。
精神病棟から突然逃亡した患者を探しているうちに妻を殺した犯人と思われる人物に遭遇。
病棟でひた隠しにしているロボトミー実験が行われている事に気づき、捜査をしていきます。
捜査を進めているうちに自分が何者なのかを気づかされます。
相棒だと思っていた相手はずっと刑事を担当していた主治医。
自分が刑事だと思い込み、精神病棟で捜査をしていたのは完全なる妄想でした。
殺されたと思っていた妻を殺したのも刑事だと思い込んでいる本人でした。
今までに何度もそのやりとりをしていたらしく、「ずっと君の妄想に付き合ってきた。
今回で最後だ。」と言われ、本人もこれまでの事を思いだし、納得したようでした。
しかし最後の場面ではまた振り出しに戻り、やはりダメだった、と医師の最後の診断でロボトミー手術を受ける、という所で終わります。
観ている方も騙された!という感覚に陥りました。
最後のシーンが更にまた衝撃的でもう一度最初から観たくなる映画です。
子宮に沈める
これは実際にあった、大阪二児餓死事件を元に作られた映画です。
最初は、家族4人の何気ない幸せな風景からスタートするのですが、夫との関係が上手くいかなくなり離婚してしまいます。
母親はシングルマザーとして、子供二人を養おうと奮闘するのですが、
まともな職に就くこともできず、水商売を始めます。
そこから段々と子供への愛情が男へと変わってしまい、家に帰ることも少なくなっていき…
最悪のラストを迎えてしまいます。
カメラも固定だったり、ドキュメンタリーのように撮られている為
リアルすぎて、部屋に閉じ込められた子ども達の様子も本当に悲惨に映像化されていて
もう二度と見れないくらい残酷で衝撃的な映画でした。
ですが、単純に母親だけを責めるようなことではなかったり、
今もどこかでこのような子ども達が存在しているかもしれない…と、
本当に色々考えさせられる作品でした。
ミスト
突然町が霧に覆われ謎の怪物に襲われるというパニックホラーです
主役は妻を直後に死亡して自分と息子、またそこで知り合った人と生きるために立てこもっていた場所からどうにか車で霧の中から逃れようと避難。
最後は怪物に殺されたくないという願いを受けて、知り合って生き抜こうと人も一緒に息子を射殺します。
その直後は自暴自棄を起こし怪物を立ち向かおうとして、自衛隊のようなものが怪物を殲滅。
立てこもっていた建物(スーパー)にいた人達が安全にトラックを乗って通過。
何一つとして主役の奮闘は報われず、救われないまま叫んで終わります。
ファントム・スレッド
オートクチュールの仕立て屋と、彼のミューズとなり後に妻となる女性とのラブストーリーです。
ファッションを題材にした作品だけに、仕立て屋の店内や調度品、背景などどれを取っても”美しい”の一言なのですが、それに反してストーリーはサスペンス色の濃いものです。
ヒロインが神経質すぎる仕立て屋を意のままにしようと、毒キノコを食事に混ぜる場面が出てくるのですが一度目は何とか命を取り留め、その後2人は結婚。
しかし状況が悪くなると再び毒キノコ入りのオムレツを彼の目の前で作り差し出すのです。
彼も気付いているのか、いないのか。
2人はお互いの心を探り合うように視線を絡めて彼はオムレツを口に入れるというエンディングでしたが、結局そのことにより主人公は死んだのか?そうでないのか?
と悶々とした気持ちが残る映画なのでした。
ミスト
今作ではトーマス・ジェーン主演のサスペンススリラー映画で、主人公とその娘などの家族が住む地域が突然大きな霧に覆われてしまい近くのスーパーに緊急避難しますが
次第にスーパーに非難した人々が不安と恐怖でパニックに駆られて暴走しますがこの映画のラストは主人公たち家族は巨大な霧の正体に太刀打ち出来ないと悟り家族で拳銃
での一家心中をします。
泣く泣く主人公は愛する妻や娘を銃殺し祖父や祖母も銃殺しますがその2分後に自衛隊の救助が来ます。
もう数分この状況を耐えていれば家族全員を
助けていれたかもしれないという衝撃のバッドエンドの映画です。
ファニーゲーム
とにかく理不尽で最悪な結末を迎えるので正直二度と見たくないと思える映画ですがバッドエンドを迎える映画としてはかなり秀逸な作品であると思います。
結末がかなり後味が悪いですがそこまでに至る過程もかなり理不尽で不快感満載です。
二人の白い服を着た慇懃無礼な青年が3人の家族を無邪気かつ残酷に弄ぶ姿が耐え難いです、特に終盤に差し掛かって助かったと思ったのにいきなり理不尽な展開を見せてバッドエンドに向かっていく様は現実世界よりも厳しいとさえ思えます。
スプラッターな表現はほぼないですがそれ以上に気分を害するかもしれない映画です。
影武者
黒澤明監督作品、アカデミー賞ノミネート、カンヌ映画祭パルムドール賞受賞と名作「影武者」です。
名作ですから本来の見るべき映画としてもオススメ、しかし「バッドエンディング」という視点からもオススメの映画です。
武田信玄を当主とする武田家の滅亡、長篠の合戦までを描いた映画ですが、実は信玄が死んでいたことを隠すために瓜二つの影武者を用意したことからこの影武者となる男の運命が変わり、また戦国に巻き込まれていきます。
壮大な野戦のセットのもとで、戦国最強といわれた武田騎馬隊の姿は勇ましく、画面から圧倒されます。
風林火山の名の通り、その動きが眼前に現れる映像の迫力は想像以上でした。
やがて、影武者であることがばれた男は解任され、放り出されます、男はその荒野をさまようのです。
一方で武田勝頼率いる武田軍は長篠で織田・徳川勢と対決、新兵器鉄砲の前に戦国最強の武田軍は全滅するのです。
さまよう男はまた、信玄として立ち向かっていきます。
まるで夢のように緩やかに流れる時間、敗れ去った武田軍の死体が転がり、その中をよたよたとして男は歩き、川に沈む風林火山の旗をみつけるのです。
手を伸ばそうとしますが、男は力尽き死んでしまい、そのままエンディングをむかえます。
決して痛快でも勧善懲悪でもなく、一人の男が時代に翻弄されていく様は、戦国時代であっても現代であっても、流されていく自分を呪うしかありません。
当時はただただ気分の悪さしかありません。
抵抗も簡単に無にされてしまう怖さはオススメです。
シャイニング(1980年)
主人公の男が、冬季は閉鎖される山の中のホテルの管理人をすることになり、妻と幼い息子とともにホテルにやってきます。
この物語には、悪役らしい悪役というのはいないはずです。
誰が悪いというわけではなかったはずなのに、事態がどんどん悪くなっていく…この感じが、終始、漠然とした不安を引き起こします。
タイトルの「シャイニング」は、霊的な意味が込められた言葉ですが、事態の原因が霊的なものなのか、それとも人間にあるのか、最後まですっきりしません。
悪役はいないと書きましたが、唯一、良心的な人物がいます。
しかし、その良心はまったく報われません。
唯一ホテルを脱出できた人物たちの人物像が必ずしも良心的に描かれているわけではなく、しかも、脱出できても助かったのかわかりません。
勧善懲悪のシナリオが絶対的によいとは思いませんが、良心を信じたい自分にとっては、「救いがない映画」以上に、妙な後味の悪さを覚えました。
戦慄の絆
デビッド・クローネンバーグ監督の異才ぶりが発揮された映画です。
実際に変死体として見つかった医師らの事件に着想を得て作られた作品です。
一卵性双生児の兄弟は産婦人科医としてその世界のトップを極めていたのですが、見かけはそっくりなのに(ジェレミー・アイアンズが一人二役を演じています)、人間性には隔たりのある双子の前にある女性が現れたところから、今まで持ち得なかった秘密を抱えることになった兄弟。
二人のバランスが徐々に崩れて破滅に向かっていくさまが恐ろしいです。
オープニングタイトルからしてすでにおどろおどろしく、手術器具なのかもあやしい道具が並んでいたりといった演出も効いています。
コンテイジョン
映画の中のパンデミック自体は映画の終盤では収束したため、バッドエンドな終わり方ではないと思いました。
しかし、最後の最後に世界中に感染が広がった本当の原因であろう映像が流れたときには、何とも言えない後味の悪さを感じました。
あの時、中国人のシェフがしっかり手を洗って女性と握手をしていれば中国だけの感染にとどまっていたのではないか…その前にあの時バナナを栽培していなかったら、感染を広める原因となったと思われるコウモリが食べることはなかったのに…と映画を観た後も考えてしまいました。
今回のコロナウイルスもこのように広まっていたのかと思うと鳥肌が立ちます。
このように、後味の悪い終わり方をしたので、コンテイジョンをバッドエンドな結末の映画としておすすめします。
ダンサー・イン・ザ・ダーク
弱視の親という役で日々の生活の中の心理描写をミュージカルにして表現しています。
役と同じく子を持つビョークだからか、役へのハマり込み方は素晴らしいです。
自分と同じ症状の子を手術で治療するため、友人たちと楽しく働く主人公。
しかし弱視の悪化による仕事のミスから解雇され、友人からも裏切りを受けてしまいます。
ラストシーンで主役は子の治療が成功した事を知り、ある歌を歌うのですが、その歌を最後まで歌いきる事ができなくなります。
その歌のタイトルこそが最後に歌った理由なのですが、誰も真意を知ることもなく主人公だけが居なくなってしまいます。
残された人が誰一人幸せにならない、そんな後味の悪い”良いバッドエンド”の映画です。
エスター
「この少女、どこかがおかしい」というキャッチフレーズを皆さんも目にしたことがあると思いますが、
エスターの正体は作品を最後まで観ないと予測不可能で、ここがとても面白かったです。
また、エスター以外の登場人物も、最後の最後まで生き残ることが出来るのか結末が分からなず、ハラハラドキドキしながら観ることができました。
物語の中盤ではこういうハッピーエンドを迎えるのかな、と予想することができるのですが、
予想の斜め上をいく何とも後味の悪いバッドエンドを迎えますし、観る人によって結末の捉え方が異なると思うので非常に興味深いと思います。
CUBE
この映画は登場人物が少なく、題名となっているウCUBEという立方体のみが場景として提示されるので、構成が分かり易く、物語に入り込みやすいのが特徴です。
よって、CUBEで起こる謎を登場人物と一緒になって考えることができ、これは構成がすっきりしているからだなと感じました。
また、最後まで謎を解くことが出来るのか、誰が生き残るのかが予測不可能なところが非常に面白く、最後の10分で大どんでん返しがあります。
終わり方もはっきりとした答えを提示されるわけではないので何とも後味が悪いのですが、様々なことを考えさせられ、繰り返し観たい映画です。
親指さがし
私はあまりバッドエンドの映画は観ませんが、唯一観たバッドエンド映画です。
小学生のころのちょっとした遊びが、実際の行方不明者をだしてしまいみんなの心に闇を残し、そして大人になってしまうのは観ていて辛いものがありました。
そして「親指さがし」という遊びが本当にあるとしたらかなり恐ろしい遊びだと思いました。
主人公は、行方不明になった女の子を再び探すためにもう一度親指さがしをしようと昔のみんなに持ち掛けますがみんなに断られ、そして持ち掛けた友達にだけ降りかかってしまう事件。
そして結末もかなりバッドエンドでした。
何者
私がこの映画をおすすめする理由は、今のインターネット社会だからこそ起こりうる人間ドラマ、大学生をとりまく様々な環境が描かれているからです。
特に20代の方々が見ていただくと「こういうこと、あるなあ」「この人の気持ち、すごく分かるなあ」と共感できる部分がたくさんあるのではないか、と思います。
この映画は就職活動に奮闘する大学生たちが登場人物です。
なかなか上手くいかない就職活動、励ましあいともに頑張ってきた仲間の内定に祝いの言葉を述べつつも複雑な気持ちを抱く登場人物、就職の自己PRとしてつらつらと並べる価値もない肩書き…就職活動を経験したことのある人なら誰しもが遭遇したことのある場面がたくさん出てくると思います。
そしてこの映画のもう一つのカギはSNSです。
SNSが普及した今のインターネット社会だからこそ見える、人間の汚い部分も描かれており、ラストの後味の悪さは格別です。
CUBE2
立方体型のなぞの空間の中に閉じ込められた男女が脱出を目指すゲームのような内容で少し怖いけど、続きが気になってついつい見てしまう作品です。
物語が進むにつれて、ひとり、またひとりと仲間が減っていき、最後に残った一人が出口からでるところで映画は終わります。
気づけば見ているこちらも閉じ込められていたような感覚になっていて、ようやく解放される喜びもつかの間、外の世界はどのようなものなのかを想像させて、ほんとうに外に出られて良かったのだろうか…という演出になっていて、見終わった後も不思議な感覚が残る作品です。
ファーゴ
個人的な意見になってしまうかもしれないのですが、後味が悪い映画というと、私は1996年公開のアメリカ映画『ファーゴ』です。
初めて観たのは、テレビでだったのですが、パッケージにもなっている、雪の中に埋もれる被害者男性の映像が長時間映し出されるシーンに非常に違和感を感じ、惹きつけられるような不思議な感覚で鑑賞しました。
何とも言えない行き違いや、勘違いが重なって、え?え?という感じに少し訳が分からないまま進んでいき、ラストの衝撃的な結末は、更にえ~?
という展開で終わってしまいます。
そして、何より私の驚いた事が、ブラックジョークの映画だという事でした。
全然笑えない程怖いと感じる映画でした。
ミスト
スーパーマーケットに取り残された人々が窓ガラスを割って入ってきた怪物に襲われたり、先導者が出てきたり、軍人をリンチしたりと途中も怖いですが、オチがほんとに最悪です。
子供を持つ親として、あの父親の行く末を案じてしまいます。
オチが酷すぎて、それ以外の部分が吹っ飛んでしまうほどでした。
見た後は、落ち込むこと必須ですが、衝撃的で印象深いラストでした。
また、前述の通り、途中もおもしろく、人の悪い部分がたくさん見られる作品です。
人間の闇を見たい人、必見の映画です。
セブン
7つの大罪もあとわずかを残すばかりのとき、犯人が自首してこれ以上、殺人は起きないかなと思いきや、悲劇が起きます。
ブラピ演じる若い刑事は腕を折ってまで、犯人逮捕に躍起になっていたので、そんな若き青年におきる悲劇に目を覆いたくなります。
ラストだけでなく、全体的に暗いけどどこかおしゃれで、おもしろい作品です。
大罪をどのように捉えて、どう殺すのかがポイントの作品です。
最初の胃を破裂させて殺すという殺し方からして、犯人の異常性が感じられます。
ブラピ、モーガン・フリーマンのバディぶりもよかったです。
ダンサー・イン・ザ・ダーク
目が次第に見えなくなる病の女性が、同じ病を持つ息子のために頑張る話です。
最初の宣伝ではビョークの美しい声ばかり取り出さされていて、まさかこんな話とは思いませんでした。
弱者から搾取する人々、救いのない展開に見終わったあと、鬱になりました。
最後にはセルマは助かるんじゃないかとあわい期待をもって見ていましたが、あんなエンドだったのは。
これは自分の体調のいいときに見たほうがいい作品です。
セルマは決して利口とは言えず、見てるこっちもバカと思っちゃったりするけど、子供のことを思う時、人はバカなことをしたりするもんなと思いました。
あの展開は酷すぎます。
ミスト
後味が悪いのでお勧めしたくはあまりないのですが、ラストがあまりにも心臓に悪いのでよほど精神力の強い人でないと落ち込んでしまいます。
キングの小説映画の中でも1番の問題作、小説は読んでいないので映画との違いは分かりませんが、映画の出だしはキングの映画らしくホラーそのもの、霧の中に何かが蠢く、次第に緊張が高まる、住民の一人が殺され、次々と霧の中の何かによって殺されてゆく、住民たちの対立が高まって行く、逃げようとするもの、この場にいて時が過ぎるのを待とうとするもの、意見は二つに分かれた。
突然霧が晴れる。
危機は去ったのか。
ホラー映画としてみていた観客をものの見事に裏切るラストの衝撃度は空前絶後。
これほど胸にこたえる作品はない。
ミリオンダラー・ベイビー
不遇な女性がある日から、希望を失った老齢の師匠のもとでトレーニングを積む。
そして二人は長い時間のなかで絆を深めあい、最終的に困難に打ち勝ち成功を収める。
鑑賞する前は、そのような典型的なサクセスストーリーだと思っていました。
この映画はボクサーとして懸命に戦う女性を主人公にしています。
そしてクリントイーストウッドが主人公を支えるトレーナーを演じています。
またイーストウッド自身が監督を務めています。
序盤は不器用にしか生きることの出来ない女性がどんどん強くなり、人生に希望を抱いていくさまにアメリカンドリームを感じます。
ですが終盤に従って、陰鬱なつらい内容となっていきます。
目を背けたくなるくらい重い展開です。
しかし見方によっては、この話はきれいごとではない人生を見事に映像化した作品といえるでしょう。
アメリカ映画に対してハッピーエンドを求めがちでしたが、どうしようもない現実がそこにあって立ち向かっても倒すことの出来ないことへの無情感がこの映画にはあります。
おすすめする理由は、世の中はきれいごとだけでは済まされないことがあるということ。
現実は甘いとか甘くないとかではなく、努力では絶対的に逆らえないことがあるということがあることをわからせてくれるというところです。
救いがあるとすれば、序盤の内容で主人公が必死に努力をするところでしょうか。
そこには、努力をすることで現状を打破することがきっと出来るということを教えてくれます。
その努力で切り抜けられる人生と、逆らえない人生の対比がより一層この映画を悲しくさせます。
どんな人生にも、そういった場面があることを残酷ですが教えてくれる映画です。
アメリカンスナイパー
アメリカンスナイパーはイラク戦争に4度従軍したクリス・カイル著の自伝【ネイビー・シールズ最強の狙撃手】が原作の映画です。
監督はあの有名なクリント・イーストウッドで、プライベート・ライアンの興行収入を超えた作品です。
クリス・カイル氏の栄光だけでなく、彼が戦場に向かうたびにおかしくなっていく様子や葛藤も描いています。
除隊後はPTSDに苦しみながらも徐々に回復し、PTSDに悩む帰還兵や退役兵の為のNPO団体を設立し、支援をする日々を送る様子も描いています。
平穏な日常に戻っていくのに突然訪れるラストは非常に衝撃的でした。
実際の映像が組み込まれており、それがさらに衝撃を与えます。
米軍史上最多、160人を射殺した、ひとりの優しい父親。
おすすめしたい映画です。
縞模様のパジャマの少年
軍人の男の子がユダヤ人収容所の男の子と友達になるという話です。
途中まで、男の子たちの友情話でした。
何もわかっていない男の子が気楽に近くに同じ歳くらいの子がいると喜ぶという話で、家族は困っちゃうみたいな感じの話です。
あの時代、大人たちは子どもには戦争の汚い部分は隠していたのでしょうか。
そんなにわからないかなと思いました。
オチはとても悲しいしひどい話です。
あの軍人にとっては自業自得のような気がしますが、幼い子が犠牲になる話はきついものがあります。
ああやって、人を人とも思わず虐殺してきたなんて、怖いなと思います。
ブラック・スワン
演劇にしろバレエにしろ、それに情熱をかけることは狂気と隣り合わせなんだなということがよくわかる作品です。
彼女は最初はただ好きで始めただけだろうに、コーチにやなこと言われて、どんどんおかしくなっててかわいそうでした。
踊りはすごくなっていったと思いますが、誰か彼女の病に気がついてやれる人はいなかったのでしょうか。
舞台で最高の演技を見せることはできたけど、その代償は大きかったです。
どれが妄想でどれがリアリか分からない演出で、彼女の心の闇がよく読み取れ、とてもおもしろかったです。
バレエについても少し詳しくなれた気がしました。
真実の行方
弁護士が、とある殺人犯が多重人格者であることに気がつき、それを証明しようとする話です。
青年はエドワード・ノートンが演じていて、本当にいくつも人格があるかのように見えます。
その青年は神父を殺してしまったのですが、この神父が殺されても仕方の無い人物で、青年を助けてやりたくなります。
多重人格であることを法廷で証明するなんて難しいと思うし、どうなるのかなと弁護士を応援してきたのに、あんなオチとは!
なんともびっくりしました。
でもそうだとしても、青年を責めることはできない気もするし、いろいろ考えさせられました。
後味が悪い話やサスペンスが好きな人におすすめの作品です。
ショーシャンクの空に
しかし、視聴する自らの精神が荒んでいる状態ではとてもエンディングを直視できませんでした。
冤罪で逮捕された主人公は、偶然の幸運をつかんだというよりむしろ、長年の努力を実らせて脱獄と復讐を達成しました。
それだけを聞くと一般的にはハッピーエンドでしょう。
しかし、だからこそその結果を見ても、現実には、つまり自分の場合はそううまくいかなかった、と斜に構えて視てしまうのです。
主人公はハッピーエンドを迎えたけれど、自分は相変わらず救われないままだとの疎外感・脱力感だけが(映画を観終わった後に)残ってしまうのです。
キャリー
1977年公開と古めの映画ですが、その後続編、近年はリメイクが作られるなど、息の長い映画といえます。
女子高校生キャリーは、内気な性格と地味な容姿のためにいじめを受けていました。
ある日いじめ現場を担任がいさめ、一時的にいじめはおさまります。
そして迎えた高校生のとっては一大イベントのプロムパーティー。
キャリーは自作のドレスでのぞみ、一緒に参加した男性とともにベストカップルに選ばれるものの、その瞬間を狙いすましていたいじめの策略にはまってしまいます。
悲しみと怒りとで極限状態に置かれたキャリーは秘めていた力を覚醒させ、復讐の鬼と化し、人々を惨殺し街を破壊し自滅の道を突き進んでいきます。
生き残ったいじめ側の女性が後日キャリーのお墓参りに行くと・・その恐ろしげなワンカットといい、血まみれのポスターの迫力などが当時大変話題になりました。
SAW
この作品はシリーズも多くホラー映画として有名だと思いますが、個人的にやはり1作目は衝撃的でした。
主人公のゴードンが見知らぬ部屋に閉じ込められ、その部屋には死体ともう一人の男性アダム。
アダムを殺せば脱出できるが、なんとか殺さず脱出できないのかと2人はいろいろ試す2人に精神的苦痛がどんどん迫っていきます。
希望が全く見えない状況は見ているこちらもどんどん苦しくなっていき、そんな中で最終的にゴードンが下した判断はとんでもないものでした。
そして、衝撃はそこで終わらず、このゲームの真相・部屋の秘密に更なる衝撃を受けることでしょう。
ミスト
結末にたどり着くまでに次から次へと色々なことが起こるので、ずっと面白いです。
グロいシーンも多少あります。
出来事を通した登場人物間の関係性や、それぞれの人間模様も描かれていて、
もしもこんなパニック状態が自分の身にも起こったら、こんなふうになるかも、とか
こんな人いそうだな、とかも感じました。
最終的にはかなり後味が悪いですが、終わりを安易に予想できてしまう、とかではないので
最後につまんなかったーとなる事はないかと思います。
私は、結末のシーンを見て、「えっっっ・・・。」と固まってしましました。
ジョーカー
私はトマウマになりましたが、作品として、芸術として、とてもすごいなと思ったからです。
バットマンシリーズを観ていて、すごく面白かったのでジョーカーを観ようと映画館に行きましたが、内容は想像を超えていました。
作品の中でいろんな人が死んで殺されてつらい思いをして(主にジョーカーですが)最初は人を笑わせようと前向きな気持ちで生きていたジョーカーが、こんなにも悲しい気持ちをこじらせ、憎しみに変わり殺意に目覚めてしまうのはあまりに残酷でした。
でも、こういうことはきっとあり得ない話ではないというのもわかりました。
人に気持ちを踏みにじられることは、想像以上に傷つき、深い傷を負うということを改めて考えました。
かぐや姫の物語
誰もが知る「竹取物語」を原作として作られている映画ですが、成長して都に移り住んでからのかぐや姫の心情に胸が少しづつ熱くなっていきます。
かぐや姫の為と思い張りきる翁は全然かぐや姫の気持ちを理解しようとしません。
かぐや姫自身も翁の前では良い姫を演じている、というのが子どもを持つ親として翁とかぐや姫まではいかなくとも自分の子どもにストレスを与えてはいないかと考えさせられます。
「時すでに遅し」自分の正直な気持ちに気づいた時にはもう後戻りができない状態になり、月の迎えから逃れることができなくなってしまい、最終的には記憶も消されてしまうなんて悲しすぎます。
地球に憧れた罪とその罰として地球で暮らす苦しみ、それ以上に楽しい記憶までも失ってしまうというのがとても後味が悪く感じました。
「誰もハッピーにならない」と映画を見終わった後のエンディングロールで小学生の我が子がついに我慢が抑えられなくなり号泣でした。
パラサイト 半地下の家族
この映画、第72回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドール賞を受賞していたり、続く第92回アカデミー賞においても4部門を受賞していて、もちろん「素晴らしい」映画であるに違いないのですが私には色んな意味で心に残る映画です。
まず“バッドエンド”の前に全体的に「半地下に住む」というシチュエーションからして衛生的にバッドだと思いました。
そして色んな方法で人を騙して一家全員で金持ち一家を乗っ取り(パラサイト)まではよかった(?
もちろんこれらもバッドではありますがまあこのくらいは韓国ドラマレベルではよく出てくることなのでバッドのレベルとしてはかわいいものでしょう)のですが、後半からが本格的にバッドでした。
あなた地下で何年暮らしたの?というあり得ない住人、ポン・ジュノ監督映画では定番の「雨」のシーンから「臭い」まで滲み出るようになって、そして衝撃の殺人シーン。
青空の下、超お金持ちの人々が超幸せそうにお庭でお誕生日パーティーをしている中、ド貧乏以下の半地下で暮らす(生息するともいえるかも)人間のキれた様もさることながら、泥水を飲んで生きてきたかのようなド貧乏な人間のキれた様、最後のシーンまで今思い出しても頭の奥底にそのシーンが気持ち悪いくらいに鮮明に思い出されます。
エンドではないのですが、雨の日に、下水がボコンボコンとあふれるトイレのふたの上に妹が座り、たばこを吸うシーン、なぜか心に残っています。
超金持ちと、超貧乏と、それはピラミッドで、どうやっても這い上がることができない。
それを悟ったのか、あきらめたのか、我に返ったのか。そんなシーンでした。
今何かしらで落ち込んでいる人。
ド貧乏な人。
暗い気分に浸りたい人におすすめです。
アナコンダ
ホラー感覚でみていたが、実際存在する動物だったため恐怖心がなく背景、状態の色彩ばかりが印象に残っている。
興味本位でみるにはいいかもしれないが、
他人にはおすすめできないです。
特に物語を見たい方は避けたほうが無難な作品でした。
パーティーや大勢いる中で流す感じの、音楽よりの映画だと思います。
刺激が欲しくてみるには良いです。
バットエンドでも、脳に残らず会話にできるくらいなのでどんな人がみても、さほど後味悪さが残りません。
ストレスがたまっている、吐き出したいのにはけないことがあるとき、見るのがいいと思います。
セブン
一人は若い熱血刑事、もう一人は定年を控えた老刑事です。
その殺人事件ですが、七つの大罪(傲慢、憤怒、嫉妬、怠惰、強欲、大食、色欲)になぞらえて一人ずつ殺されていくという流れです。
終始陰鬱な雰囲気のする中で不気味な犯行の足跡を辿っていき、最後はついに犯人を見つけ出すのですがそこで話が終わるわけではなく
犯人は刑事に究極の選択を迫ります。
結局犯人は追い詰めるものの、犯人の思惑通りの結末となってしまいます。
そのことから映画が見終わった後、私はやるせない気持ち、すっきりしない気持ちを抱えました。
しかし、お話事体はよくできていますし、有名な映画というのもよくわかります。
引き込まれる魅力はありますが見終わった後のすっきりしない気持ち悪さもあるのでお勧めはできますが、何度も見たくなるような作品でもないです。
アウトレイジ
襲撃シーンや拷問シーンがリアルすぎて、エグい部分もありましたが、何といっても、三浦友和、杉本哲太、椎名桔平、中野英雄など、豪華キャストだったので、見ごたえがありました。
バッドエンドで選んだ理由としては、北野武演じる大友組の大友が側近の椎名桔平などの子分を連れて大暴れしますが、最後に子分たちは、敵対している組に拉致をされて、拷問されたり、殺されたりしてしまうからです。
特に椎名桔平の殺されてしまうシーンは確か、頭に黒いビニール袋を被せられて、首に縄を巻かれて、車に引きずられて、最後は頭が飛ぶような残酷な感じだったと記憶しています。
映画を観たのは数年前なのに今も映像が頭に残っているので、この作品を選びました。
シャッター・アイランド
精神病棟でおきた失踪事件を解決しにきた刑事たちの話に見せかけて、実は刑事さんが患者で、彼の妄想に付き合って治療していたという話です。
最後にはほんとの自分を思い出して、治療がうまくいったと思ったのに、元に戻ってしまってロボトミーを受けることになる、という悲しい終わりでした。
しかも、ほんとは正気に戻ったのに、正気に戻りたくなくてわざとおかしいフリをして、ロボトミーを受けに行ったのではないかとも思えて、なんとも切ない話でした。
たしかに、全てを覚えたまま生きていくのはつらいことですが、自分からロボトミーを受けにいくなんて、悲しすぎると思います。
スティーブン・キングの「ミスト」
この映画を駄作と評する人もいますが、演出やストーリー運び、役者の演技、どれをとっても駄作ではありません。
敵は「なんだかわからないもの」で正確には描かれておらず、人間の前に突然現れ、それに立ち向かった者は簡単に殺されてしまいます。
ひとつの建物の中に閉じ込められ逃げる事の出来ない人間たちが、どんな選択をするのが最善か方向を定めたいのに、宗教や人種や政治や立場やいろんな事が異なるキャラクター達は、当たり前ですが全くまとまりません。
閉じ込められた環境で恐怖に駆られた人間がどのように振舞うかのテストパターンのようで、最後のシーンは主人公にとって「バッドエンド」としか言う事のできない物語です。
どうして最後まで「生きる」ことを選択できなかったのか…。
恐怖と不安に駆られている中で、自分だったら冷静に判断することが出来るのだろうか…などと考えさせられる映画です。
セブン
後味が悪いと言えば、言わずと知れた名作「セブン」ではないでしょうか。
ブラッド・ピット主演で大ヒットした映画なのでご存じの方も多いとは思いますが、何度見ても見ごたえがあります。
作中の連続猟奇殺人事件はキリスト教の「七つの大罪」がモチーフとなっていて、その事件を追う刑事と犯人とのサイコ・サスペンス。
正直ハリウッド映画としての派手さや、アクションなどはなく常時画面も暗いです。
とはいえ、終盤まではところどころアメリカ映画らしい部分もあるのですが。
やはりラストの結末ですね。
アメリカ映画ではありえないような後味の悪さ。
演出。そして救いのないままの終焉。
けれど、そのどれもがとても洗練されて、映像もきれいにまとまっていて、定期的に見たくなる映画です。
(そしてその度に後味が悪くて後悔します。笑)
冷たい熱帯魚
この映画は家庭環境が複雑なとある熱帯魚店の店長の殺人鬼に堕ちていく話です。
主人公は冴えない、売れていない熱帯魚店の店長で、最近美人な女性と結婚しました。
ですが一人娘は反抗期で、この後妻に逆らったり、万引きなどの問題行為をしてしまいます。
この問題行為を見逃すよう救ってくれたのが、売れている熱帯魚店のオーナーで、こういった
問題行動を起こす子を集めて更生出来るように預かるということをしていました。
主人公の娘も更生出来るようにとあずけることにします。
が、それはいわゆる人質を取るようなもので、
これを期に売れっ子オーナーは裏で悪徳な商法をほかの熱帯魚店の店長を集めて進めようとしたり、断れば殺す、という様なことをする奴でした。
更には後妻まで寝取る始末です。
断って殺した人たちをオーナーは自分の奥さんとともに解体し、捨てるということをするのに運転手として加担させたりします。
自分はこんな思いをしているのに後妻は自分と距離を置いてるように感じ、娘は一向に反抗期で果てには殺人の一端の手伝いで、遂には耐え切れなくなり
最後はオーナーを殺しバラバラにします。
そしてオーナーの奥さんを殺し、其処にやってきた後妻を刺し、娘を殺すと言わんばかりに迫ると、
自分で自分の首を切り死ぬ、というものです。
この、最初は平凡ながらも頑張ろうと生きていた主人公が最後には殺人を犯し、自分も絶望の果てに死ぬという、後味が悪く、堕ちていく一連の流れが、
誰でもこういうふうになりかねないといった、近いような遠いような感じの内容が考えさせられて私はおすすめです。
フローズン
3人の若者がスキー場のリフトに乗ったまま、リフト係のミスにより吹雪の中で放置される話です。
脱出を図ろうとした3人の内、2人は悲惨な死に方をし、残る一人は2晩リフトの上で過ごした上、何とか抜け出して半死半生で麓までたどり着いて、どうにか助かるというだけの話です。
手に汗握るスリリングなシーンの満載で、ハラハラしたい人にはおすすめですが、オチは本当に救われません。
見る側は、奇跡が起こることを期待しますが、最後まで何一つ奇跡は起きません。
特に死んだ二人の最期が悲惨すぎます。
若者のスキー離れを加速させること請け合いの映画です。
13日の金曜日
ホラー映画を好きでない人もいつのまにか知っている、聞いたことがある、というぐらい有名な映画界屈指の悪役キャラクター、ジェイソンが出てくる映画のイメージです。
しかし1980年に公開され以後のホラー映画に多大な影響を与えたこの映画から現れた、ホッケーマスクをまとった殺人鬼ジェイソンは、次作から表舞台に出てきます。
ストーリーは呪われたキャンプ場として厭われているキャンプ場にやってきた若者のグループが次々と襲われる一夜を描いています。
若き日のケヴィン・ベーコンが出演しているのに気がつく方もいらっしゃることと思います。
この映画は最期まで緊張を解いてはいけませんのでラストシーンまでお見逃し無く。
ウエスト・サイド物語
今作のもとになったストーリーは『ロミオとジュリエット』で、すなわち敵対する男女の悲恋物語です。
待ち構えてるのは儚い恋の終わり、まさしくバッドエンド。
鑑賞しながら「なんでこんな結果になっちゃうんだろう」と、涙が零れました。
しかしラストこそ切ないけれど、今作の見事なダンスや美しいフォーメーション、天才レナード・バーンスタインが手掛けた音楽の素晴らしさは、上映から約60年経過した今でも映画史上に燦然と輝いています。
そして今作は、戦争や争いがいかに愚かなことであるかを強く教えてくれます。
一度は見ておきたい名作ではないでしょうか。
28周後
人を凶暴化させるウィルスが蔓延してから収束し始めたイギリスでしたが、あることをきっかけにまた爆発的に感染者を出してしまい、街が壊滅状態になります。
唯一ウィルスの抗体を持つ男の子を逃すために脱出を試みるのですが、という物語です。
28日後のゾンビである感染者もそうですが、やはり全速力で走って襲いかかるゾンビは見ていて怖いです。
物語の中でほんと他に多くの犠牲者が出てしまいます。
必死に逃げる主人公たちを助けるために犠牲者が出ます。
みていてそうした感がきますが、それでも希望はまだあります。
エンディングは、夢も希望も打ち砕かれる終わり方をします。
28日後は希望のある終わり方ですが、こちらはその正反対になるので両方見ることをお勧めします。
『遠すぎた橋』
1977年公開の米英合作映画で結果的には連合軍の撤退に終わる戦闘を描いている戦争大作です。
「後味が悪い」理由の一つは所謂オールスターキャストで、当時の有名男優・女優たちが画面に名を連ねているのですが、それぞれの出演パートで演技が完結しているために、3時間近い長尺の映画としての起承転結が見られないノンベんだらりとした仕上がりになっているからです。
「後味が悪い」理由の二つ目は、米英合作ですが、ハリウッド資本の入った事実上のハリウッド製映画なくせに連合軍大勝利のハッピーエンドになっていない点です。
黒ずくめの制服を着た悪魔のドイツ軍親衛隊が不敵な笑みを浮かべるそれこそ「後味の悪い」エンディングになっています。
ジョーカー
面白くもないのに笑ってしまう病気の主人公が、この病気のせいで笑ってはいけない所で笑ってしまい理不尽に人からいじめや暴力を受け、最終的には何人もの人を殺してしまう映画です。
本当はピエロの格好をして人を笑わせるのが好きな良い人なのに周りの人のせいで人格が変わっていき、狂っていく姿がすごく怖いです。
途中で覚醒した時、元仕事場の人や自分を傷つけた人を殺していくのですが、その中で優しかった人が1人だけいて殺さなかったのは印象的でした。
最後はテレビ出演中に銃で人を殺してしまうクレイジーさに鳥肌が立ちました。
セブン
モーガンフリーマンはベテラン刑事でもうすぐ引退、ブラッドピットは結婚して手柄をあげたいイケイケな刑事で、2人はある事件でバディを組みます。
7つの猟奇的な事件が起きるのですが、犯人は一向に分からず、手がかりもつかめない状況です。
犯行動機は「七つの大罪」をもとに行われていました。
映画の中はほぼ暗いか、雨が降っているかで薄暗く光のない中で話が進んでいきます。
犯人は自ら手紙を出したり、最後は自首をする形で出てきますが、犯人が捕まってもなお希望が持てない、むしろ絶望が待っている終わり方をします。
絶望、地獄を垣間見たい人はみたら面白いです。
チョコレートドーナツ
ゲイである弁護士とシンガーダンサーの2人は一緒に暮らしていましたが、ある日新聞を見て虐待を受けていたダウン症の子を助けたいという気持ちで養子に迎えた話です。
今でこそセクシャルマイノリティは認められつつありますが、当時は差別もひどく、職すら失うこともあったようです。
彼らも差別を受けながらもただ助けたい一心で必死に抵抗しながら生きていきます。
結末は、助けたかった子供は自殺をするという形で終着します。
自分らしく生きること、一生懸命生きることとは何か、考えさせられる映画です。
火垂るの墓
戦時中のお話ということで終始悲しみを伴い、重い内容ではありますが、そんな中でもたくさんの学びがある映画だからです。
兄を慕う妹が兄にとっては生きる希望で、自分のことは二の次にいつでも守ってくれる兄は妹にとって誰よりも頼りになる存在です。
せつこの沢山の名言は耳にも心にも鮮明に記憶され、戦争を忘れない助けになると思います。
私自身、子供の頃は、せつこを真似てよく物真似をしていました。
それを聞いた父は、映画のシーンを思い出し、涙が出るのでやめてくれ、とよく言っていました。
家族でこの映画を見て、戦争について話す時間を是非もっていただきたいです。
シャッターアイランド
レオナルドディカプリオ主演の映画で2010年に公開されました。
いまではあり得ない手術とされている「ロボトミー手術」が精神疾患をもつ患者に対して治療として行われていた時代が背景となっています。
主人公のテディとチャックはレイチェルという女性を追って精神病院がある「シャッターアイランド」に向かうところから始まりました。
二人がレイチェルを追っているうちにこの病院で患者にマインドコントロールされているのではと疑うようになります。
そして、病院の全容を突き止めるのですが、それはテディにとって驚くべきものでした。
話はスピード感もありのめり込んでいけます。
また、何度も見ることで話の深みが増していきます。
後味の悪い話としては初級レベルなので、バッドエンドに免疫のない人にもお勧めです。
バタリアン
ホラー映画、いや、ギャグの要素もたくさんつめ込んだ楽しい映画ではあります。
今40代以降の人ならテレビで放送して見ている方もたくさんいるとは思いますが、出てくるゾンビ達それぞれがユニークなキャラクター性を有しており、ガンダムのモビルスーツ、キン肉マンの超人と言えば良いでしょうか、魅力的なんです。
ある物質によって死体がゾンビ化するというバカな、アメリカンな設定は何も考えずに楽しめるのですが、エンディングはゾンビだらけになった街に軍隊がミサイルを発射して全滅させるという結末。
もちろんゾンビ以外、主要人物みんな巻き添え。
うーむ。すごい後味の悪い、バッドエンドな映画です。
秒速5センチメートル
まずこの作品は主人公とヒロインが小学生のころから始まります。
転校が決まったヒロインに主人公は冷たくあたってしまうという出だしから薄暗い作品です。
しかし、だからなのか妙なリアリティというか生々しさを感じ初回から引き込まれます。
そしてその後二人は仲直りをして遠いながらもやり取りを続けるわけですが、年を経るごとに少しずつ疎遠になっていき高校生頃に連絡は完全に途絶えてしまいます。
にもかわらず、主人公は中々ヒロインのことを忘れられず、自分に好意を寄せる女の子を振り、大人になってからもモヤモヤとした気持ちを抱え続けていくのです。
最後のシーンで一瞬彼らはすれ違いますが、お互いに気づくことはありません。
一人で過去に縛られている主人公と対比するようにヒロインの隣には新しい恋人がおり前に進もうとする姿が描かれています。
人間の日陰の部分がよくあらわされた作品なので、1度鑑賞してそのほの暗さを実感してほしいです。
真夜中のカーボーイ
ニヒリズムを前面に押し出したアメリカン・ニューシネマの代表作です。
結局若者のような弱者は無力であることなどベトナム戦争を根っこにした映画観に基づいています。
主人公は都会でのヒモ生活を目論む田舎のカーボーイです。
それまでの映画なら彼は都会でヒモにはなれなくとも「いい思い」を堪能し魅力的な女性と出会い恋に目覚めてといったシンデレラストーリーを予感させる始まりですが、現実に出会えたのは病気がちな売春斡旋業者だけでした。
紆余曲折を経て彼と打ち解け合います。
終盤、主人公のヒモ稼業の目処が着いた矢先に、彼が体調を崩してしまいます。
主人公は、彼がフロリダへの移住を夢見ていたことを踏まえ、二人でフロリダ州マイアミ行きのバスに乗ります。
残念なことに映画はマイアミ到着前に結末を迎えます。
彼の死とともに。
トガニ幼き瞳の告発
韓国映画なのですが、とにかく辛く悲しく、最後まで全く持ってハッピーな要素がありません。
とても辛く悲しい作品なので私自身もう一度見たいとは思いません。
どちらかというと見たくないです。
でも、今まで見た映画の中で一番印象に残っている作品です。
事実を元にして作られた映画で、題材は韓国で実際に起こった聴覚障害のある少年少女に対する暴行事件です。
映画を見ながらこの世で、こんな事件が起こることがあるのかと衝撃を受けました。
メッセージ性の強い作品ですので、ぜひたくさんの人に見ていただき、この事件について、社会のあり方について考えて欲しいです。
ダンサーインザダーク
でも主人公に降りかかる災難が本当にかわいそうで、しかもそんな彼女の現実逃避の仕方が、彼女がいかに純粋な女性であることがひしひしと伝わってきます。
お願いだから、彼女を救ってあげてと見る人全員が思う映画ですが、そんな彼女に救いの手は差し出されず、最後まで彼女は不幸の底で終わります。
見た後は、不幸に不幸が重なる映画なだけに、今の自分がいかに幸福あるかを再発見できるのは間違いないでしょう。
現実と非現実が映画の中では皮肉なぐらいにギャップがあって、ときどき恐ろしいぐらい美しいです。
ミスト
霧でまわりがよく見えないことで鑑賞しているこちらもドキドキが増します。
スクリーンに映るモンスターが気持ち悪くて気もち悪くて…。
ウジ虫みたいなモンスターが頭から離れなくなりました。
よくこんな気持ち悪いビジュアルを思い付くなと気持ち悪いと感じつつも尊敬すら感じます。
中盤からはモンスターの気持ち悪さも吹っ飛ぶ程の人間の汚さ・集団心理の怖さを見ることが出来ます。
胸糞悪い映画を見たい人にはピッタリの映画だと思います。
物議を醸したラストですが、胸糞悪い映画を見たいと思うならこれ以上ない最高の胸糞ラストだと思います。
なにも報われないので、そういう映画が苦手な人は注意が必要です。
ちなみに私は嫌いではないけど、二度と見たいと思いません(一回見たらお腹いっぱいです。)
ファニーゲーム
あらすじだけ書くと、湖畔の別荘に遊びに来た家族が、
2人の青年が起こす暴力・殺人に巻き込まれるという
サスペンス映画やホラー映画ではよくある展開の映画です。
2人の青年の見ていてイライラする行動、特に理由もなく暴力や殺人を
起こしていく姿は、不気味かつ、得体の知れない怖さを感じました。
この手の映画なら最後に誰か1人でも助かるだろうという流れを期待したのですが、
そのチャンスもことごとく潰され、終盤には「こんなの反則だろ」と言いたくなるシーンもあります。
ただ、この映画を見た後は他の映画では感じる事のできない後味の悪さを感じる事ができると思います。
セブン
元々タワーレコードの店長が脚本を書いたらしいですが、とにかく良く出来ています。
7つの罪が一つ一つ殺人事件とリンクしていく様は、何回見なおしても興奮を覚えます。
中盤、ベットに横たわる死体を見つけた警察官が油断していたら死体が動き出し(死んでいなかった)「クソが動いた!」と叫ぶシーンが最高です。
主演のブラッド・ピットの若い刑事ぶりも好きですが、定年間近の老刑事を演じたモーガン・フリーマンの渋い演技が光ります。
ネタバレになるのでラストシーンは書けませんが、最悪の結末を迎えます。
私がブラピなら同じことをしたと思います。
ロミオとジュリエット
作品自体はとても素晴らしい、感動するとてもいい映画です。
恋をしてはいけない相手に恋をするなんて、逆にドキドキが止まりませんでした。
愛し合っていることがよく分かり、もう結婚してもいいじゃないのと思ってしまうことも何度もありました。
普段はあまり洋画は見ないのですが、ロミオとジュリエットは何度も見ました。
それくらい本当に大好きな映画です。
しかし、最後の最後に2人とも死んでしまうなんて、そんな結末ありなの?
と初めて見たときは衝撃を受けました。
とても泣けるおすすめな映画です。
トレジャーハンター・クミコ
2001年にノースダコダ州で実際にあった日本人の凍死事件をもとにされた物語です。
主人公は菊地凛子で、日本人のOLの役の物語です。
とにかく主人公のクミコが良い意味でひどい。
でも若い女の子とはこんな感じなのかとも思わせられます。
ある映画の物語を信じて大金を探しに会社のカードを使い旅にでます。
英語も満足に話せない、会社のカードも使えなくなります。
途中で手を差し伸べてくれる人のいう事は聞かない、うまくいかなくて母親に電話するも愚痴ばかりです。
同情すべき所がないのですが、なぜか見てしまいました。
最後も予想はつき、メルヘンな感じで終わりますが、クセになります。
菊地凛子という人が魅力的なのではと思いました。
ゆれる
何とも過去に何かありそうな3人が渓谷に遊びに行き、そのうちの女性1人が吊り橋から谷底に落ちて死んでしまう。
その死を巡り、弟が兄が犯人なのか、兄は善人なのか、悪人なのかと疑い、揺れる心情を描いています。
人の記憶とは曖昧なもので自分に都合良く塗り替えられるものです。
自分の兄への気持ちの変化により過去の記憶も良い出来事に思えたり、悪い出来事に思えたり。
結局最後まで事実はどうだったのかはわかりません。
あくまで主人公の主観で描かれている映画だからです。
事実かどうなのかわからなず、すっきりしないというバッドエンド、おすすめしたいです。